映画『7番房の奇跡』のあらすじ・ネタバレ・感想

韓流・アジア

韓国の映画監督兼脚本家であるイ・ファンギョン監督が手掛けた『7番房の奇跡』。2013年に公開され韓国では歴代3位の記録となる観客動員を記録した話題の名作。

今回は、映画『7番房の奇跡』の作品概要・あらすじ・ネタバレ・感想・視聴方法をご紹介します。

『7番房の奇跡』の作品概要

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上映日2013年
上映時間127分
制作国韓国
監督イ・ファンギョン
原作脚本自体はフィクションだが、1972年に春川市で派出所所長の9歳の娘が性的暴行を加えられて殺害された事件がモチーフになっている。この事件では漫画喫茶を経営する男が逮捕され無期懲役の判決を受けたが、後に誤認逮捕であるとわかり無罪と判決された。
脚本イ・ファンギョン/ユ・ヨンア/キム・ファンソン/キム・ヨンソク
音楽イ・ドンジュン
出演リュ・スンリョン/カル・ソウォン/パク・シネ/オ・ダルス/チョン・マンシク/パク・ウォンサン/キム・ジョンテ/キム・ギチョン/チョン・ジニョン/チョン・ハンビ

韓国では歴代3位の記録となる1200万人以上の観客動員を記録し、2015年に日本でも公開された作品。作品自体はフィクションだが、1972年に春川市で派出所所長の9才の娘が性的暴行を加えられて殺害された事件が元ネタとなっている。

韓国アカデミー賞2013年大鐘賞を4部門受賞、ペクサン芸術大賞を受賞した。瞬く間に、感動映画として話題を集めた。

『7番房の奇跡』のあらすじ

知的障害を持つ父親イ・ヨング(リュ・スンリョン)としっかり者の6歳の娘イェスン(カル・ソウォン)は2人で暮らしていた。ある日、ヨングは道に倒れている少女と二人でいるところを目撃されてしまい、殺人罪で逮捕されてしまう。

ヨングは刑務所に収監され、初めは軽蔑され、いじめを受ける。しかし、囚人たちはヨングが房長の命を助けたことをきっかけに心を開き始める。房長は、命を助けてもらったお礼として、娘のイェスンを刑務所に潜入させた。

二人はかけがえのない時間を過ごしていた。 そんな中、事件を再捜査していた刑務所の課長(チョン・ジニョン)は、ヨングは誤認逮捕で、無罪であると確信する。

無罪を勝ち取るため、迎えた裁判の最終弁論で事件が起きる。 父が本当に守りたかったものが時を越えて明かされる。

登場人物紹介

イ・ヨング(リュ・スンリョン)

知的障害を抱える父親。純粋無垢で心優しい彼は、娘を心から愛している。

イェスン(幼少期:カル・ソウォン)(大人:パク・シネ)

幼少期から、しっかり者で純粋な6歳の娘。父親のことを一番に理解し、愛している純粋な女の子。 頭もよく、学年では、成績も歌唱力も群を抜いている。

大人になっても子供の頃と変わらず、頭がよく、父親のことを愛している。弁護士となり、父親の無罪を時を超えて主張する。

ヤンホ(オ・ダルス)

元暴力団で、7番房の房長。気難しい性格だが、心優しい一面を持つ。頭はあまりよくなく、文字が書けない。

チュノ(パク・ウォンサン)

元詐欺師で、頭がいい。イェスンを刑務所に連れ込む時に、巧みな知識と話術を利用する。

マンボム(キム・ジョンテ)

姦通罪で服役中。オネエの気質があり、その場を和ませる力を持っている。少し鈍感でまぬけな性格。

ボンシクチョン(チョン・マンシク)

夫婦スリを行い服役中。新婚でわが子が生まれる。初めは、7番房の囚人たちを裏切ろうとした。 最後には、しっかり協力してくれる心優しい男。

ソじいさん(キム・チョン)

元あたり屋で服役中。物知りで、イェスンにいろいろなことを教えるおじいちゃんのような存在。

刑務所課長/イェスンの養父(チョン・ジニョン)

厳格で、初めはイ・ヨングのことをとても嫌う。しかし、心優しく責任感があり、最終的にイ・ヨングの無罪を主張する。自分の息子を刑務所から出所した男に殺されて亡くしている。

[出典:http://7banbou.com/]

『7番房の奇跡』のネタバレ

この先、『7番房の奇跡』のストーリーを結末まで解説しています。ネタバレを含んでいるためご注意ください

事件が起こった日

ヨングとイェスンは、いつも通りイェスンが好きな漫画のキャラクターが描いてあるバッグが置いてあるお店に行った。ヨングは知的障害を持っているが、「娘のイェスンが好きなものを買ってあげたい」という気持ちで毎日仕事に励んでいた。

ある日、イェスンのほしいバッグを買いに行くと、最後の一つのバッグが警察庁長の娘であるジヨンに買われてしまう。

後日、 スーパーの駐車場で働いていたヨングは、偶然ジヨンに遭遇する。 バッグをほしがっていたヨングのことを覚えていたジヨンは、同じバッグを売っている店が見つかったと話してヨングを連れ出す。ヨングは、ただそのかばんが欲しいという気持ちでジヨンについていった。

 

しかし、ジヨンを見失ってしまい、発見した時には、頭から血を流して倒れていた。 ヨングは、自分が職場で覚えた人工呼吸を行ったり、血液循環をよくさせるためにジヨンのパンツの腰の部分のファスナーをはずそうとする。

