映画『スパイダーマン』のあらすじ・ネタバレ・感想

洋画
驚異的な身体能力とクモの糸を駆使し、悪と戦う正義のヒーロー「スパイダーマン」の活躍を描いた映画『スパイダーマン』
 
今回は、映画『スパイダーマン』の作品概要・あらすじ・ネタバレ・感想をご紹介します。

『スパイダーマン』の作品概要

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上映日2002年5月11日
上映時間121分
制作国アメリカ合衆国
監督サム・ライミ
原作スタン・リー「スパイダーマン」
脚本デヴィット・コープ
音楽ダニー・エルフマン
主題歌Chad Kroeger feat. Josey Scott「hero」
出演トビー・マグワイア/ウィレム・デフォー/キルスティン・ダンスト/ジェームズ・フランコ/クリフ・ロバートソン/ローズマリー・ハリス

「マーベル・コミック」原作の同名コミック「スパイダーマン」の実写映画作品。冴えない主人公ピーター・パーカーがある日特殊能力を得たことから、正義のヒーローとして悪と戦っていく姿を描いた。全世界で空前の大ヒットを記録し、当時としては異例の興行収入8億ドルを記録している。

『スパイダーマン』のあらすじ

科学好きの高校生ピーター・パーカーは、幼なじみのメリーへの思いもなかなか告げられず、学校でも虐められてしまうような、冴えない生活を送っていた。そんなある日、社会見学で訪れた研究室で、遺伝子改良されたクモ「スーパー・スパイダー」に刺されてしまう。

しかし、それがきっかけで驚異的な身体能力と、クモにまつわる特殊能力を得ることになったピーターは、その力を正義のために使うことを決意する。正義の味方「スパイダーマン」として、ピーターの新たなる生活が始まるのだった。

登場人物紹介

ピーター・パーカー/スパイダーマン(トビー・マグワイア)

ミッドタウン高校に通う、冴えない高校生。ある日、クモにかまれたことがきっかけで、超能力に目覚め、正義の味方「スパイダーマン」として活躍していく。

ノーマン・オズボーン/グリーン・ゴブリン(ウィレム・デフォー)

軍事企業「オズコープ」社長で、ハリーの父親。パワー増強剤の副作用で「グリーン・ゴブリン」としての人格が目覚め、暴走を始めてしまう。

メリー・ジェーン・ワトソン(キルスティン・ダンスト)

ミッドタウン高校の生徒で、ピーターの幼なじみ。女優として成功することを夢に見ている。

ハリー・オズボーン(ジェームズ・フランコ)

ミッドタウン高校の生徒で、ノーマンの息子。ピーターの親友ではあるが、父であるノーマンにその科学知識を認められる彼に、内なる嫉妬心を抱いている。

ベン・パーカー(クリフ・ロバートソン)

ピーターの叔父。ある日、強盗に殺害されてしまうが、ピーターに「スパイダーマン」として悪と戦う覚悟を芽生えさせる。

『スパイダーマン』のネタバレ

この先、『スパイダーマン』のストーリーを結末まで解説しています。ネタバレを含んでいるためご注意ください

いじめられっこの転機

幼い頃に両親を亡くし、叔父と叔母の元で過ごしていた主人公ピーター・パーカーは、ミッドタウン高校に通う、冴えない高校生だった。彼にはメリー・ジェーンという幼馴染みがおり、片思いを続ける日々を送っていた。

そんなある日、彼は学校の社会科見学でコロンビア大学の研究室に訪れた。その研究室では、「スーパースパイダー」と呼ばれる、遺伝子操作により強化されたクモが飼育されており、ピーターは逃げ出したそのうちの一匹に、手を噛まれてしまう。

家についた頃には、噛まれた手は大きく腫れ上がり、気分も悪くなってしまったため、その夜は眠りにつくピーター。しかし、朝起きてみると彼の体は見違えるほどに筋肉質になっており、悪かった視力も向上され、大きな変化を遂げていたのだった。

クモの力

その後の学校生活の中で、ピーターは自身が手にした力の強大さを実感していく。ケンカに巻き込まれた際に繰り出された相手のパンチがスローモーションのように映り、反対に自分のパンチを受けた相手は吹き飛んでしまう。

極め付けは、クモとしての能力が自身に宿っていたことだった。指の腹からクモの足先にあるトゲが生えたことで、壁を簡単によじ登ることができ、手からクモの糸を飛ばせるようになったことで、建物から建物へと飛び移ることも可能になった。

ひょんなことからこのような強大な力を手にすることになったピーターは、自身の力を面白がり、金儲けなど、自分のためだけに使おうとするのだった。

叔父の教え

自身の驚異的な力を、車の購入に利用しようと考えたピーターは、賭けプロレス大会への出場を決意する。そんなピーターの姿を不審に感じていた叔父のベンは、「図書館に行く」と嘘をつくベンを車で送り、2人で話をしようとする。

事情を理解したベンは、ピーターに対し説教をする。「大いなる力には、大いなる責任が伴う」というベンの言葉は、突如手にした力に浮かれるピーターには響かなかった。

スパイダーマンの誕生

結局叔父の静止を振り切って出場したプロレス大会では勝利を収め、賞金の獲得権を得たものの、賞金額は当初の額よりもかなり少ないものだった。

その後、強盗犯が賞金を盗み出す、という事件が発生したものの、そもそもの賞金額に腹を立てていたピーターは、その強盗犯をあえて捕らえず、逃してしまう。

しかし、試合終了後家に戻ったピーターが目にしたのは、多くの警官の姿、そして銃に撃たれ、血を流しているベンの姿だった。ベンはピーターの姿を目にした直後、息を引き取ってしまう。

