映画『湯を沸かすほどの熱い愛』のあらすじ・ネタバレ・感想

邦画

「最高の愛を込めて、葬(おく)ります」

今回は、映画『湯を沸かすほどの熱い愛』の作品概要・あらすじ・ネタバレ・感想・視聴方法をご紹介します。

『湯を沸かすほどの熱い愛』の作品概要

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上映日2016年
上映時間125分
制作国日本
監督中野量太
脚本中野量太
音楽渡邊崇
主題歌きのこ帝国「愛のゆくえ」
出演宮沢りえ/杉咲花/オダギリジョー/松坂桃李/伊東蒼/篠原ゆき子

『湯を沸かすほどの熱い愛』は、宮崎りえや杉咲花など、沢山の豪華キャストを迎え、製作された力作。商業用作品でありながら、その完成度の高さから、さまざまな方面から注目を浴びた。第40回日本アカデミー賞や第26回日本映画批評家大賞など数々の映画賞を受賞。

『湯を沸かすほどの熱い愛』のあらすじ

夫の失踪により、ひとりで生計を立てるパートタイマーの幸野双葉は、あるとき末期がんで余命2ヶ月であることを告げられる。一度は絶望するのだが、やるべきことを思い、立ち上がる。「家族とは何か」を問いかける感動の名作。

登場人物紹介

幸野双葉(宮沢りえ)

パートで生計を立てるシングルマザー。

幸野安澄(杉咲花)

学校でいじめを受けている高校生。

幸野一浩(オダギリジョー)

双葉の夫。1年前に失踪した。

向井拓海(松坂桃李)

ヒッチハイカーの青年。

片瀬鮎子(伊東蒼)

一浩と、昔の浮気相手との子ども。

[出典:http://atsui-ai.com/index.html]

『湯を沸かすほどの熱い愛』のネタバレ

この先、『湯を沸かすほどの熱い愛』のストーリーを結末まで解説しています。ネタバレを含んでいるためご注意ください

【起】余命宣告

夫の失踪により、経営していた銭湯を休業することになった幸野双葉は、一人娘の安澄の養育のため、パン屋でパートタイマーとして働いていた。

ある日、双葉は仕事中に倒れる。病院に行くと、末期がんのステージ4で、余命2ヶ月であることを宣告された。突然の事実に強くショックを受ける双葉だが、死ぬまでにやるべきことを考え、立ち上がる。

まず、双葉は探偵のもとに行き、失踪した夫の居場所を突き止めた。夫の一浩は、昔の浮気相手との子どもの鮎子と、2人で暮らしていた。浮気相手は、すでに一浩の家を出ていた。一浩は、双葉の事情を知ると、鮎子を連れ、元の家族に戻り、銭湯を再開することを決めた。

それから、家族は必死に働き、銭湯は再開した。銭湯は、昔の常連客たちで賑わい、活気を取り戻す。

【承】立ち向かうこと

ある日、学校で安澄の制服が盗まれる。安澄は、双葉に「もう学校に行きたくない」と言うが、双葉はそれを許さない。「逃げていては何も変わらない。立ち向かわなければダメ」と、厳しく送り出す。

その日、家に帰ってきた安澄は制服を着ていた。いじめっ子たちに立ち向かったのだ。双葉は安澄を抱きしめ、逃げずに戦ったことを褒めた。その様子を、鮎子は遠くから見つめていた。

それからしばらくして、鮎子が行方不明になった。いつまでたっても帰宅しない鮎子を心配に思った双葉は、その日が鮎子の誕生日であったことに気づく。「誕生日に母親から迎えが来ることを期待して、鮎子は家出をした」と推測した双葉は、鮎子の住んでいたアパートに向かう。

アパートに着くと、鮎子はドアの前で、ひとりうずくまっていた。鮎子は泣きながら「この家にいたいです。でもまだママのこと好きでもいいですか」と言った。当然、いいに決まっている。家族は、鮎子を暖かく迎えた。

