映画『新宿スワン』のあらすじ・ネタバレ・感想

邦画

原作者の実体験が元となっている『新宿スワン』。

今回は、映画『新宿スワン』の作品概要・あらすじ・ネタバレ・感想をご紹介します。

『新宿スワン』の作品概要

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上映日2015年5月30日
上映時間139分
制作国日本
監督園子温
原作和久井健『新宿スワン』
脚本鈴木おさむ/水島力也
音楽大坪直樹
主題歌MAN WITH A MISSION「Dive」
出演綾野剛/山田孝之/沢尻エリカ/伊勢谷友介/金子ノブアキ/深水元基

男は夢を追い、女は幸せを求めてやってくる新宿・歌舞伎町を舞台に、男たちが激しい戦いを繰り広げる。8年間連載された人気漫画が原作となっており、人生のどん底を行く1人の男が、スカウトをする中でライバルと戦う様子が描かれる。

『新宿スワン』のあらすじ

運にも親にも見放された龍彦は、新宿にやってくる。そしてチンピラに絡まれてケンカになりそうになったところを、真虎(まこ)というスカウトマンが助けてくれた。そして、真虎のあっせんで龍彦はスカウトマンをすることになる。

女の子にホステスという職を提供する「幸せ請負人」としてスカウトを始めた龍彦は、「俺がスカウトした女の子には必ず幸せだって言わせます」と宣言し、待ち受ける試練にも勇敢に立ち向かっていく。

登場人物紹介

白鳥龍彦(綾野剛)

主人公。一文無しで新宿にいたところ、スカウト会社・バーストの真虎に誘われ、スカウトマンになる。

真虎(伊勢谷友介)

真虎(まこ)。スカウト会社・バーストの幹部。龍彦をスカウトの世界に誘う。

南秀吉(山田孝之)

スカウト会社・ハーレムのスカウトマン。葉山とともにハーレムの乗っ取りを計画している。龍彦とは過去に因縁がある。

アゲハ(沢尻エリカ)

借金返済のために風俗嬢をしている。店と揉めているときに龍彦に助けてもらい、それから龍彦を慕うようになる。

葉山(金子ノブアキ)

スカウト会社・ハーレムのナンバー2。秀吉とハーレム乗っ取りを企んでいる。

[出典:http://shinjuku-swan.jp/]

『新宿スワン』のネタバレ

この先、『新宿スワン』のストーリーを結末まで解説しています。ネタバレを含んでいるためご注意ください

龍彦、スカウトマンになる

アジア最大級の歓楽街・歌舞伎町。一文無しの龍彦は、一旗揚げるために新宿にやってきた。そんな時、龍彦はあるチンピラに通りすがりに髪形をバカにされる。腹を立てた龍彦は、チンピラとつかみ合いのケンカをしてしまう。

そのケンカの仲裁に入ったのは、真虎という歌舞伎町で顔の利く男だった。真虎は、「こいつは俺のダチだ」と言って、龍彦を連れ出す。

そして、真虎は龍彦に「クラブのスカウトをしないか」と言った。なんの当てもなかった龍彦は、すぐにその誘いに乗った。しかし、龍彦は声をかけても無視されるばかりで、なかなか上手くスカウトできなかった。

 

龍彦が最後の手段で土下座をすると、1人の女性が足を止める。真虎は、その女性をファッションヘルスに連れて行った。てっきりクラブに連れて行くのだと思っていた龍彦は、その事実に落胆する。スカウトした女性に罪悪感を抱いた龍彦は、真虎に「スカウトを辞めたい」と告げる。

すると、真虎は「俺たちは女を幸せにして金儲けするんだ」と龍彦を諭した。それを聞いた龍彦は、「俺がスカウトした女の子には必ず幸せだと言わせます!」と宣言する。

バーストとハーレム

龍彦は、真虎が所属するスカウト会社・バーストの社員となった。歌舞伎町には、バーストの他にハーレムというスカウト会社があり、両者は対立している。

ハーレムの一流スカウトマン・秀吉は、ハーレムのNo.2の葉山と結託し、ハーレムを乗っ取って、バーストを潰そうと考えていた。そして、必死にスカウトをする龍彦を見た秀吉は、まずは龍彦からつぶそうと企む。

