映画『サマーウォーズ』のあらすじ・ネタバレ・感想

アニメ

仮想世界での出来事が現実世界にも影響を与えるという、近未来的な設定が魅力的な『サマーウォーズ』。

今回は、映画『サマーウォーズ』の作品概要・あらすじ・ネタバレ・感想をご紹介します。

『サマーウォーズ』の作品概要

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上映日2009年8月1日
上映時間115分
制作国日本
監督細田守
脚本奥寺佐渡子
音楽松本晃彦
主題歌山下達郎「僕らの夏の夢」
出演神木隆之介/桜庭ななみ/谷村美月/斎藤歩/信澤三恵子/富司三恵子

17歳の高校生・健二が、ネット空間に現れた人工知能と戦い、世界の危機に立ち向かうアニメ―ション映画。健二は、ひょんなことから先輩の夏希の婚約者として、夏希の家族と夏休みを過ごすことになる。世界を救う戦いと、家族の絆が描かれる。

『サマーウォーズ』のあらすじ

ネット上の仮想世界OZ(オズ)では、パソコンや携帯からアクセスし、自分のアバターを作ることができた。そして、人々はアバターを使い、公共料金の支払いや買い物を行うことができる。

ある日、健二は先輩である夏希の婚約者として、夏希の親類の家に行くことになった。健二は、そこでAIがOZを支配するという事件に巻き込まれる。健二は、AIを倒して世界の危機を救うため、数学を武器に立ち上がった。

登場人物紹介

健二(声:神木隆之介)

高校2年の主人公。引っ込み思案で内気な性格だが、数学オリンピックの日本代表を狙えるほど、数学が得意。

夏希(声:桜庭ななみ)

高校3年生。健二の先輩で、由緒正しい家の末えい。曽祖母の誕生日を祝うため、健二を本家に連れて行き、婚約者のふりをしてもらう。

佳主馬(声:谷村美月)

佳主馬(かずま)。中学1年生。ネットの格闘ゲーム世界チャンピオンで、「キングカズマ」というアバターを操り、絶対的なチャンピオンとして君臨している。

侘助(声:斎藤歩)

侘助(わびすけ)。陣内(じんのうち)家の元当主である、夏希の曽祖父の隠し子。財産を持って逃げたため、一族からは良く思われていない。

栄(声:富司純子)

室町時代から続く陣内家の16代目当主。カリスマ性で一族を引っ張る。夏希の曽祖母。

[出典:http://s-wars.jp/characters/characters01.html]

『サマーウォーズ』のネタバレ

この先、『サマーウォーズ』のストーリーを結末まで解説しています。ネタバレを含んでいるためご注意ください

婚約者のバイト

主人公・健二が暮らす世界では、パソコンや携帯からアクセスできる仮想空間「OZ」が人々の間で広まっていた。

そこでは、コミュニケーションや買い物、公共料金の支払いなど、現実と変わらず用事を済ますことができる。OZは、全世界で10億人が利用する巨大なネットワークになっていた。

高校2年生の健二は、あと一歩で数学オリンピックの日本代表に選ばれるほど、数学が得意な青年だった。あるとき、健二は先輩である夏希から「バイトしない?」と声をかけられる。そのバイトは、夏希の婚約者のふりをするというものだった。

夏希は、室町時代から続く由緒ある陣内家の血を引いていた。夏希は、現在の当主である90歳の曽祖母・栄の誕生日に、「婚約者を連れて行く」と約束していたのだった。

ラブマシーンの登場

栄の誕生日を祝うため、健二と夏希は長野県にある本家に向かった。健二は、集まった親族の多さに圧倒されながらも、そのアットホームな雰囲気になじんでいく。

その夜、健二の携帯に1通のメールが届いた。それは、数字が羅列する暗号メールだったが、数学の問題だと勘違いした健二は、徹夜でその暗号を解き、回答を送った。

翌日、テレビでは「OZが人工知能に乗っ取られた」というニュースが報道される。その犯人の写真は、モザイクがかかっていたものの、健二と分かるものだった。健二が解いた暗号は、OZを守るセキュリティーコードだったのだ。

健二にメールを送ったのは、アメリカ国防総省が実験的にOZに放った、ハッキングAI「ラブマシーン」だった。ラブマシーンは、間違った情報を流したり、社会インフラをマヒさせたりと、現実社会を混乱に陥れる。