 

怒りに震えるピーターは、警察の追跡を先回りし、叔父を殺害した犯人を追い詰めることに成功する。しかしそこで目にした殺人犯の正体は、先ほど自分が取り逃した強盗犯だった。自身の甘さで叔父の死を招いてしまったことに、ピーターは深く後悔する。

「大いなる力には、大いなる責任が伴う」。叔父の言葉の意味を理解したピーターは、自身の力を正義のために使う事を決意する。ここに、民衆の味方「スパイダーマン」が誕生、人命救助など、世のため人のためにその力を使っていくのだった。

ハリーの父・オズボーン

その後、高校を卒業したピーターは、大学に進学し、親友のハリーとルームシェアをして暮らしていた。ピーターが思いを寄せるメリーは「女優になる」という夢を抱えながら、ピーターが知らぬ間にハリーと恋仲になっていた。

そのハリーの父である、オズボーンは軍事企業であるオズコープ社の社長を務めており、ピーターの科学知識を人一倍買っていた。そんな彼は自身の研究の中で、「身体能力増強薬」の開発にあたっていたが、その危険性のため、研究資金打ち切りの危機に瀕していた。

そこで彼は自らの体を使ってその効果を示すために、身体能力増強薬を服薬し、驚異的な力を手に入れる。しかし、その副作用のため、凶暴なもう一つの人格が目覚め、邪悪な怪物「グリーン・ゴブリン」が誕生してしまうのだった。

スパイダーマンとグリーンゴブリン

その頃、ピーターは新聞社でのアルバイト活動をしていた。スパイダーマンが世間でも注目を集め出したことにより、自らカメラを設置して、スパイダーマンである自らの姿を撮影、新聞社に売り込んでいたのだった。

そんな日々の中、ついに暴走したグリーンゴブリンが街を荒らしまわり、スパイダーマンと対面することになる。敵ではあるが、確かな力があるスパイダーマンを認めていたグリーンゴブリンは、催眠ガスを用いてスパイダーマンを拉致、「手を組まないか」と勧誘をかける。

 

世間では驚異的な力を持つ2人の存在に、困惑が広がっていた。特にピーターのバイト先である新聞社では、スパイダーマンを悪く書くような記事が発行され、民衆の間ではスパイダーマンを悪者と捉えるような風潮も出来上がっていた。

正義のために戦い続けてきたはずが、今や民衆の敵だとまで言われるようになり、グリーンゴブリンの言葉が胸に引っかかっていたピーター。しかしそんな中でもスパイダーマンを正義の味方だと信じて疑わなかったのは、自らが思いを寄せるメリーだった。

そんな彼女の思いを目の当たりにしたピーターは、今一度グリーンゴブリンと対峙する事を決意する。一方、元の人格であるオズボーンの制御が効かなくなりつつあるグリーンゴブリンは、その後もピーターに刺客を送り込み、敵対するのだった。

最終決戦

グリーンゴブリンに送り込まれた刺客との戦闘で、スパイダーマンは肩に切り傷を負ってしまう。その切り傷がピーターの肩にあるのを認識したオズボーンは、スパイダーマンの正体がピーターであることをついに理解するのだった。

スパイダーマンを直接的に倒すよりも、その周辺人物を攻撃した方が効率的だと考えたグリーンゴブリンは、ピーターの叔母や、ついにはメリーに手をかけようとする。

 

自分の大切な人たちを守るため、ピーターはグリーンゴブリンとの決戦に挑み、ついに追い詰めることに成功する。その正体が親友の父であるオズボーンだとわかり、ためらうピーターだったが、既にオズボーンの体はグリーンゴブリンの人格にほぼ支配されていた。

結局、グリーンゴブリンが自らの罠にかかってしまったことで、ピーターは勝利を収める。ピーターはオズボーンから、息子のハリーには自らの正体を明かさないでほしいと告げられる。

その亡骸をスパイダーマンの姿でオズボーンの家に運び込んだピーターは、その光景をハリーに目撃されてしまう。父の仇としてスパイダーマンを恨むハリーの姿に、ピーターは激しい悲しみを覚えるのだった。

 

一方、メリーはグリーンゴブリンに命を狙われた際に、ピーターの姿が頭に浮かんだことから、本当に自分が愛する人は誰なのかを気付くことになる。愛するメリーから告白を受け、嬉しく思うピーター。

しかし、正義の道に生きる事を決めた彼は、メリーの気持ちを断る決断をする。その一部始終の中でメリーもまた、スパイダーマンの正体がピーターだと気付くのだった。ピーターは愛する人を守るため、正義の道を突き進むと言う決意をまた新たにするのだった。

『スパイダーマン』の感想

最も印象的なのは、スパイダーマンがその糸を使って、ニューヨークを飛び回るシーンです。糸を次々に放出しながら、ニューヨークの街を華麗に滑空していくシーンは、スリル満点です。

 

また、主人公であるピーターが、等身大の主人公だったことで、物語に対し共感しながら観ることができました。メリーへの恋心や、叔父であるベンの死など、さまざまなな出来事、葛藤を乗り越えながらも、人として大きく成長していくその姿には心を打たれました。

中でも、叔父であるベンがピーターに言い残した、「大いなる力には、大いなる責任が伴う」という言葉は、現代のこの世界にも言えることのように思います。

強大な力を持つからこそ、その力の使い方には配慮がなければならない。この言葉の意味が本当の意味で理解できたからこそ、ピーターはその力を正義のために使う事を決意し、悪と戦う道を選ぶことができたのだと感じます。