大人気クライム・コメディシリーズの1作目・映画『オーシャンズ11』。
今回は、映画『オーシャンズ11』の作品概要・あらすじ・ネタバレ・感想・シリーズ作品一覧・視聴方法をご紹介します。
このページの目次
『オーシャンズ11』の作品概要
上映日 | 2002年 |
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上映時間 | 116分 |
制作国 | アメリカ合衆国 |
監督 | スティーヴン・ソダーバーグ |
脚本 | テッド・グリフィン |
音楽 | デヴィッド・ホームズ |
出演 | ジョージ・クルーニー/ブラッド・ピット/ジュリア・ロバーツ/マット・デイモン/アンディ・ガルシア/ドン・チードル 他 |
ラスベガスを舞台に、ダニー・オーシャン率いる11人の犯罪スペシャリスト集団 “オーシャンズ11” がカジノの金庫破りに挑むサスペンス・アクション。
1960年に制作された映画『オーシャンと十一人の仲間』をスティーブン・ソダーバーグ監督がリメイク。ジョージ・クルーニー、ブラッド・ピットらハリウッドを代表する超豪華スターが競演。
『オーシャンズ11』のあらすじ
カリスマ窃盗犯のダニー・オーシャンが保釈された。彼が4年かけて練り上げたのは、ラスベガスの3大カジノの売上金がすべて集まる巨大金庫から、超厳重なセキュリティを破って1億6000万ドルもの現金を盗み出すという前代未聞の計画。
オーシャンは相棒のラスティに話を持ちかけ、計画遂行に不可欠なあらゆる犯罪のスペシャリストを集め、11人の選りすぐりの犯罪集団 “オーシャンズ11” が結成される。ミスの許されない秒刻みの史上最大の強奪作戦が始まる。
登場人物紹介
ダニー・オーシャン(ジョージ・クルーニー)
カリスマ的強盗犯かつ詐欺師。ニュージャージーの刑務所から仮出所する。計画の立案者でチームのリーダー。服役中に離婚した元妻のテスに未練がある。
ラスティ・ライアン(ブラッド・ピット)
オーシャンの右腕。人脈が広く、語学力もあり、オーシャンと共に仲間のスカウトをしていく。オーシャンが刑務所から出所したときは、ハリウッドの俳優にポーカーのイカサマを教えていた。
テス・オーシャン(ジュリア・ロバーツ)
オーシャンの元妻。ベネディクトの現恋人でベラージオ美術館の館長。オーシャンの仕事を知って絶縁する。ベネディクトの裏の顔は知らない。
ライナス・コールドウェル(マット・デイモン)
シカゴで有名なスリ師の青年。父親は伝説的な泥棒ボビー・コールドウェル。最年少で経験が浅いため、計画では地味な仕事を任せられることが多い。
テリー・ベネディクト(アンディ・ガルシア)
オーシャンのターゲットである、ラスベガスにある3つの巨大カジノのオーナー。表の顔は有能な仕事人間だが、逆らった者は徹底的に抹殺する冷酷な男。テスと付き合っている。
バシャー・ター(ドン・チードル)
爆弾を作ることに関しては天才。金庫を爆破して窃盗しようとしたが、部下に恵まれず、捕まりかけたところをラスティに助けられる。
ルーベン・ティシュコフ(エリオット・グールド)
ラスベガスのカジノホテル経営者。オーシャンの恩師でもある。ベネディクトにホテルを潰されたことで恨みを持つ。作戦のスポンサーとして資金面をサポートする。
ソール・ブルーム(カール・ライナー)
若かりし頃は天才詐欺師。病気になって引退してからは、フロリダでのんびりした隠居生活を送っていた。最初は作戦に乗り気ではなかったが、報酬の大きさに昔の血が騒ぎ、参加を決意した。
バージル・モロイ(ケイシー・アフレック)
双子のモロイ兄弟の兄。弟のタークと常に口論しているが、何故かいつも行動を共にする。ラジコンなどの操作に長け、潜入や変装も行う。
ターク・モロイ(スコット・カーン)
双子のモロイ兄弟の弟。兄のバージルと常に口論しているが、何故かいつも行動を共にする。主にドライバーを務めるが、バージルと共に潜入や変装も行う。
リビングストン・デル(エディ・ジェイミソン)
電気メカニック専門家。チームに参加する前は、FBIに委託されて電子技師をしていた。人とのコミュニケーションが苦手で、緊張すると大量に汗をかく癖がある。
フランク・カットン(バーニー・マック)
カジノのディーラー。前科があり、賭博委員会から身を隠すため、ラモーンという偽名でアトランティックシティーのカジノで働いている。
イエン(シャオボー・クィン)
中国人のサーカス曲芸師。非常に小柄だが、俊敏な運動神経と柔軟な体を持っている。英語は理解できるが、基本的に中国語しか話さない。