栄の死

その後、暗号を解いたのは世界で50人ほどいたのに加え、健二は最後の1文字を間違えていたため、健二は罪に問われなかった。

しかし、社会の混乱は収まらないため、栄は広い人脈を駆使して事態を収束させる。その夜、楽しく食事をしていた陣内一族と健二のもとに、栄の夫の隠し子である侘助が現れた。そして、侘助は「ラブマシーンの開発者は俺だ」と告白する。

侘助がアメリカの国防総省にラブマシーンを売った後、ラブマシーンの軍事利用を考える国防総省は、OZにラブマシーンを放したのだった。悪びれもせずに話す侘助に腹を立てた栄は、侘助を家から追い出す。

その明け方、栄は心臓発作で亡くなってしまった。一族が悲しみに暮れる中、健二と一部の男性陣はラブマシーンを倒す計画を立て始める。

一致団結

OZの格闘ゲーム世界チャンピオン・キングカズマを操る佳主馬は、ラブマシーンに戦いを挑むが、負けてしまった。そして、ラブマシーンは4億以上のアバターを乗っ取ることで成長し、そのとき宇宙で任務を遂行していた小惑星探査機の軌道を変えて、地球のどこかの核施設に落とすことを考えた。

やがて、ワールドクロックが狂い、探査機が地球に落ちるまでのカウントダウンが始まった。健二たちは、ラブマシーンの脅威に圧倒されて意気消沈するが、栄の励ましの遺言のおかげでもう一度戦うことに決めた。

初めは戦いに消極的だった女性陣たちも、健二たちの熱量に共感し、一族は一致団結した。そして、陣内家の強みである花札で、ラブマシーンに勝負を挑む。

そんな時、夏希は侘助に電話をかけ、栄が亡くなったことを伝える。動揺した侘助は家に帰り、健二たちとともにラブマシーンを倒すことにした。

ラブマシーンとの戦い

陣内家の人たちが花札で戦っている間、侘助はラブマシーンの解体作業に入る。陣内家代表として戦っていた夏希は、短時間で30万以上のアバターを解放した。しかし、勝負が進むにつれて夏希は劣勢になり、持っているアバターは74に減ってしまう。

そんなとき、勝負を見ていた世界中の人々が、夏希に自分のアカウントを預ける。こうして、夏希は世界中のOZ利用者に助けてもらい、ラブマシーンに勝利した。

しかし、喜んだのも束の間、世界中のカウントダウンは止まったのに対し、陣内家のカウントダウンだけは止まらなかった。なんと、勝負に負けたラブマシーンは、陣内家に探査機を落とそうと考えたのだった。

 

刻一刻とカウントダウンが進み、一家は逃げようとする。ところが、健二は「GPSに偽の補正情報を送れば、少しでもコースを変えられるかもしれない」と考え、残って戦うことを決意した。

健二は情報を送るため、ラブマシーンが仕掛ける難題を次々と解いて対抗する。その姿を見た一家は、健二を励ました。そして、ついに侘助はラブマシーンの守備力をゼロにし、健二の邪魔をするラブマシーンをキングカズマが倒した。

探査機の墜落まで残り時間1分になったとき、健二は難題の答えを完成させて打ち込んだ。すると、探査機の軌道は少しだけずれ、陣内家に直撃することは避けられた。

 

事態が収束した後、栄の葬式兼誕生日会が盛大に執り行われた。健二と夏希は急接近し、陣内一家は2人の様子をあたたかく見守るのだった。

『サマーウォーズ』の感想

最初はよそ者だった健二が、最終的には陣内家と世界の危機を救う、スケールの大きい作品だと思いました。冴えない青年の活躍や、家族の絆、eスポーツを連想させるバトルなど、盛りだくさんの内容です。

女性陣に白い眼を向けられながらも、ラブマシーンを倒すという一つの目標に向かって、一致団結する男性陣には心を打たれました。

スーパーコンピューター、漁船、自衛隊の通信機器などを持ち寄り、少年のように目を輝かせながら戦いに備える姿は、見ていて微笑ましかったです。そして、彼らの一生懸命さに心を打たれて、徐々に家族が一つになっていくところには感動しました。