しかし、事情をしらない通りすがりの女性に、強姦殺人だと勘違いされ警察に通報されてしまう。

刑務所での生活

警察は、彼が知的障害を持っていることをいいことに、やってもいない犯罪を認めさせ、供述調書を捏造する。ヨングは自分がやってないことで逮捕され刑務所に入ってしまった。

ヨングが入った7番房では、同じ部屋を使うことになった他の人たちがヨングの罪名を見て軽蔑し、ヨングはいじめられてしまう。

しかし、7番房の房長をある囚人が攻撃しようとしたことにヨングが気付き、自分が代わりに刃で刺される。

房長のヤンホは、自分の命を救ってくれた感謝の気持ちとして、ヨングにひとつ頼みを聞いてやると約束する。ヨングは、ヤンホに「娘のイェスンに会いたい」と訴えた。

イェスンとの再会

イェスンは、父親がいきなり逮捕されたことで心がむしばまれていく。しかし、ヤンホが約束を守るために立てた計画によって、イェスンを収容所にこっそりと侵入させることができたのだった。

3時間でイェスンを帰らせるつもりがタイミングを逃し、イェスンはしばらく7番房で生活することになった。

いままでの時間を取り戻すように、イェスンとヨングは濃密でかけがえのない時間を過ごした。 幸せな日々は、長くは続かなかった。イェスンは刑務所長に見つかり、施設に預けられてしまう。

ヨングと刑務所長

数日後、刑務所で大きい火事が起きた。ヨングは、人を助けたいという純粋な思いのまま、刑務所長を荒れ狂う炎の中から助けた。自分自身も重度の火傷を負いながら、自分を助けたのがヨングだということを聞いた刑務所長は、ヨングが本当に誰かを殺せる人なのか疑問を抱き始める。

刑務所長は、事件を再調査していくうちに、事件で死んだのは警察庁長官の娘であることを知る。そして、ヨングの逮捕は、なんとしてでも犯人を逮捕したかった警察の誤認逮捕であり、実際は無罪だと確信する。

7番房の囚人達も、ヨングがやってもない罪で刑務所に入ったことに気付く。ヨングの最終裁判にむけ、7番房の囚人達は、ヨングの無罪を証明するために協力した。

真実の裁判

裁判の当日、ヨングは娘を失った警察庁長官に暴力を受けながら「自分の犯罪だと認めないとイェスンのことも自分の娘のようにする」と脅迫されてしまう。

裁判で審問されたヨングは、自分が罪を認めないと娘のイェスンに何かされるのではないかと不安になり、自分がやってもない罪を認めてしまう。判決は死刑であった。 ヨングは、「娘を守りたい」という一心だった。

父親の愛と最後

7番房の人たちは、ヨングを助けるために色々計画立てたが失敗に終わってしまう。ヨングの死刑執行はイェスンの誕生日でもある12月23日になった。イェスンは、7番房の人たちに招待され誕生日を祝ってもらったが、これがヨングとイェスンが会うことのできる最後の日となった。

ヨングは「また会おうね」と言ってイェスンを帰らせたが、自分の死が迫っていることを察していた。イェスンと別れた後、死刑所に行くヨングは「死にたくない、助けてください」と泣きながら叫び続けた。しかし、最後は死刑が下されてしまう。

娘の意思

ヨングが死んだ後、刑務所長はイェスンのことを養子として引き取った。成長して大人になったイェスンは弁護士となり、死んだヨングの事件を改めるため、法廷に立った。

事件の真実を語り、彼女は無罪を勝ち取った。ヨングが本当に守りたかったものは娘であったことが時を超えて明かされた。

『7番房の奇跡』の感想

「7番房の奇跡」は、父と娘の愛の強さ、守るべきものを考えさせられる映画でした。ありふれた日常が、ある日を境に一変してしまう恐怖、それと向き合う娘と一心に娘を思い続ける知的障害の父親の姿が胸を打ち、涙が止まりませんでした。

無実の人が警察の圧力によって、罪を認めてしまう悲しさや悔しさを感じると同時に、ヨングという一人の純粋無垢な男性が周りの心を動かしていく姿が印象的に残っています。幼いながら父親を理解し、愛している娘の姿は誰が見ても感動すると思います。

死刑判決を受け、最終的にヨングは死刑になってしまいます。しかし、イェスンと一緒にいたいという気持ちが最後にあふれ出し、「助けてください」と泣き叫ぶシーンは最も鳥肌が立ちました。感動する場面が映画のところどころにあるため、とても見ごたえがある作品だと思います。

 

時を経て、イェスンが弁護士となります。事件の真実を自らの手で暴いていき、法廷で判決を無罪に塗り替えたシーンは、時間を超えて伝わった父親の愛を感じ、思わず号泣してしまいました。

127分の中で印象的な描写によって、人々の心の変化、親子の真実の愛について、考えさせられる映画です。見る価値しかない感動の物語を観てみてください。

『7番房の奇跡』の視聴方法

『7番房の奇跡』はDVDの購入やレンタル、U-NEXTなどの動画配信サービスで視聴することができます。

2020年5月現在、『7番房の奇跡』を視聴できるサービスは以下の通りです。

サービス名配信状況月額料金
U-NEXT無料レンタル1,990円
Hulu視聴不可1,026円
Amazonプライムビデオ有料レンタル500円
Netflix無料レンタル800円
FODプレミアム無料レンタル888円
dTV視聴不可500円
dアニメストア視聴不可400円
auビデオパス視聴不可562円
Paravi視聴不可925円
NHKオンデマンド視聴不可990円
TSUTAYAプレミアム視聴不可1,100円
ディズニーデラックス視聴不可770円
DAZN視聴不可1,750円
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