[出典:https://warnerbros.co.jp/home_entertainment/detail.php?title_id=2295]
『オーシャンズ11』のネタバレ
ダニエル・オーシャンの計画
天才強盗で詐欺師のダニエル・オーシャンが、4年ぶりにニュージャージー州の刑務所から仮出所しました。ダニエルが真っ先に向かったのはアトランティックシティーのカジノ。ダニエルはカジノのディーラーであるフランクに声をかけ、かつての相棒ラスティの居場所を聞き出します。
州を出てはいけないという法律を破ってダニエルはハリウッドに向かいます。ラスティーはハリウッドの若手俳優にイカサマのポーカーを教えていました。ダニエルは、久しぶりに再会したラスティに大金が手に入る計画を持ちかけます。
狙うのはラスベガスでベネディクトが経営する3つのカジノ「ベラージオ」「ミラージュ」「MGMカジノ」のすべての売上金が保管されている金庫。ダニエルとラスティは、ラスベガスでカジノホテルを経営するルーベンのもとへ資金繰りを頼みに行きます。
オーシャンズ11の結成
ダニエルとラスティは残りのメンバーを集めていきます。まず、ディーラーのフランクをラスベガスのカジノへ異動させます。運転手として双子のモロイ兄弟、ハイテク関係に強いリビングストン、爆薬担当にバシャー、中国人曲芸師のイエンを引き入れます。
ラスティは、昔は有名な詐欺師で1年前に胃潰瘍で引退したソールを言葉巧みに現役に戻します。ダニエルは、シカゴで見事なスリを働いていたライナスに「父親のボビーを超えられる」と言って、仲間に引き入れます。これでオーシャンズ11の結成です。
メンバーがラスベガスのホテルに揃い、計画の全貌を説明されます。それは、超厳重な警備システムを破って、地下60mにある金庫から1億6000万ドルもの現金を運び出すという一見無謀に思える計画でした。
入念な準備
チームは3つのカジノで徹底的な下見をし、情報収集します。バシャーは地下の配電盤を爆破して停電させる準備を進めます。モロイ兄弟がカジノ内の1つの監視カメラを隠している間に、リビングストンは電気技師になりすまし、カジノ内部の監視システムにアクセスすることに成功します。
他にも、金庫のレプリカを作ったり、現金の輸送に使うバンを手に入れたりします。ライナスには暗証番号を持つベネディクトの行動を調査させ、ソールを「ライマン・ゼルガ」という金持ちに仕立て上げます。
ターゲットの3つのカジノを経営するベネディクトは、時間を厳守し、カジノ会場の動きを隅々まで目を張らしており、冷酷で頭の切れる機械のような男でした。ベネディクトは12時間ごと切り替わる金庫前のゲートの暗証番号も管理しています。
ダニエルのもうひとつの目的
ベネディクトの恋人であり美術館の館長であるテスは、ダニエルの元妻でした。ダニエルの狙いが、お金だけでなくテスでもあるということに気づいたラスティは計画に懸念を示します。しかし、ダニエルは「成功すれば、お金もテスも両方手に入る」と説得します。
一方、ソールは武器商人のライマンを名乗って、「ボクシングの試合が行われる日に、大事な荷物を金庫で預かって欲しい」とベネディクトに頼みます。
テスがひとりでベネディクトを待つディナーの席にダニエルが現れます。ダニエルはテスにアプローチしますが、ベネディクトがそこへ現れます。ベネディクトの行動を見張っていたライナスは、ダニエルとテスに関係があることを知ります。
問題が次から次へ発生
実行日前日、カジノホテルの爆破解体イベントで、バシャーが爆破させようとしていた電気の配線盤まで破壊されてしまいました。そこで、バシャーは “ピンチ” という電磁波を放つ装置で、ラスベガス全体を停電させることを提案します。
しかし、ピンチはカリフォルニア研究所に1台しかありません。そこで、ダニエル、イエン、バシャーの3人が研究所に侵入します。車で待たされることに耐えられなくなったライナスは、一人で研究所に乗り込みます。しかし、入れ替わりで3人が盗んだピンチを車へ運びます。
ライナスがいないことに気づいたダニエルたちは、警備員に見つかって逃げるライナスを屋上から車に飛び降りさせます。無事に逃げれましたが、ライナスを助ける時に、イエンの右手が車のドアに挟まれ怪我をしてしまいます。
迎えた実行日
実行日当日、研究所から戻ってきたダニエルたちでしたが、リビングストンがダニエルの身元がバレたことを報告します。「テスを追ったせいだ」とライナスが暴露し、ラスティはダニエルを責めます。チームは計画を変更して、ダニエルの代わりにライナスが金庫を開けることにします。
