映画『オデッセイ』のあらすじ・ネタバレ・感想

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火星に取り残されてしまったある宇宙飛行士のサバイバル描く映画『オデッセイ』

今回は、映画『オデッセイ』の作品概要・あらすじ・ネタバレ・感想をご紹介します。

『オデッセイ』の作品概要

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上映日2016年2月5日
上映時間142分
制作国アメリカ合衆国
監督リドリー・スコット
原作アンディ・ウィアー「火星の人」
脚本ドリュー・ゴダード
音楽ハリー・グレッグソン=ウィリアムズ
出演マット・デイモン/ジェシカ・チャステイン/クリステン・ウィグ/キウェテル・イジョフォー/ジェフ・ダニエルズ/ショーン・ビーン/ケイト・マーラ

『オデッセイ』は火星ミッション中に不運が重なり、死んだと思われたままたった一人で火星に取り残されてしまった主人公を描くストーリー。

科学の知識とタフな精神、底抜けのユーモアを武器に、その絶体絶命の状況からの地球帰還を目指して繰り広げる過酷なサバイバルの行方を描く。

『オデッセイ』のあらすじ

嵐に襲われて地球へ帰還した有人火星探査計画〈アレス3〉のクルー。そのうちの1人・ワトニーが取り残される。NASAに死亡したと断定されるなか、ワトニーは決死のサバイバルを敢行。

やがてワトニーから生存を知らせる通信を受け取ったNASAは、救出作戦をスタートさせる。

登場人物紹介

〈アレス3ミッション〉のクルー

マーク・ワトニー(マット・デイモン)


本作の主人公。〈アレス3ミッション〉のエンジニア兼植物学者。冗談好きで明るく前向きな好人物。火星にたった一人事故で取り残されてしまう。

メリッサ・ルイス(ジェシカ・チャステイン)


宇宙船ヘルメス号の船長で地質学者。海軍出身。火星探査〈アレス3〉ミッションの頭脳明晰なリーダーとして6人の乗組員を指揮するが、ワトニーを火星に置き去りにした罪の意識に苛まれる。

ベス・ヨハンセン(ケイト・マーラ)


〈アレス3ミッション〉のシステムオペレーター兼原子炉技術者。若くしてミッションに選ばれた才女だが、コンピュータオタクでもある。

リック・マルティネス(マイケル・ペーニャ)


〈アレス3ミッション〉ヘルメス号の操縦士。自信家のベテランであり、緊迫した状況の中でもしばしばジョークを飛ばして仲間を和ませる。

クリス・ベック(セバスチャン・スタン)


〈アレス3ミッション〉のドクター。生物学者でもあり、他のクルーと同じく宇宙飛行士に必要な知識を身につけている。

アレックス・フォーゲル(アクセル・ヘニー)


〈アレス3ミッション〉のドイツ人天体物理学者。化学者の知識を生かして即席の爆弾を製造する。

NASA

アニー・モントローズ(クリステン・ウィグ)


NASA広報統括責任者。メディアの厳しいプレッシャーに対応するため、ワトニーの生存、救出に関する情報を集める。

ビンセント・カプーア(キウェテル・イジョフォー)


NASA火星探査統括責任者。〈アレス3ミッション〉の統括責任者。ワトニーと通信を交わしながら、彼を救出する方法を必死に模索する。

テディ・サンダース(ジェフ・ダニエルズ)


NASA長官。多種多様な科学者チームを束ねる一方、宇宙飛行士の生死を左右する重大な決断を担っている。

ミッチ・ヘンダーソン(ショーン・ビーン)


NASA〈アレス3ミッション〉フライトディレクター。非常にクルー思いな人物で、ワトニー救出を巡りサンダースと対立する。

[出典:20世紀FOX公式サイト]

『オデッセイ』のネタバレ

この先、『オデッセイ』のストーリーを結末まで解説しています。ネタバレを含んでいるためご注意ください

火星に取り残された男

植物学者で宇宙飛行士のマーク・ワトニーは火星への有人探査計画であるアレス3に、クルーとして参加する。宇宙船ヘルメス号で火星に到着したワトニーらクルー達は、地表を探査任務中に、荒れ狂う大砂嵐に遭い、ミッションは中止となった。

ミッションに参加した6人のクルーは撤収を余儀なくされるが、その最中に強風で折れたアンテナがワトニーを直撃し吹き飛ばされてしまう。

船長のメリッサ・ルイスとクルーたちは現状と環境をシステムから計算した結果、ワトニーが死んだと判断して火星衛星軌道上のヘルメス号へ戻り、地球への帰還のため出発してしまう。

 

しかし、ワトニーは重傷を負ったものの奇跡的に生存していた。独りぼっちで火星に取り残され、地球との交信手段もなく、次にNASAが有人機を送り込んでくるのは4年後。

サバイバルに不可欠な食糧も酸素も水も絶対的に足りない。そのあまりにも過酷な現実を直視しながらも、ワトニーは決して生き延びることを諦めなかった。

火星でのサバイバル生活

ワトニーは植物学者としての持ち前の知識を活かし、基地内に残されていた物資を材料に水、空気、電気を確保した。

さらに物資の中にあった「感謝祭まで開けるな」と書かれた箱の中からジャガイモを発見する。火星の土とクルーの排泄物を肥料にして耕作用の土壌を用意し、そのジャガイモの栽培に成功する。

ワトニーは次のミッションであるアレス4が到着するまでの4年間を生きのびようと、火星の厳しい環境に立ち向かう。

 

