映画『モアナと伝説の海』のあらすじと感想|ネタバレあり

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『リトル・マーメイド』と『アラジン』の制作に関わったジョン・マスカーとロン・クレメンツが監督の『モアナと伝説の海』。

あらすじと感想、作品情報などをご紹介していきます。

『モアナと伝説の海』のあらすじ

映画『モアナと伝説の海』のあらすじを結末まで解説しています。 この先、ネタバレを含んでいるため、ご注意ください。 (※ネタバレの箇所は赤文字で表記しています。)

村に伝わる伝説

モトゥヌイ島に語り継がれる話に、女神テ・フィティにまつわるものがありました。彼女の〈心〉には命を創り出す力があり、海しかなかったこの世界に島・植物・動物を誕生させました。同時にその心はあらゆる悪党の標的となっていました。

ある時、いろいろなものに変身できる能力を持ったの半神のマウイは、テ・フィティから〈心〉を盗み出します。しかし逃げている途中で、溶岩の悪魔のテ・カァの襲撃を受け、マウイは〈心〉を海の奥底へ落としてしまいました。

テ・フィティの〈心〉がなくなったことで、世界は闇に包まれ始めてしまいます。しかし、世界が闇に覆われ尽くす前に、海に選ばれた者が現れて、珊瑚礁を超えてテ・フィティの元へ〈心〉を返しに行きました。

 

この話を祖母のタラから聞かされて育ったモアナは、幼い頃から珊瑚礁の向こう側に関心を抱いていました。しかし村には、「珊瑚礁を超えてはいけない」という掟があります。

一方で幼い頃モアナは、意思があるかのように動く海と、美しい緑色の石を目にしました。成長するにつれてその不思議な経験を忘れてしまいましたが、海への好奇心は抑えられずにいました。

マウイとの出会い

ある時、島の近海から魚が消え、作物も穫れなくなってしまいました。モアナは、「珊瑚礁を超えて魚を獲りに行こう」と提案しましたが、父に猛反対されます。

そんなモアナを見たタラは、彼女を閉ざされた洞窟へ連れて行きます。そして、タラは幼いモアナが経験した不思議な海と石のことを話し、モアナこそが「海に選ばれし者」だと告げました。

その直後、タラは病に倒れてしまいます。亡くなる直前にモアナに緑色の石を手渡し、「それがテ・フィティの〈心〉だ。そして、珊瑚礁を超えてマウイを探し、彼と共にテ・フィティへ〈心〉を返しに行きなさい」と伝えます。

 

決心したモアナは、掟を破って珊瑚礁の向こうの海へ繰り出します。しかし、嵐に遭って無人島へ漂着してしまいました。一方で、その無人島には〈心〉を盗んだせいで幽閉されていたマウイがいました。モアナは彼に「一緒にテ・フィティの元へ行こう」と言いますが、マウイは聞き入れません。

そして再び英雄となるために、マウイはモアナを洞穴に閉じ込めて1人で島を出ようとしました。しかし、洞穴から脱出したモアナと、モアナと心を通わす海の説得により、マウイはモアナと共に航海することを決めました。

ただし条件がありました。それは、「巨大なカニのタマトアから、マウイが以前持っていた、姿を自在に変えられる武器〈神の釣り針〉を取り返した後だ」というものでした。

マウイの過去

2人はタマトアの元へ向う途中、テ・フィティの〈心〉を狙う海賊のカカモラの一団に襲撃されてしまいます。しかし、マウイの船を操る技術とモアナの機転により、なんとかこれを撃退しました。そしてタマトアの元へ辿り着き、釣り針を取り返します。しかし、マウイは上手く変身できません。

自信をなくしてしまったマウイは、「自分は捨て子だから、神として人々に感謝されることで、自分にも価値があると信じたかった」と胸の内を語り始めました。そして、「釣り針を扱えなくなってしまったら、自分には価値はないのではないか」と不安そうにします。

モアナは、「マウイが海に神として選ばれたのは理由があるはずだ」とマウイを励まします。それを聞いたマウイは、モアナに感謝します。その後、マウイがモアナに航海術を教えることを通して2人は信頼関係を築いていきます。

テ・フィティの正体

テ・フィティの島が近づいた時、2人の前にテ・カァが立ちはだかります。モアナとマウイは果敢に挑みますが、モアナの作戦の失敗で、釣り針にヒビが入ってしまいました。マウイはこれ受けて、自身の力や人間からの感謝を永遠に失うことを恐れて立ち去ってしまいました。

