映画『トレインスポッティング』のあらすじ・ネタバレ・感想

洋画

『スラムドッグ$ミリオネア』のダニー・ボイル監督がアーヴィン・ウェルシュの小説を映画化した青春ドラマ『トレインスポッティング』。

今回は、映画『トレインスポッティング』の作品概要・あらすじ・ネタバレ・感想をご紹介します。

『トレインスポッティング』の作品概要

created by Rinker
ワーナーホームビデオ
¥781 (2020/07/02 04:00:04時点 Amazon調べ-詳細)
上映日1996年
上映時間94分
制作国イギリス
監督ダニー・ボイル
原作アーヴィン・ウェルシュ作『トレインスポッティング』
脚本ジョン・ホッジ
出演ユアン・マクレガー/ロバート・カーライル/ジョニー・リー・ミラー/ユエン・ブレムナー/ケヴィン・マクキッド/ケリー・マクドナルド

カンヌ国際映画祭で話題を集め、イギリスだけでなくアメリカや日本でも大ヒットとなった映画。原作は、イギリスでカルト的な人気を誇るアーヴィン・ウェルシュ作の同名小説である。ユアン・マクレガーの映画における出世作となる。

『トレインスポッティング』のあらすじ

ヘロイン中毒に陥った若者たちを、斬新な映像感覚で生々しく描いた青春ドラマ。

ヘロイン中毒のレントンは、いつも悪友たちとつるんでいた。ヘロインでハイな状態になっているか、ドラッグを手に入れるために盗みをしているか、という自堕落な生活を送っていた。

しかし、レントンはある日を境にヘロインから身を引き、更生しようと努力する。

登場人物紹介

マーク・レントン(ユアン・マクレガー)

ヘロイン中毒から脱却しようともがき苦しむ主人公。

ベグビー(ロバート・カーライル)

アル中で喧嘩っぱやく、常にナイフを携帯している。ヘロインには手を出さない。

シック・ボーイ(ジョニー・リー・ミラー)

『007シリーズ』オタクで、ヘロイン中毒。

スパッド(ユエン・ブレムナー)

ヘロイン中毒。気のいい仲間。

トミー(ケヴィン・マクキッド)

ドラッグには手を出さない。

『トレインスポッティング』のネタバレ

この先、『トレインスポッティング』のストーリーを結末まで解説しています。ネタバレを含んでいるためご注意ください

ヘロインに溺れる日々

スコットランドのエディンバラに住むレントンはヘロイン中毒です。レントンはいつも平凡な日々を過ごすよりも、ヘロインで気持ちよくなることを選択していました。アパートの一室で、そばに赤ん坊がいるのも気にせず、仲間たちとヘロインを打っています。

ある日、我に返ったレントンは何度目かのヘロイン断ちを試みます。ところが、すぐにくじけてヘロインを調達するために仲間に連絡します。ところがアヘン入りの座薬しかないと言われ、ヘロインは手に入れられませんでした。

 

ヘロインを絶った生活で暇を持て余していたレントンは、麻薬よりも健全な性欲を満たそうと仲間たちとクラブへ繰り出します。そこでダイアンというクールな女性に一目惚れし、彼女と一夜を共にします。

次の日の朝、ダイアンは未成年であることが発覚します。おじけづいたレントンは「もう会わない」とダイアンを突き放しますがが、「通報するわよ」と脅され、これからも会うこととなります。

上手くいかないと悲観するレントンは、それまで断っていたヘロインに再び手を出してしまいます。麻薬に手を出さなかったトミーまで、振られた腹いせに「ヘロインを打ってくれ」と言ってきます。

苦しい禁断症状

レントンたちは、ヘロインを得るために繰り返し強盗を働きます。しかし、ある時レントンとスパッドが逃走中に捕まってしまいます。過去にヘロインを断とうとしたこともあったため、誠意が伝わりレントンは執行猶予になりました。しかし、スパッドは刑務所送りです。

レントンは、これを機にヘロインを断つことにします。ところが、最後の一回と言い、またヘロインを打ったところで倒れてしまい、病院に運ばれます。実家に帰らされたレントンは、両親の管理の元で本格的に脱ヘロインの生活を始めます。

禁断症状は壮絶なものでした。幻覚や幻聴に苦しみもがき続けたレントンでしたが、禁断症状は落ち着きます。

ロンドンで新たな出発

ヘロインの誘惑から立ち直ったレントンは、ロンドンで就職することにします。不動産の物件を紹介する仕事です。その仕事が向いていたのか、レントンはヘロインも強盗もすることのないまともな生活を送り始めました。

ところがしばらくすると、宝石強盗の罪で指名手配中のベグビーがレントンのフラットにやってきます。気が付くと、ヘロインの売買をしているシック・ボーイまでレントンの部屋にいつくようになります。この二人のせいで、レントンは会社をクビになってしまいます。

そんな矢先に、トニーがエイズで亡くなったという訃報が入ります。レントンたちは故郷のエジンバラへ向かうことにします。

裏切りと旅立ち

トニーの葬儀が終わると、ベグビーとシック・ボーイから「金になる」と、ヘロインの取引の話を持ち掛けられます。取引の場所まで向かう間、レントンは「きっとベグビーは自分達を見捨てるだろうな」と考えます。

ヘロインの取引では足元を見られますが、1万6000ポンドで売れました。酒場で祝杯をあげます。そこで、レントンはスパッドに「金を持ち逃げしよう」と提案します。しかしその計画は中止になります。ベグビーが他の客と喧嘩を始めたからです。

喧嘩の後、4人はホテルで寝ました。ところが、レントンは目を覚まして、一人で金を持ち逃げします。スパッドは気づいていましたが、見て見ぬフリをします。

翌朝、ベグビーは金が持ち去られたことを知り、ブチ切れて部屋で大暴れします。レントンは、気のいいスパッドにだけ金をコインロッカーの中に置いて行ってあげます。レントンはヘロイン中毒の人生に終止符を打ち、この金で新たな人生に向けて走り出します。

『トレインスポッティング』の感想

スピード感溢れる展開と、映像の面白さ、さらには軽快な音楽が相まって、最後まで飽きさせずに見せてくれる映画です。

日本ではあまり馴染みがありませんが、ヘロイン中毒者の生態が生々しく描かれています。「ヘロイン中毒になると世界がこう見えるのか!」と興味がわく半面、ヘロイン中毒から抜け出すことの大変さが映像から伝わってくる作品です。

更生しようとしても、悪友たちとの繋がりを絶つという強い意志を持たない限り、結局また元のドラッグ中毒に戻ってしまいます。スタイリッシュに描かれている反面、ドラッグの恐ろしさを教えてくれる映画だと思います。