映画『ナミヤ雑貨店の奇蹟』のあらすじ・ネタバレ・感想

邦画

「東野圭吾作品史上、最も泣ける感動作」として話題を呼んだ長編小説『ナミヤ雑貨店の奇蹟』が待望の映画化。

今回は、映画『ナミヤ雑貨店の奇蹟』の作品概要・あらすじ・ネタバレ・感想・視聴方法についてご紹介します。

『ナミヤ雑貨店の奇蹟』の作品概要

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上映日2017年9月23日
上映時間129分
制作国日本
監督廣木隆一
原作東野圭吾「ナミヤ雑貨店の奇蹟」
脚本斉藤ひろし
音楽Rayons
主題歌山下達郎「REBORN」
出演山田涼介/西田敏行/村上虹郎/寛一郎/林遣都/尾野真千子/成海璃子/門脇麦/萩原聖人

原作となった東野圭吾による長編小説『ナミヤ雑貨店の奇蹟』は、世界累計1000万部を超える大ベストセラ―。

待望の実写化にあたり、アイドル業と俳優業の両方で活躍する山田涼介と、国民的俳優である西田敏行のふたりがダブル主演を務めた。

劇中にも登場する主題歌「REBORN」は、作品のテーマに共感した山下達郎によって本作のために書き下ろされた。

『ナミヤ雑貨店の奇蹟』のあらすじ

時は2012年。ある理由で女社長を襲った3人の青年たちは、空き家となっている小さな雑貨店に逃げ込み、一夜を明かそうとしていた。

そんな3人のもとに、シャッターの向こうから1通の手紙が落とされた。信じがたいことにその手紙は、1980年を生きるミュージシャンからの悩み相談だった。

ここ「ナミヤ雑貨店」の店主がかつて人々の悩み相談に答えていたことを知った3人は、時を超えて届いた手紙に返事を書くことにする。1980年を生きている人々と手紙のやり取りを続けるうちに、自分たちとナミヤ雑貨店の不思議なつながりが明らかになっていく。

登場人物紹介

矢口敦也(山田涼介)

3人組のリーダー的存在。児童養護施設「丸光園(まるこうえん)」で幼少期を過ごす。

とある理由から、女社長を襲うことを計画する。

浪矢雄治(西田敏行)

ナミヤ雑貨店の店主。

妻に先立たれ元気をなくしていたが、お客さんの悩み相談に答えることを生きがいにする。

小林翔太(村上虹郎)

3人組のひとり。丸光園で幼少期を過ごしてきた。

強盗の下見をしたときに、空き家であったナミヤ雑貨店に目をつけていた。

麻生幸平(寛一郎)

敦也、祥太と3人組で、ともに丸光園で幼少期を過ごしてきた。

届いた手紙に返事を書こうと提案する。

松岡克郎(林遣都)

”魚屋ミュージシャン”のペンネームで悩み相談をする。

実家の魚屋を継ぐべきか、あきらめずに音楽の夢を追うべきか悩んでいる。

田村晴美(尾野真千子)

”迷える子犬”というペンネームでナミヤ雑貨店に悩み相談をする。

事務職と水商売の掛け持ちをしているが、まとまったお金が必要になり悩んでいる。

皆月暁子(成海璃子)

遠い昔、店主と駆け落ちをしようとした過去がある。

18歳で亡くなっているが、店主の前にだけ姿を現す。丸光園の創設者。

セリ(門脇麦)

国民的シンガー。弟とともに丸光園で幼少期を過ごしてきた。

浪矢貴之(萩原聖人)

店主の息子。父親思い。

[出典:https://namiya-movie.jp/about/cast.html]

『ナミヤ雑貨店の奇蹟』のネタバレ

この先、『ナミヤ雑貨店の奇蹟』のストーリーを結末まで解説しています。ネタバレを含んでいるためご注意ください

ナミヤ雑貨店と3人の出会い

1980年。

時越市(ときごえし)にある「ナミヤ雑貨店」では、店主の浪矢雄治(なみやゆうじ)が客からの悩み相談を受けつけていた。手紙に悩みを書いてシャッターに投函しておくと、翌日には答えが掲示板に貼り出され、深刻な悩みへの回答は牛乳箱に入れられていた。

雄治は妻に先立たれひっそりと雑貨店を続けていたが、悩み相談を受けるうちに、客の人生に寄り添うことを生きがいに感じるようになっていった。

 