【転】双葉の旅

双葉は、銭湯を一浩に任せ、気分転換と称して、安澄と鮎子と3人で沼津へ旅行に行った。道中、ヒッチハイカーの青年に出会う。双葉は、青年が悩みを抱えていることを見抜き、運転しながら青年の考えを正す。改心した青年は、双葉に感謝し「また会いに行く」と約束をして車を降りた。

その後、3人は食堂に入り、カニを食べた。双葉は子どもたちを外に出して、会計を済ませた。すると、双葉は突然、耳の聞こえない女性店員、君江の頬を叩き、車に戻った。そこで、安澄に「安澄の本当の母親は双葉ではなく、この食堂で働く耳の聞こえない女性店員である」と伝える。

君江は、自身の障害のため娘の養育を放棄した。その代わりに双葉が一浩と結婚し、安澄を育てた。安澄は、君江と手話で会話した。手話は、昔双葉が安澄に、将来役に立つから、と教えていた。

こうして、双葉は、やるべきことを完遂した。気が抜けたのか、双葉はそこで倒れる。双葉の病気のことを知らなかった子どもたちは、双葉に泣きつく。駆け付けた一浩も複雑な心情であった。

【結】終わりと始まり

双葉は入院した。それから、母親の夢を見るようになる。実は、双葉も幼い頃、母親に捨てられていた。もう会えないと思っていたのだが、探偵により、母親の居場所を知る。双葉は許可を取り、母親の家を訪ねる。だが、母親は双葉のことなど忘れていた。双葉は母親の家のガラスを割って逃げた。

ある日、双葉の家に君江がやって来る。そして、同じタイミングで、ヒッチハイカーの青年も来る。双葉により人生を変えられた青年は、双葉のことを絶賛していた。

その夜、入院中の双葉は、病室の窓から異様な光景を目の当たりにする。そこには、家族と鮎子、探偵、君江による人間ピラミッドがあった。「俺がこうして支える」と叫ぶ一浩の言葉に、双葉は涙が止まらなくなる。

それから、幸野家の生活は立ち直る。そして、それを見届けるかのように双葉は亡くなった。双葉を乗せた霊柩車は、火葬場には向かわなかった。双葉の火葬は、双葉の希望により銭湯の窯で行われた。幸野家は、双葉の沸かした湯に入る。煙突からの煙は、赤色だった。

『湯を沸かすほどの熱い愛』の感想

最近読んだ本に、人の生き様は死ぬときに表れる、と書かれていました。皮肉にも「死」の直前とは、究極の「生」であるのかもしれません。

『湯を沸かすほどの熱い愛』は、幸野双葉の短くも、芯のある人生を描いた物語です。双葉は最後まで、他人を強く、幸せにするために行動しました。誰かのために全力を尽くす、という生き方はそう簡単に出来ることではありません。自分もこうあらねば、と改めて考えました。

そして「情けは人の為ならず」と言いますが、このように他人への思いやりを欠かさない人ほど、他人も自分に対して本気で向き合ってくれるんですよね。まったく、どこまでもいい話です。

『湯を沸かすほどの熱い愛』の視聴方法

『湯を沸かすほどの熱い愛』はDVDの購入やレンタル、Amazonプライムビデオなどの動画配信サービスで視聴することができます。

2020年6月現在、『湯を沸かすほどの熱い愛』を視聴できるサービスは以下の通りです。

サービス名配信状況月額料金
U-NEXT視聴不可1,990円
Hulu視聴不可1,026円
Amazonプライムビデオ有料レンタル500円
Netflix視聴不可800円
FODプレミアム視聴不可888円
dTV視聴不可500円
dアニメストア視聴不可400円
TELASA見放題562円
Paravi視聴不可925円
NHKオンデマンド視聴不可990円
TSUTAYAプレミアム有料レンタル1,100円
Disney+視聴不可770円
DAZN視聴不可1,750円
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