ソールは体調不良を感じながらもライマンの変装をして、ベネディクトに厳重な荷物を金庫へ運ぶよう手配します。モロイ兄弟はカジノの従業員の変装をして、イエンが中に入ったカートを売上金として金庫へ運ばせるようにします。
ライナスは賭博委員会の変装をして、ベネディクトに接触し、ラモーンことフランクに犯罪歴があったことを報告します。ライナスはフランクと口論になったふりをし、殴られるのをよけようとした時に、ベネディクトのスーツに入っていたカードキーをさり気なく奪います。
メンバーも予想外の動き
ダニエルはレストランでテスに別れを告げます。ダニエルは、ベネディクトが仕向けた私服警備員にカメラのない部屋に連行され、いかにも強そうな男とふたりきりにされます。しかし、その男はダニエルの知り合いでした。男が殴る演技をしている間に、ダニエルはその部屋の天井から移動します。
一方、イエンが入ったカートと、ライマンの荷物が金庫へ運ばれます。荷物が運ばれる様子を支配人とモニターで見ていたソールは、全身から汗が吹き出してきてその場に倒れます。
支配人が慌てて医者を呼ぶ間に、金庫へ降りるエレベーターにライナスが乗り込み、リビングストンがすかさず監視カメラの映像を切り替えます。ライナスがエレベーターの天井を開けるとダニエルがいました。ライナスは、ダニエルとラスティの口論も全て計画通りだったことを知ります。
医者の変装をしたラスティが、ソールのもとへやって来て心肺蘇生をしますが、亡くなったと支配人に嘘を伝えます。ラスティは救急隊の変装をしたモロイ兄弟と一緒にソールを運び出します。
ラスベガスが大停電
MGMカジノでは、ボクシングのヘビー級のタイトルマッチが行われようとしていました。会場には、ベネディクトとテスもいます。会場の外では、バシャーが電磁波発生装置 “ピンチ” をセットします。バシャーが起爆のスイッチを押すと、電気が火花を散らすとともに、ラスベガスが停電します。
停電している30秒間、エレベーターのセキュリティが切れているうちに、ダニエルとライナスはワイヤーで一気に一番下まで急降下します。電気が復旧すると、ボクシングの試合やカジノの会場は人々が暴れまわり混乱状態になります。ベネディクトとテスも会場を去ります。
イエンはカートの中からゆっくりはい出ます。危うくふたの上にあった荷物を落としそうになりますが、床のレーダーにあたる寸前で止めることができました。一方、ダニエルとライナスは、金庫室の前にいた2人の警備員を眠らせ、拘束します。
カジノの金庫へ突入
ライナスは金庫前のゲートをベネディクトのキーを使って開けます。金庫の分厚い扉に爆破装置を貼り付けます。イエンは金庫の中央にあるカートから、3m離れた壁際の棚の上に飛び移ることに成功します。イエンはそのまま壁をつたって、ライマンの荷物の中にあった爆破装置を扉に取り付けます。
爆破装置のセッティングが完了し、ダニエルが起爆スイッチを押すカウントを始めます。しかし、イエンの怪我した手の包帯が、壁に引っかかってしまいました。イエンは、爆発までに扉から離れようと焦ります。
しかし、ダニエルがスイッチを押しても爆発しません。起爆スイッチの電池が切れていたのでした。ライナスが替えの電池を渡して、スイッチを押すと扉は爆破され、中にいたイエンも無事でした。3人は大金をバッグにつめていきます。
ベネディクトとの駆け引き
ラスティは、テスが持っていた携帯電話に電話をかけます。ダニエルが別れを告げたときに、テスのコートのポケットに携帯電話を入れておいたのでした。電話を受け取ったベネディクトはカジノへ戻ると、強盗犯が押し入った金庫の映像を見ます。
ラスティは「金庫に入っていた1億6000万ドルのうち、半分運び出せば、爆弾が仕掛けられたた残り半分は失わずに済む」と言って取引します。ベネディクトは取引に応じつつ、警察に通報します。ラスティは警備員に現金が入ったバッグをカジノの外の白いバンに積むよう命じます。
同じ頃、機動隊がカジノ会場に到着し、強盗犯が潜伏する金庫まで入っていきます。一方、警察が空港へ向かう白いバンを追いかけます。ベネディクトは監視カメラの映像を見ながら、勝利を確信し、金庫に機動隊を突入させます。
機動隊が暗闇の中、銃を乱射します。明かりをつけさせると、部屋が真っ白な煙で何も見えません。爆弾が爆発したと聞き、ベネディクトは自ら金庫へ向かいます。金庫に残った現金も犯人も跡形がなく落胆したベネディクトは、機動隊に撤収を命じます。
大胆な大金輸送手段
