全米のベストセラー小説「ワンダー」を映画化した感動作、映画『ワンダー 君は太陽』
今回は、映画『ワンダー 君は太陽』の作品概要・あらすじ・ネタバレ・感想・視聴方法・原作についてご紹介します。
このページの目次
『ワンダー 君は太陽』の作品概要
上映日 | 2018年6月15日 |
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上映時間 | 113分 |
制作国 | アメリカ合衆国 |
監督 | スティーヴン・チョボスキー |
原作 | R・J・パラシオ 「ワンダー」 |
脚本 | スティーヴン・チョボスキー/スティーヴ・コンラッド/ジャック・ソーン |
音楽 | マーセロ・ザーヴォス |
出演 | ジェイコブ・トレンブレイ/ジュリア・ロバーツ/オーウェン・ウィルソン/マンディ・パティンキン/ダヴィード・ディグス/イザヴェラ・ヴィドヴィッチ/ダニエル・ローズ・ラッセル/ナジ・ジーター/ノア・ジュープ/ミリー・デイヴィス/ブライス・ガイザー/エル・マッキノン |
生まれつき顔に障害のある男の子オギーは、10歳で初めて学校に通うことに。いじめや偏見にさらされながらも、家族の深い愛情と勇気に支えられて、少しずつ困難を乗り越え、クラスメイトと友情を築いていく1年間を描きます。
『ワンダー 君は太陽』のあらすじ
生まれつき病気で人と顔が違う10歳の少年、オギー。ずっと自宅学習を続けてきましたが、母のイザベルは5年生の新学期から学校に通わせることを決意します。しかし、学校でいじめに遭い、オギーは孤立してしまいます。支えてくれる家族のおかげで学校へ通い、初めての友達もできますが…。
登場人物紹介
オギー(ジェイコブ・トレンブレイ)
10歳の男の子。本名はオーガスト・プルマンであだ名はオギー。遺伝子の疾患で、生まれつき普通の人とは異なる顔をしている。理科が得意で、スターウォーズが大好き。
イザベル(ジュリア・ロバーツ)
オギーの母親。美術教師を目指して修士号を取る予定だったが、直前にオギーが生まれたことで中断した。自宅学習で、オギーの勉強を教えていた。
ネート(オーウェン・ウィルソン)
オギーの父親。教育方針では妻のイザベルに頭が上がらない。いつも家族を笑わせ、オギーのことを見守る。
トゥシュマン先生(マンディ・パティンキン)
オギーが通う学校の校長先生。ユーモアがあり、心優しく生徒を見守る。生徒が問題を起こしたときは、生徒の話を聞いてから処罰を与える。
ブラウン先生(ダヴィード・ディグス)
オギーのクラス担任。もともとウォールストリートの金融業界で働いてたが、夢をあきらめきれずに教師になった。毎月ホームルームで格言を紹介する。
ヴィア(イザヴェラ・ヴィドヴィッチ)
オギーの姉。本名はオリヴィアで愛称はヴィア。弟のオギーが大好きだが、オギーを中心に回る家族に寂しさを感じている。
ミランダ(ダニエル・ローズ・ラッセル)
ヴィアの親友。高校に入ってヴィアと距離を置くようになる。両親が離婚して、温かいヴィアの家族に憧れを抱いていた。
ジャスティン(ナジ・ジーター)
ヴィアと高校で出会う。演劇が好きで、ヴィアのことを演劇クラブに誘う。母に買ってもらったヴァイオリンをいつも持ち歩いている。
ジャック(ノア・ジュープ)
オギーのクラスメイト。友達からは “ジャック・ウィル” とフルネームで呼ばれることが多い。スポーツの名門校へ行きたかったが、奨学生として今の学校にいる。理科の授業が苦手。
サマー(ミリー・デイヴィス)
オギーのクラスメイト。おとなしい性格だが、周りに流されず、自分の意見を言うことができる芯の強い女の子。
ジュリアン(ブライス・ガイザー)
オギーのクラスメイト。家が裕福で、大人の前ではいい子として振る舞っているが、クラスメイトに対しては威張っている。
シャーロット(エル・マッキノン)
オギーのクラスメイト。CMやミュージカルに出ていることが自慢。いじめに加担はしないが、傍観している。優等生なタイプ。
[出典:http://wonder-movie.jp/cast/]
『ワンダー 君は太陽』のネタバレ
生まれつき顔が違うオギー

初めての学校

迎えた学校初日、気が進まないオギーでしたが、母のイザベル、父のネート、姉のヴィアに見守られながら登校します。最初のホームルームで、オギーは担任のブラウン先生から自己紹介するように言われますが、クラスメイトに見た目をからかわれて傷つきます。
ヴィアの高校生活

その日は、ヴィアも新学期で初めて高校に行く日でした。ヴィアは夏休みに連絡が取れなかった親友のミランダと再会しますが、ミランダは見た目が変わり、ヴィアのことを無視します。
ショックを受けるヴィアでしたが、偶然出会ったジャスティンに惹かれて、演劇クラブに入部することを決めました。
いつでも家族の中心にはオギーがいて、ヴィアは両親に注目されていないことにいつも寂しさを感じていました。ヴィアの唯一の理解者であった祖母も他界していました。
初めての友達と裏切り