時は2012年。

とある理由で女社長から金品を奪った矢口敦也(やぐちあつや)、小林翔太(こばやししょうた)、麻生幸平(あそうこうへい)は、夜の街を駆け抜けていた。逃走に使うはずだった車が故障し、逃げ道をなくした3人は、翔太が下見で見つけた空き家に忍び込む。

そこは廃墟と化した小さな雑貨店だった。すると突然、とっくに閉店しているはずの店のシャッターに1通の手紙が投函される。信じられないことに、手紙の差出人は、1980年を生きる”魚屋ミュージシャン”という青年だった。どういうわけか時を超えて2012年の世界に届いたのだ。

忍び込んでいることがばれて、誰かにいたずらされたのではないかと思った3人は、あわてて店の外に走り出す。しかし、なぜかどこをどう駆けまわっても「ナミヤ雑貨店」の前に戻ってきてしまうのだった。こうして3人はしかたなく店の中で一夜を過ごすことにした。

”魚屋ミュージシャン”からの相談

部屋に落ちていた雑誌には、「ナミヤ雑貨店」の悩み相談のことが書かれていた。そこで幸平は、”魚屋ミュージシャン”の悩み相談に返事を書くことを思いつく。書いた返事を牛乳箱に入れておくと、1980年の世界に届いているようだった。

 

1980年。”魚屋ミュージシャン”こと松岡克郎(まつおかかつろう)は、祖父の訃報を受け、久しぶりに地元に帰った。大学をやめてミュージシャンをめざすもなかなか芽が出ず、このまま音楽の道に進むべきか、実家の魚屋を継ぐべきか迷っていた。

すでにナミヤ雑貨店は閉店していたが、克郎は藁(わら)にもすがる思いで手紙を投函した。翌日、店の牛乳箱には返事が入っていたが、その内容は辛辣(しんらつ)なものだった。自分が本気であることを示すため、克郎は店の前でハーモニカを奏でる。

シャッター越しにハーモニカの音色を聞いた敦也たちは店の外に出るが、不思議なことに人の姿はなかった。そして、そのメロディに聞き覚えがあるものだった。それは、3人と同じ児童養護施設「丸光園」出身の人気女性シンガー・セリの「REBORN」という曲だった。

こうして、1980年を生きる克郎と時を越えた手紙のやり取りをするうちに、敦也たちは手紙の向こうの世界との不思議な縁に気づき始める。そして克郎に音楽を続けるよう伝えるのだった。

克郎とセリの出会い

ナミヤ雑貨店に悩みを相談した末、音楽を続ける決心をした克郎。

時を経て、克郎はクリスマスの慰問コンサートをしに丸光園に訪れる。そこでひとりの少女と出会う。セリというその少女は、まだ詞のついていない克郎のオリジナル曲を気に入ったようだった。

その夜、丸光園は火事に見舞われ、燃え上がる建物内にセリの弟だけが取り残されてしまう。それを知った克郎は、炎の中に立ち向かいセリの弟を救い出すが、自身は柱の下敷きになり亡くなってしまう。セリは、自分の命を犠牲にして弟を助けてくれた克郎の曲を胸に刻み込むのだった。

 

やがて大人になったセリは、人気シンガーとして活躍するようになる。

克郎の残した曲に「REBORN」というタイトルと歌詞をつけ、克郎への感謝を込めて歌い継いでいるのだった。音楽の道で生きるという克郎の夢をセリが叶える形となった。

雄治のもとに起こった奇蹟

時は1980年。ナミヤ雑貨店店主の雄治は、病に倒れ余命3ヶ月を宣告される。

入院生活を余儀なくされるなか、雄治にはひとつ気がかりなことがあった。それは、これまで自分に悩み相談をしてきた人たちのその後の人生がどう変わったのかということ。そして、その人たちの未来からの手紙が店に投函されるという不思議な夢を毎晩見ているのだった。

自分の先が長くないことを悟った雄治は、息子の孝之(たかゆき)に頼んで、最後にもう一度店に戻るという願いを聞いてもらう。

 

店に帰ってきた雄治の前に、かつて恋人であった皆月暁子(みなづきあきこ)が姿を現した。すでに亡くなっている暁子の姿は雄治にしか見えていない。自分の返答のせいで相談者の未来を悪い方向に導いてしまったのではないかと気にする雄治に、そんな心配は必要ないと暁子は声をかける。

その頃、孝之は店の前で雄治から渡された遺言書を読んでいた。書かれていたのは、自分の33回忌にナミヤ雑貨店の相談窓口を一夜限りで復活させてほしいという内容だった。そして、かつての相談者に、その後の人生がどう変わったかという報告の手紙を募集してほしいとのことだった。