警察は空港で白いバンを追い込みます。運転手席のドアを開けると、カメラがあるだけで人は乗っていません。そのバンは、モロイ兄弟の兄バージルが遠隔操作していたのでした。警察が荷台を確認しようとするとバンが爆発し、バッグの中身はお金ではなく大量のチラシが入っていました。
それを聞いたベネディクトが金庫内を調べると、爆発で散らばったチラシが大量に落ちています。ベネディクトは最近張り替えたばかりの床のロゴが、監視カメラの映像には映っていないことを確認し、監視カメラは録画された映像だったということに気づきます。
一方、カジノ会場では、機動隊の格好をしたラスティたちが、本物の大金が入ったバッグを堂々と輸送していました。リビングストンが110番通報を妨害して警察のふりをして答え、メンバーが機動隊の変装をして金庫内に潜入し、堂々と輸送車で本物の現金を運び出したのでした。
テスを取り戻すことに成功
ベネディクトは、部屋に閉じ込めておいたダニエルの様子を見に行きます。ドアを開けると、ダニエルは屈強な男に殴られていました。ベネディクトはダニエルの仕業かどうか聞きますが、ダニエルは何のことかわからないと答えます。
テスはホテルの部屋にかかってきた電話でテレビのチャンネルを合わせると、ベネディクトがダニエルに「テスのことを忘れろ」と交渉している監視カメラの映像が映ります。それを見たテスはお金にしか興味がないベネディクトと別れることを決意したのでした。
ベネディクトはダニエルを保釈中にも関わらず州を移動したとして通報します。連行されるダニエルのもとにテスが近づきますが、3ヶ月から半年で刑務所から出ると約束します。無事に計画を遂行したオーシャンズのメンバーは解散します。
3ヶ月から半年後、ダニエルは刑務所から出所します。ダニエルは服役中にテスと再婚します。迎えに来たラスティの車の後部座席にはテスがいました。前代未聞の計画でお金と愛する人を取り戻したダニエルでしたが、ベネディクトの手下の男2人もダニエルを追いかけてくるのでした。
『オーシャンズ11』の感想
大人気シリーズ第1作目の『オーシャンズ11』は、最強の犯罪チームの強奪作戦でした。何度見ても面白いですね。ハリウッドを代表する豪華なキャスト陣も見どころです。
メンバーの一人ひとりが活躍していて、銃撃シーンも少なく、誰一人欠けることなく成功するので、見ていて爽快な気分になります。次々と起こるハプニングに見舞われながらも、乗り越えていく過程が面白かったですね。
特にクライマックスでラスティたちが機動隊のふりをして、堂々と盗んだお金を運び出すという大胆かつ巧妙な計画は見事でした。続編の『オーシャンズ12』も気になります。
『オーシャンズ』シリーズ作品一覧
『オーシャンズ』シリーズ作品の一覧表は以下のとおりです。「あらすじ記事はコチラ」を押すとその作品のあらすじ・ネタバレ記事が読めます。
題名 | 記事リンク | 備考 |
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『オーシャンズ11』 | この記事 | シリーズ1作目 |
『オーシャンズ12』 | あらすじ記事はコチラ | シリーズ2作目 |
『オーシャンズ13』 | あらすじ記事はコチラ | シリーズ3作目 |
『オーシャンズ8』 | あらすじ記事はコチラ | スピンオフ作品 |
『オーシャンズ11』の視聴方法
『オーシャンズ11』はDVDの購入やレンタル、U-NEXT、huluなどの動画配信サービスで視聴することができます。
2020年5月現在、『オーシャンズ11』を視聴できるサービスは以下の通りです。
サービス名 | 配信状況 | 月額料金 |
---|---|---|
U-NEXT | 見放題 | 1,990円 |
Hulu | 見放題 | 1,026円 |
Amazonプライムビデオ | 視聴不可 | 500円 |
Netflix | 視聴不可 | 800円 |
FODプレミアム | 視聴不可 | 888円 |
dTV | 有料レンタル | 500円 |
dアニメストア | 視聴不可 | 400円 |
auビデオパス | 見放題 | 562円 |
Paravi | 視聴不可 | 925円 |
NHKオンデマンド | 視聴不可 | 990円 |
TSUTAYAプレミアム | 無料レンタル | 1,100円 |
ディズニーデラックス | 視聴不可 | 770円 |
DAZN | 視聴不可 | 1,750円 |
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