映画『世界の中心で、愛をさけぶ』のあらすじ・ネタバレ・感想

邦画

「セカチュー」の愛称で親しまれる『世界の中心で、愛をさけぶ』。

今回は、映画『世界の中心で、愛をさけぶ』の作品概要・あらすじ・ネタバレ・感想をご紹介します。

『世界の中心で、愛をさけぶ』の作品概要

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東宝
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上映日2004年5月8日
上映時間138分
制作国日本
監督行定勲
原作片山恭一『世界の中心で、愛をさけぶ』
脚本坂元裕二/伊藤ちひろ
音楽めいなCo.
主題歌平井堅「瞳を閉じて」
出演大沢たかお/長澤まさみ/柴咲コウ/森山未來/山崎努/宮藤官九郎

実写邦画1位の大ヒットを記録し、社会現象となった映画。原作は300万部を売り上げ、主題歌である平井堅の「瞳をとじて」もミリオンセラーを記録した。主人公・朔太郎と、白血病を患わった女子高生・亜紀の純愛が描かれる。

『世界の中心で、愛をさけぶ』のあらすじ

朔太郎は、婚約者の律子と引っ越しに向けて荷造りをしていた。ところが、律子は急に失踪してしまう。テレビの中継に映った律子を見て、律子が高松にいることを知った朔太郎は、高松に向かう。

高松の実家には、高校生のころ付き合っていた、亜紀との思い出が詰まったカセットテープが置いてあった。それを聞きながら、朔太郎は亜紀との思い出を振り返る。そんなとき、律子が現れて衝撃的な事実を暴露する。

登場人物紹介

朔太郎(大沢たかお/森山未來)

婚約者の律子を探しに、故郷の高松に向かう。そこで、高校時代に付き合っていた亜紀との思い出にふける。

律子(柴咲コウ/菅野莉央)

朔太郎の現在の恋人。朔太郎のカセットテープを聞いてあることを疑い、事実を確かめるために高松に行く。

亜紀(長澤まさみ)

16歳の高校生。頭がよく、スポーツ万能でクラスの人気者。朔太郎と親しくなるが、白血病にかかってしまう。

『世界の中心で、愛をさけぶ』のネタバレ

この先、『世界の中心で、愛をさけぶ』のストーリーを結末まで解説しています。ネタバレを含んでいるためご注意ください

失踪

朔太郎と婚約した律子は、引っ越しのために荷造りをしていた。律子は、そこで1本のカセットテープを見つける。カセットテープをセットした律子は、聞き覚えのある声を聞いて愕然とする。そして、律子は置き手紙を書いて朔太郎の前から姿を消した。

朔太郎は慌てて律子を捜すが、見つけることはできなかった。ところが、朔太郎はテレビで放送されていた台風の中継に、律子が映っているのを見つける。そこは、朔太郎の地元の高松だった。朔太郎は、律子を追って高松に向かう。

亜紀の病気

実家に帰った朔太郎は、部屋に残っていたカセットテープを聞く。そこから流れてきたのは、朔太郎の初恋の相手・亜紀の声だった。1986年、高校生の朔太郎は、同じ高校に通う亜紀と仲良くなる。2人は付き合い始め、楽しい時を過ごした。

そんなとき、朔太郎はウォークマンを手に入れるため、ラジオ番組にメッセージを投稿することにした。インパクトのあるメッセージにするために、朔太郎は白血病の女の子の話を書く。しかし、そのメッセージをラジオで聞いていた亜紀は、怒ってしまった。

朔太郎は、どうすれば仲直りできるか悩む。そんな時、仲直りのしるしに亜紀が渡してくれたのが、カセットテープだった。それ以降、好きな食べ物や趣味などをテープに録音し、交換するようになった。

そんな矢先、亜紀が白血病にかかっていたことが判明する。朔太郎は、「あんな嘘をついたからだ」と落ち込みますが、亜紀はそんな朔太郎を励ました。朔太郎は亜紀に付き添って励ましたが、亜紀は日に日に弱っていきく。そんなときでも、カセットテープの交換は続いていた。

亜紀は、オーストラリアのエアーズロックに行くことを夢見ていた。亜紀が動けなくなる前に、その夢を叶えてあげたいと思った朔太郎は、亜紀を病院から連れ出した。そして、タクシーに乗って空港に向かい、オーストラリアに行こうとする。

しかし台風のせいで飛行機が欠航してしまい、朔太郎は戸惑う。そして、朔太郎が目を放しているすきに、亜紀は意識を失った。亜紀はすぐに病院に運ばれたが、亡くなってしまった。最後のカセットテープは、朔太郎の手には渡らなかった。

そして現在、地元の高松に帰った朔太郎は、カセットテープを聞きながら亜紀との思い出を振り返っていた。通っていた高校の体育館にたどり着いた朔太郎は、そこで律子を見つける。

エアーズロック

亜紀の最後のカセットテープは、亜紀と同じ病院に入院していた女性に託された。しかし、その女性は亡くなってしまった。カセットテープはその女性の娘であった、当時小学生の律子の手に渡る。

ところが、律子はそのころ交通事故に遭っていたため、ついに今までカセットテープを亜紀の恋人に渡すことができなかった。律子は、カセットテープを聞いて亜紀の恋人が朔太郎だと気づき、それを確かめるために高松にやって来たのだった。

律子から最後のカセットテープを受け取った朔太郎は、そのメッセージに耳を傾ける。そこには、「朔太郎の人生を生きて欲しい」「灰をオーストラリアの地にまいて欲しい」という願いが録音されていた。

朔太郎と律子は、亜紀が行きたがっていたオーストラリアのエアーズロックに向かう。そして、亜紀の灰をオーストラリアの地にまいた。朔太郎は、これをきっかけに自分の気持ちに区切りを付けることが出来た。

『世界の中心で、愛をさけぶ』の感想

誰かと密に連絡を取ることが、当たり前ではなかった時代のお話です。連絡を取れなくてもどかしさを感じた後の、繋がったときの嬉しさを今は味わうことができないので、この時代には不便でもそれなりの良さがあったと感じました。

亜紀に未練を感じていた朔太郎が、亜紀との思い出をたどり、亜紀の最期の言葉を聞いて、気持ちに整理をつけていきます。朔太郎を縛っていた亜紀の死が、朔太郎を後押しするものに変化していたので、そこから「奪うだけが死ではない」というメッセージをくみ取りました。

原作のその後が描かれており、原作の後半に少しだけ出てきた律子が、映画ではキーパーソンとなっています。もう1つのセカチューとして観れるため、小説を読んだ人も楽しめる内容だと思います。