理科のテストで助けてあげたことをきっかけに、オギーはジャックと友達になります。オギーとジャックはすぐに仲良くなり、いつも遊ぶような関係になりました。ジャックも、初めは先生に言われて仲良くしていましたが、オギーを本当の親友だと思うようになっていました。
季節は流れ、ハロウィンの時季がやって来ました。オギーにとってハロウィンは、自分の顔を隠しても普通の人と同じ様に過ごせるので、1年で最も楽しみな日です。オギーは大好きなスターウォーズの “ボバ・フェット” の仮装をする予定でしたが、愛犬のデイジーが衣装を台無しにしてしまいます。
オギーは代わりに “ゴースト” の衣装を着て、意気揚々とみんなが集まる学校へ行きます。しかし、ジャックが他のクラスメイトに自分の悪口を言っているところを、オギーは目撃してしまいます。友達に裏切られたオギーは、とてもショックを受け、体調を崩します。
一方、ヴィアは久しぶりに母親とふたりで過ごす予定でしたが、体調を崩したオギーのせいで予定はなくなってしまいました。ヴィアは親友のミランダに突然無視されたことを打ち明けて、落ち込むオギーをなぐさめます。ヴィアのおかげで、姉弟はふたりでハロウィンに行きます。
すれ違うオギーとジャック

ヴィアの演劇発表会

研究発表会と野外教室

1年間の修了式

5年生の修了式で、オギーは母のイザベルに学校に通わせてくれたことを感謝します。イザベルはオギーの存在は「奇跡(ワンダー)」だと言い、息子のことを誇らしく思います。
修了式の最後、オギーは特に優秀な功績を残した学生に送られる “ヘンリー・ウォード・ビーチャー賞” をもらい、みんなからの称賛を受けます。オギーの行動が周りの見る目を変えたのです。
しかし、オギーは自分が特別だとは思いませんでした。なぜなら、オギーの友達や学校の先生、支えてくれた家族一人ひとりに賞が与えられるべきだと感じていたからです。オギー自身も、周りに対する目を変えて、相手のことをちゃんと見ることができるように成長したのでした。
[出典:http://wonder-movie.jp/story/]
[出典:https://www.imdb.com/title/tt2543472/mediaindex]
『ワンダー 君は太陽』の感想
この作品は、主人公のオギーだけでなく、姉のヴィア、初めてできた友達のジャック、ヴィアの親友のミランダの目線から見た物語も描かれているところが見どころです。それぞれが内に思いを抱えながら、ぶつかり合い、お互いのことを理解していく過程が丁寧に描かれていました。
最初は自分の顔を隠していたオギーが、家族の支えもあって、勇気を持って困難に立ち向かいます。堂々と自信を持って周囲の人間を見ることができるようになったラストはとても感動的です。
自分たちと違うという理由で阻害していた周りのクラスメイトも、オギーと過ごしていくうちに、少しずつ見る目を変えていくところが、オギーの持つ魅力で素敵だと思いました。
『ワンダー 君は太陽』の視聴方法
『ワンダー 君は太陽』はDVDの購入やレンタル、Amazonプライムビデオ、Netflixなどの動画配信サービスで視聴することができます。
2019年12月現在、『ワンダー 君は太陽』を視聴できるサービスは以下の通りです。
サービス名 | 配信状況 | 月額料金 |
---|---|---|
U-NEXT | 視聴不可 | 1,990円 |
Hulu | 視聴不可 | 1,026円 |
Amazonプライムビデオ | 見放題 | 500円 |
Netflix | 見放題 | 800円 |
FODプレミアム | 視聴不可 | 888円 |
dTV | 有料レンタル | 500円 |
dアニメストア | 視聴不可 | 400円 |
auビデオパス | 視聴不可 | 562円 |
Paravi | 視聴不可 | 925円 |
NHKオンデマンド | 視聴不可 | 990円 |
TSUTAYAプレミアム | 有料レンタル | 1,100円 |
ディズニーデラックス | 視聴不可 | 770円 |
DAZN | 視聴不可 | 1,750円 |
- 見放題無料レンタル:会員であれば無料で視聴・レンタルできます。
- 有料レンタル:会員であってもレンタル料金が発生します。
- 視聴不可:お取り扱いがありません。
『ワンダー 君は太陽』の原作
映画『ワンダー 君は太陽』の原作は、R・J・パラシオのベストセラー小説「ワンダー」です。彼女はアイスクリーム屋さんで、顔に障害のある女の子を見て、自分の息子が泣き出した出来事をきっかけにこの小説を書きました。
R・J・パラシオ

夫と、ふたりの息子、2匹の犬とともにニューヨーク在住。アートディレクターや本のカバーのデザイナーをするかたわら、本作で初めて小説を執筆しました。
2012年に出版された「ワンダー」は全世界800万部を超えるベストセラーとなりました。2015年には、いじめっ子のジュリアンの視点から見た物語を含むスピンオフ本「もうひとつのワンダー」も出版されています。どちらも日本語版に翻訳・出版されています。
ちなみに、原作者のR・J・パラシオは、映画のラストで、修了式の聴衆の一人としてカメオ出演しています。オギーの両親のななめ後ろ、ジャックの母親の隣にいます。どこにいるか、ぜひ探してみてください。