奇蹟のように、それらの手紙は今まさに店の中にいる雄治のもとに届いていた。雄治が夢で見たとおり、シャッターから続々と投函されてくる未来からの手紙には、どれも相談者からの感謝の気持ちがつづられていた。雄治の思いはしっかりと相談者たちに届いていた。

満足げな雄治のもとに、最後に1通、真っ白な1枚の紙が届いた。雄治はこの手紙に最後の返事を書き、ナミヤ雑貨店を後にした。

”迷える子犬”からの相談

2012年の敦也たちのもとに、また1通の手紙が届く。これもまた1980年からだった。

”迷える子犬”こと田村晴美(たむらはるみ)は、昼間は事務員、夜はクラブのホステスとして働いていた。彼女も丸光園で幼少期を過ごした過去があった。自分を引き取ってくれた夫婦が年老いてお金に困っていることを知り、何とかして役に立ちたいと考えているのだった。

晴美はまとまったお金を得るためにクラブの客の愛人となるべきか悩み、ナミヤ雑貨店に相談してきた。それに対して、敦也が返事を書くことにする。

 

初めは、水商売で生きていこうとする晴美を冷たく突き放していたが、次第に親身に寄り添った返事を書くようになる。この約30年に起こった日本経済の動きを踏まえて、晴美の進路にアドバイスをした結果、晴美は事業で大成功して女社長になった。

やがて、丸光園が火事(=克郎が亡くなった火事)で全焼したというニュースを目にした晴美は、自身の寄付での再建を申し出るのだった。

明らかになった真相

ここで敦也たちは、これまでの一連のできごとの真相に気づく。試しに敦也が白紙の紙をシャッターの外から入れてみるが、内側にいる翔太と幸平のもとには届かなかった。そして今日はちょうど雄治の33回忌に当たる日付だった。

つまり、1980年からの悩み相談と2012年からの手紙がそれぞれ逆の時代に届いていたのだった。

 

そして、敦也たちは数時間前に自分たちが襲った女社長のことを思い出す。敦也たちが彼女を襲った理由は、丸光園が経営難であるため女社長に多額で買収されるとの噂を聞いたからだった。しかし、これは丸光園の経営状態を心配した晴美が、施設を守るために計画したことだったのだ。

襲った女社長と”迷える子犬”が同一人物であったことに気づいた3人。翔太と幸平は、あわてて晴美のもとに盗んだ彼女のカバンを持って向かった。

すぐには動き出せなかった敦也は、牛乳箱に入った手紙を見つける。それは雄治からの返事だった。手紙には今の敦也の気持ちに寄り添った言葉がつづられており、勇気をもらった敦也は2人を追って晴美の家に向かった。

 

警察に囲まれた晴美の家を前に、翔太と幸平は立ち尽くしていた。そんなふたりを連れて、覚悟を決めた敦也は晴美のもとへと向かっていくのだった。

数年後、3人はそれぞれの仕事に就き、夢や目標に向かって歩み出すのだった。

『ナミヤ雑貨店の奇蹟』の感想

ところどころに散りばめられた伏線がどんどん回収されていき、すべてのできごとがつながっていくストーリー展開にとてもワクワクしました。

「東野圭吾作品史上、最も泣ける感動作」と言われているとおり、それぞれの登場人物の思いや言葉に心を動かされました。ファンタジーというよりは、ハートフルな要素が強い作品だと感じました。

また、主題歌となっている山下達郎の「REBORN」を、劇中では門脇麦が歌っています。なかなか長尺の歌唱シーンですが、歌詞に込められた思いが作品の世界観とリンクしており、思わず聞き入ってしまいます。このシーンにはぜひ注目していただきたいです。

『ナミヤ雑貨店の奇蹟』の視聴方法

『ナミヤ雑貨店の奇蹟』はDVDの購入やレンタル、U-NEXT、Amazonプライムビデオなどの動画配信サービスで視聴することができます。

2020年5月現在、『ナミヤ雑貨店の奇蹟』を視聴できるサービスは以下の通りです。

サービス名配信状況月額料金
U-NEXT見放題1,990円
Hulu視聴不可1,026円
Amazonプライムビデオ見放題500円
Netflix見放題800円
FODプレミアム見放題888円
dTV見放題500円
dアニメストア視聴不可400円
auビデオパス見放題562円
Paravi視聴不可925円
NHKオンデマンド視聴不可990円
TSUTAYAプレミアム有料レンタル1,100円
ディズニーデラックス視聴不可770円
DAZN視聴不可1,750円
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