龍彦は、ある日スカウトをしているときに、高級クラブのママ・涼子と出会う。龍彦の人格を見込んだ涼子は、店の戦力外のホステスのリストを龍彦に渡し、「この子たちに新しいお店を紹介してあげて」と言った。

 

そんな時、ハーレムの秀吉と葉山は、社長を失脚させてバーストとハーレムを合併させた。バースト側の幹部は真虎とその他2名で、ハーレム側の幹部は秀吉と葉山となる。そして、スカウト数の多い人物が、バーストとハーレムの合同会社の幹部になるという取り決めがされた。

ある日、秀吉はヘルスで働くアゲハという少女をスカウトする。そして、アゲハが借金を背負っていることを知った秀吉は、借金を肩代わりする代わりに、アゲハを薬物乱用が横行するヘルスで働かせた。

アゲハと龍彦

アゲハは、秀吉に紹介された店で酷使された上、薬漬けにされていた。そのころ、龍彦は新たにスカウトした女性を連れて行ったヘルスで、店主に暴行されるアゲハを見かける。龍彦はその店主を殴って店から逃げた。それ以降、アゲハは龍彦を慕うようになる。

そして、龍彦はアゲハに新しい店を紹介した。それからしばらくして、アゲハと龍彦は頻繁に会うようになるが、龍彦はアゲハがまだ薬物を使っているのではないかと疑い始める。

試しにアゲハに紹介した店に行ってみると、アゲハはすでに店を辞め、秀吉の息のかかった前の店に戻っていた。アゲハは、重度の薬物中毒になっていたのだった。

 

アゲハを連れ帰ろうとした龍彦は、店で秀吉と鉢合わせる。秀吉が大事そうにしていたカバンを落とすと、龍彦はすかさずそれを拾う。2人がカバンの奪い合いをしている中、店主はナイフを取りだし、龍彦に襲いかかった。

激しい乱闘に発展し、龍彦が劣勢になったとき、アゲハは店主をナイフで刺してしまった。殺傷事件になってしまったため、秀吉は龍彦に「カバンは持っとけ、中身は気をつけろ」と言って逃げる。

アゲハは、「またやり直す。いつか迎えに来て」と言い、逃げるそぶりを見せなかった。アゲハの決意を目の当たりにした龍彦はアゲハを抱きしめ、「アゲハ、またな」と言って立ち去った。

龍彦 VS 秀吉

真虎は、秀吉が持っている薬物の出所と、秀吉の素性を調査した。その結果、秀吉は龍彦と中学時代の同級生だったことが判明した。いじめられっ子の秀吉は、龍彦とケンカをしたときにナイフで龍彦の友人を刺したことがあったのだった。

全てを思い出した龍彦は、カバンを持って秀吉に会いに行く。秀吉は、「手を組もう」と言って龍彦に近寄り、ナイフで攻撃する。2人はつかみ合いのケンカになったが、「強くなりたい」という思いを抱いている秀吉を見た龍彦は、「お前は今日から俺のダチだ!」と言って秀吉を逃がした。

しかし翌朝、秀吉は会社の金を持ち出したため、葉山の手下に射殺されてしまった。龍彦は、秀吉を逃がしたことを後悔して、自責の念に駆られる。そんな龍彦に、真虎は「誰のせいでもねえ。歌舞伎町に呑まれただけだ」と言った。龍彦は、一流のスカウトになるために奮闘するのだった。

『新宿スワン』の感想

暴力や風俗、薬物が絡んだドロドロの裏社会が描かれており、普段見れない世界がかいま見れました。「俺がスカウトした女は必ず幸せにする」と決意し、一流スカウトマンを目指す龍彦の姿に心を打たれました。龍彦のように、心の優しいスカウトマンが本当にいれば良いのになと思いました。

また、バースト対ハーレムという大きな対立構造があるので、とても分かりやすかったです。約2時間の映画でしたが、展開も早く、混乱せずに最後まで観ることができました。

アクションやグロいバイオレンスが多いので、暴力的なシーンが苦手な人にはあまり向いていないかもしれません。ただ、スリルに溢れているので『闇金ウシジマくん』や『クローズ』が好きな人には刺さると思います。