ショックを受けたモアナは、海にテ・フィティの〈心〉を沈めて、故郷の村へ帰ろうとします。すると、モアナの前にエイに生まれ変わったタラが現れて、モアナに「自分を見つめ直しなさい」と諭します。

 

そしてモアナは、「自分の海に対する愛情は、海を渡っていた先祖から受け継がれてきた自分自身のものだ」気づきました。モアナは再び〈心〉を返すことを決意し、海を越えて1人でテ・カァに立ち向かいます。

マウイは、そんなモアナの元へ戻り、釣り針を犠牲にしながらテ・カァの追撃からモアナを助けます。戦いの中、モアナは「テ・カァこそが、〈心〉をなくしたテ・フィティの怒っている姿だ」と気づきます。そして、テ・カァの胸に〈心〉をはめ込みました。

別れ

心を取り戻したテ・カァはテ・フィティの姿へと戻り、世界には緑と平和が戻りました。マウイは、テ・フィティに〈心〉を盗んだことを謝罪し、新たな釣り針を与えてもらいます。そしてモアナの身体には、新たに「海に選ばれし少女」のタトゥーが現れました。

モアナは、マウイに「航海士として村に来てほしい」と言いましたが、マウイは「航海術を学んだモアナがいるから必要ない」と断ります。

そしてモアナは1人で生きる道を選んだマウイと別れ、故郷へ戻りました。家族や村人との再会を果たしたモアナは、マウイから教わった航海術を生かして、先祖がしてきたように海を渡って島を開拓していくことを決意しました。

『モアナと伝説の海』の感想

海の描写がすごい!

海の映像が非常に美しくて印象的でした。まさに南国の海と言う感じで、真っ青な海と照り付ける太陽のコントラストがとてもきれいでした。森や砂漠などの手つかずの自然が舞台の映画は多くありますが、これほど海にフォーカスしているものは珍しいのではないかと思いました。

また、登場人物のキャラが立っているので、誰が観ても入り込める分かりやすいストーリーだと思いました。ナルシストのマウイや、悪役だけど可愛らしいココナッツ海賊、巨大な光輝くカニなど、個性的なキャラが多いです。

海とモアナが通じ合うシーンは特に幻想的だったので、映画館で臨場感を味わいながら観たかった映画でした。

民族感あふれる映画

舞台がハワイということで、登場人物が来ている衣装や持ち物に異国情緒を感じました。受け継がれてきた伝説が物語のベースになっているのがとても良いです。

マウイが披露する伝統的なダンスは、踊りだしたくなるほどリズミカルなものでした。ハワイの文化や風俗について、もっと知りたいと思えた映画です。

また、プリンセス=荘厳なドレスを着た白人というイメージを、ディズニーがどんどん崩しにかかっているという印象を受けました。モアナの小麦色の肌や潮でぱさついた髪、簡素な服装は、今までのディズニープリンセスの特徴とは一線を画します。

このモアナの様子から伝わるのは、活発さ・自由さ・意志・行動力です。これが、ディズニーが提示する新しいプリンセス像なのかもしれません。アジア・ヨーロッパ・アメリカが舞台になった話はあるので、次はアフリカあたりが来るのではないかと予想しています。

『モアナと伝説の海』の作品情報

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ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社
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上映日2017年3月10日
上映時間107分
制作国アメリカ合衆国
ジャンル映画
キャストアウリィ・カルバーリョ、ドウェイン・ジョンソン
監督ジョン・マスカー、ロン・クレメンツ
主題歌リン=マニュエル・ミランダ「How Far I’ll Go」

登場人物紹介

モアナ(声:屋比久知奈)

海を愛し、海に選ばれた16才の少女。いずれ父の跡を継いで、島の人々のリーダーになることを期待されています。プレッシャーを感じながらも、期待に応えようと奮闘します。

マウイ(声:尾上松也)

風と海をつかさどる半神半人。神に与えられた釣り針で、自然現象を自由自在に操ることができました。かつては偉大な英雄だでしたが、テ・フィティの<心>を盗んだせいでその力を使えなくなってしまいました。再び英雄になるため、モアナと一緒に冒険の旅に出ます。

タラ(声:夏木マリ)

モアナのよき相談相手であり、親友でもあるモアナの祖母。モアナが海に選ばれた特別な少女であることに気づいている唯一の人物です。背中にエイのタトゥーがあります。

タマトア(声:ROLLY)

海底にある魔物の国・ラロタイで暮らす巨大なカニのモンスター。光輝くものを集めるのが大好きで、かつてマウイが失くした神の釣り針を手に入れ、自慢のコレクションに加えています。

[出典:https://www.disney.co.jp/movie/moana.html]