映画『海がきこえる』のあらすじ・ネタバレ・感想

アニメ

スタジオジブリ作品の中でも、特に他とは違う雰囲気をまとっている『海が聞こえる』。

今回は、映画『海がきこえる』の作品概要・あらすじ・ネタバレ・感想・視聴方法をご紹介します。

『海がきこえる』の作品概要

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上映日1993年12月25日
上映時間95分
制作国日本
監督望月智充
原作氷室冴子『海が聞こえる』
脚本カオリ・ナカムラ
音楽永田茂
出演飛田展男/坂本洋子/関俊彦/荒木香恵/有本欽隆/金丸淳一

氷室冴子の小説を原作に、スタジオジブリが制作したアニメーション映画。高知市を舞台に、高校生の杜崎拓(もりさき たく)と、その親友・松野豊(まつの ゆたか)、そして東京から転入してきた武藤里伽子(むとう りかこ)の人間模様が描かれる。

『海がきこえる』のあらすじ

高知から東京の大学に進学した杜崎拓は、吉祥寺駅のホームで、高校の同級生・武藤里伽子に似た女性を見かける。拓は、夏休みに帰郷する飛行機のなかで、高校時代のことを思い出す。

里伽子は、東京から引っ越してきた才色兼備な少女だった。里伽子は尖った性格であったため、なかなかクラスになじめない。ところが、拓の親友の豊は、里伽子に積極的に話しかけて距離を詰める。拓も豊がきっかけで里伽子と話すようになり、3人は残りの高校生活を過ごすのだった。

登場人物紹介

杜崎拓(声:飛田展男)

高知県の高校卒業後、東京の大学に進学した主人公。ぶっきらぼうなところがある。

武藤里伽子(声:坂本洋子)

両親の離婚が理由で、東京から高知県に引っ越した少女。勉強もスポーツもできるが、人付き合いが苦手。高校卒業後、東京の女子大に進学した。

松野豊(声:関俊彦)

拓の親友。ひそかに里伽子に恋をしている。高校卒業後は京都の大学に進学した。

小浜裕実(声:荒木香恵)

里伽子の友人。お嬢様でおっとりした性格。

『海がきこえる』のネタバレ

この先、『海がきこえる』のストーリーを結末まで解説しています。ネタバレを含んでいるためご注意ください

転校生・里伽子

杜崎拓は東京の大学の1年生で、初めての夏休みを迎えていた。高校の同窓会に出席するため、拓は高知県に帰省しようと駅に向かう。その駅のホームで、拓は高校の同級生だった武藤里伽子に似た女性を見かける。その後、飛行機に乗った拓は、高校時代の思い出を振り返った。

高校2年生のとき、拓は東京から転校してきた里伽子と出会う。拓の親友の豊は、綺麗な里伽子に一目惚れをしていた。

里伽子は、勉強やスポーツができて一目置かれる存在であったが、人付き合いが苦手だったため、孤立していた。しかし、豊は積極的に里伽子に話しかけて仲良くなろうとする。

修学旅行の出来事

そんなとき、拓は修学旅行でハワイに行くことになった。旅行中、拓はホテルのロビーで里伽子に話しかけられる。豊から話を聞いていたので、一度話をしてみたかったのだという。そして、里伽子は「財布を無くしたから、お金を貸してほしい」と拓に頼む。

拓は、里伽子に6万円を渡した。里伽子は、「この事は誰にも言わないで」と釘を刺す。しかし、里伽子と2人で話していたことが豊に知られてしまい、焦った拓は里伽子にお金を貸したことを話してしまった。

それを知った里伽子は失望し、「杜崎君って、男の子のくせにおしゃべりなのね」と言われてしまった。この事がきっかけで、拓は里伽子を良く思わなくなる。

東京旅行

新学期になり、拓と里伽子は同じクラスになった。孤立していた里伽子にも、裕実という友達ができる。拓は、まだ修学旅行の時に貸したお金を返してもらってなかった。

そんなとき、家にいた拓は裕実から連絡を受ける。里伽子と裕実は、大阪のコンサートに行くために空港に来たが、里伽子は突然「お父さんに会うために東京に行きたい」と言い出したのだという。拓は、「里伽子は東京に行くために、お金を借りたんだ」と思った。

裕実は、里伽子が拓からお金を借りている事を知っていたため、2人は仲が良いのだと思い、拓に里伽子を説得することを頼んだのだった。空港に到着した拓は、裕実に「気分が悪くなったから帰ると言え。東京には俺が行く」と告げる。

 

拓と里伽子は東京に着くと、里伽子の父親のもとに向かった。ところが、父親はすでに別の女性と新しい家庭を築いていた。

拓は、里伽子の父親から6万円を返してもらい、泊まるホテルを紹介してもらう。里伽子は、父親のことでショックを受けて大泣きしてしまった。

仲違い

ゴールデンウィークが明けると、学校では拓と里伽子の旅行のことが知れ渡っていた。同時に、拓は豊が里伽子に告白したことを知る。そして、豊は「里伽子に高知の男も、高知弁で喋る男も大っ嫌いと言われてしまった」と話した。

それに腹を立てた拓は、里伽子に「お前は最低だ」と言い放つ。それを受けて、里伽子が拓にビンタすると、拓もビンタを仕返した。里伽子は「ずいぶん友達思いじゃない!」と言って去ってしまった。

 

やがて文化祭の季節になり、拓のクラスでは出し物の練習が行われていた。しかし、そこに里伽子の姿はない。クラスの女子から反感を買っていた里伽子は、呼び出されていびられていたのだった。拓はそれを目撃するが、助けることができなかった。

そこに、豊が現れたため、拓は一部始終を話した。豊の「お前、止めなかったのか?」という問いに対し、「止めたって、また文句言われるだけだし」と答えた拓は、豊に殴られてしまった。その後、卒業するまで豊は拓と話そうとしなかった。

好きな人

拓が乗っている飛行機は、高知県に着いた。すると、空港まで迎えにきた豊は、高校生の時に殴ったことを謝る。豊は、殴った理由は「拓が自分に気を遣ったからだ」と説明し、「そのときに初めて、拓が里伽子を好きな事に気づいた」と話した。

同窓会に参加し、東京に戻った拓は、また駅のホームで里伽子に似た女性を見かける。急いでその女性の方に行くと、彼女はまぎれも無く里伽子で、微笑みながら会釈をしてきた。そのとき、拓は自分が里佳子に恋をしている事を自覚した。

『海がきこえる』の感想

「ヒロインである里伽子の描かれ方が変わっているな」というのが、最初に抱いた感想です。見た目からして、清楚で大人しいお嬢様なのかと思いきや、周りに溶け込もうとせず、強い自分を持っている少女でした。

むしろ、裕実との約束を破って無理やり東京に行ったり、告白した豊をさげすむような発言をしたり、「気が強くて、周りのことを考えないわがままな人」という悪いイメージが付いたほどでした。しかし、そういった汚点があるからこそ、よりリアルな人間関係が描けるのかなとも思いました。

また、里伽子によって崩された拓と豊の友情が、また里伽子によって修復されるというのが興味深かったです。拓と豊は再会した後、高校時代のことを語ります。そして、豊は拓に、拓が里伽子を好きなことを気付かせたのでした。恋愛だけでなく、熱い友情もしっかり描きこまれている作品です。

『海がきこえる』の視聴方法

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