その頃、NASAでは火星のソーラーパネルやローバーが動いている事を観測し、死亡していたと思われていたワトニーの生存を察知する。

しかし、NASAの計算ではワトニーの救出は不可能だと考えられた。そのため、地球に向かっているヘルメス号のクルー達にワトニーの生存は伏せられた。

NASAと通信に成功

ワトニーは過去のミッションで火星に廃棄されていた無人探査機 “マーズ・パスファインダー”を見つけて回収し、通信機能を回復させた。

アレス3の統括責任者ビンセント・カプーアも、ワトニーがマーズ・パスファインダーを掘り出す事を予想していた。

カプーアたちは地球側に保管されていたマーズ・パスファインダーのレプリカを通してワトニーとの通信を可能にした。

カメラで静止画を伝達することしかできなかったため、ワトニーは16進法を使った情報伝達手段を考案する。NASA側はワトニーにローバーのシステムをハッキングさせて、直接ワトニーと連絡を取れるようにした。

ワトニーを襲うピンチ

NASAはワトニーにアレス4が到着するまでの食料を救援物資として送る計画を考えていると伝える。

「クルーたちは元気にしているか?」というワトニーの質問にNASAは戸惑いつつも、「クルーたちはワトニーが生きていることを知らない」と正直に返答する。ワトニーはそれを聞いて怒った。

 

そんなある日の夜、居住施設の出入り口のエアロックが吹き飛んでしまう。エアロックに入っていたワトニーは衝撃で宇宙服が破損してしまうが、辛うじて無事だった。

居住施設は応急措置を施して住めるようにはなったが、作り上げた土壌栽培中だったジャガイモは火星の極度な冷気によって全滅してしまう。残った食料を何とか食い延ばすことを余儀なくされる。

NASAはワトニーのために追加の食料などを送ることを決めて、無人輸送艇などを急きょ建造してロケットを打ち上げた。しかし、貨物のバランスが崩れて打ち上げは失敗してしまう。

NASAのロケットによる支援ができなくなった矢先、救助のための輸送を中国のロケットが引き受けることになり、新たな輸送艇の建造が急ピッチで進められた。

仲間たちの救出活動

JPL(ジェット推進研究所)の科学者リッチ・パーネルは、ヘルメス号が地球へ帰還せずに救援物資を受け取り、そのまま火星へ戻ってワトニーを救出するプランを提案する。

NASA長官のテディ・サンダースは地球帰還中のアレス3のクルーたちを安全に帰還させるか、リスクを冒してクルーたちにもう一度火星に戻ってワトニーを救わせるかの二者択一に迫られる。テディは多数の安全の為に前者を選ぶ。

しかし、フライトディレクターのミッチ・ヘンダーソンは、ヘルメス号に乗るクルーたちにワトニー救出作戦を極秘ファイルで漏らしていた。

全員一致の意見でテディ長官の指令に反対し、ワトニーの救出を決めた。ヘルメス号は地球の重力を使って加速を行いながら、中国のロケットで打ち上げられた救援物資を受け取ると火星へ戻った。

地球へ生還

ワトニーは、ヘルメス号が火星上の軌道に乗る日に合わせて、アレス4用にあらかじめ送り込まれていたMAV(火星上昇機)に向かうことになった。

ワトニーは居住施設に別れを告げて出発する。改造したローバーを何十日間も走らせ、火星の重力を振り切ることができるMAVにたどり着く。

ワトニーはNASAからMAVを軽量化する指示を受ける。MAVのカバーやハッチ、クルー用の座席、制御機器など不要な物をすべて取り外し、外側から布製の覆いをかぶせた。

世界中が中継で見守る中、ワトニーが乗り込んだMAVはヘルメス号のリック・マルティネスの遠隔操作によって打ち上げられる。しかし、打ち上げ途中にはがれたMAVの覆いが空気抵抗となり、ヘルメス号の軌道には届かなくなってしまう。速度も十分ではなかった。

 

ヘルメス号のアレックス・フォーゲルは爆弾を作製し、クリス・ベックが進行方向のエアロックに仕掛けた。爆弾を爆破して破壊し、船内の空気を一気に強制放出する事で急減速を行う。

ヘルメス号とロープでつながれたルイス船長は自ら、ワトニーを救出に船外へ出た。ワトニーも宇宙服の手の平に小さな穴を開けて、吹き出る空気の反動を利用して船へ近付く。ルイス船長はワトニーを確保した。

宇宙飛行士たちの命がけの工夫が功を奏し、ワトニーは無事にヘルメス号に収容されてクルーたちとの再会を果たした。全世界がワトニーの救出を祝福した。

後日、NASA教官となったワトニーは宇宙飛行士訓練生たちの前で火星での日々を振り返る。救出ミッションに関わった者たちはそれぞれの人生を送っていた。NASAは次なる宇宙探査に向けてアレス4の打ち上げに成功する。

『オデッセイ』の感想

火星で取り残された宇宙飛行士が、排泄物を利用した土壌でじゃがいもを栽培したり、水素爆発で水を作ったり、限られたものと科学の知恵でサバイバル生活を送るのが面白かったです。

ワトニーのカメラに向かってのひとり語りがユーモアがありました。絶望な状況に置かれても、どこか楽観的に状況を楽しむ主人公のワトニーがたくましかったです。

最初は地球でなかなか思い切った行動が取れないNASAの様子にもどかしさを感じましたが、その中でも何とかしようとする人が出てきて結束していったのが良かったです。

ラストにかけては、離れ離れになっていたクルーたちが協力して仲間を懸命に助けようとする姿に感動しました。