映画『耳をすませば』のあらすじ・ネタバレ・感想

アニメ

『猫の恩返し』とつながりのある作品として知られる『耳をすませば』。

今回は、映画『耳をすませば』の作品概要・あらすじ・ネタバレ・感想・視聴方法についてご紹介します。

『耳をすませば』の作品概要

created by Rinker
ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社
¥3,206 (2020/08/06 20:24:37時点 Amazon調べ-詳細)
上映日1995年7月15日
上映時間111分
制作国日本
監督近藤喜文
原作柊あおい『耳をすませば』
脚本宮崎駿
音楽野見祐二
主題歌本名陽子「カントリー・ロード」
出演本名陽子/高橋一生/露口茂
中学3年生の少女の思春期特有の葛藤や恋愛が描かれる。東京の聖蹟桜ヶ丘が舞台となっており、作中で忠実に再現されている。

『耳をすませば』のあらすじ

本が好きな雫は、ある日自分が借りている本の貸出カードの全てに天沢聖司という名前が書いてあることに気がつく。自分が読んだ本の全てに目を通している彼に、雫は想いを馳せるようになった。
一方で周りの友達は進路を見据えて忙しくなり、同時に恋愛の話で盛り上がるようになる。しかし、雫は本に夢中でその方面には疎かった。そんな時、天沢聖司の正体が明らかになる。

登場人物紹介

月島雫(声:本名陽子)

中学3年生の主人公。無類の読書好きで、貸出カードに記載されていた「天沢聖司」という人物に思いを寄せるようになる。

天沢聖司(声:高橋一生)

中学3年生。素直で自分に厳しい性格で、中学卒業後はイタリアでヴァイオリン職人になるための修業しようと考えている。

バロン(声:露口茂)

地球屋に飾られている猫の人形。地球屋を経営する西司朗が、ドイツ留学中に町のカフェから譲り受けたもの。

『耳をすませば』のネタバレ

この先、『耳をすませば』のストーリーを結末まで解説しています。ネタバレを含んでいるためご注意ください

コンクリート・ロード

読書が大好きな中学3年生の月島雫は、ある日自分が借りた本の貸出カードに「天沢聖司」という名前が書いてあることに気づく。雫が借りた本のすべての貸出カードには同じ名前があった。彼は、雫が読む前に先に読んでいたのだ。雫は、まだ見ぬ天沢という人物が気になりだし、「どんな人だろう」と興味を持ち始めるのだった。
ある日、雫は夏休みにもかかわらず学校に向かった。親友の原田夕子に、自分で書いた「カントリー・ロード」の訳を見せるためだ。2人はグラウンドのベンチに座って、雫の詩を原曲通りに歌った。そして、「コンクリート・ロード」と替え歌をして楽しんだ。
その後、夕子はふいに雫に恋愛相談を持ちかける。すると雫たちの同級生の杉村が、グラウンドから金網越しにバッグを取ってほしいと頼んだ。雫はバッグをグラウンドに放り込んであげたが、夕子は終始顔を赤くしており、走り去ってしまった。夕子の意中の相手は、杉村だったのだ。
帰り道、夕子と歩いていた雫は、学校の図書室で借りた本を忘れてきたことに気づく。夕子を先に帰らせて戻ってみると、ベンチには見知らぬ少年が座り、雫が借りた本を読んでいた。
彼は本を返しながら「コンクリート・ロードはやめた方がいいと思うよ」と笑って立ち去った。自分の訳を読まれた雫は、恥ずかしさと怒りが相まって、思わず「やな奴!」と言ってしまった。

地球屋

別の日の朝、雫は図書館に勤務する父親に、弁当を届けるために出かけた。そして電車に乗っている時、車内で大きな猫を見かける。その猫はすぐに降りてしまったが、雫はその猫が気になって後を追うことにした。必死に追いかけている途中、雫は丘の上で「地球屋」という店を見つけた。
妙に惹かれて恐る恐る入ってみると、そこはクラシック家具や古楽器が飾ってあるアンティークショップだった。雫は、数々の商品の中でも特にテーブルに置かれていた一体の猫の人形に魅かれる。店主の西司朗は雫を温かく迎え入れ、修理が完成したばかりのからくり時計を披露した。
「地球屋」をすっかり気に入って長居してしまった雫だが、弁当を届けに家を出たことを思い出す。そして慌てて店を後にし、図書館に向かった。その途中、雫はこの間嫌味を言ってきた少年に呼び止められ、 地球屋に忘れてきたはずの弁当を渡される。
無事に弁当を渡して図書館で読書をしていると、その本の貸出カードにも「天沢聖司」という名前が書いてあった。

突然の告白

夏休みが終わっても、雫は天沢聖司のことで頭がいっぱいだった。ある日、学校で例の少年とすれ違うが、今度は完全に無視され、またも雫は腹を立てるのであった。
その日の夜、雫は泣きじゃくる夕子に呼び出された。杉村が、以前夕子が別の人からもらったラブレターの返事を催促したためだった。次の日、夕子はショックで学校を休んでしまう。
放課後、杉村は雫を呼び出して、夕子が学校を休んだ理由を聞いた。そこで雫は、夕子が杉村に好意を寄せていることを打ち明け、杉村の無神経さを責めるが、雫は逆に杉村から告白されてしまった。杉村のことをただの友達だと思っていた雫は、驚きながら断った。

天沢聖司の正体

一度にいろんなことが起きて疲れてしまった雫は、帰宅した後に地球屋に向かった。店は閉まっていたが、例の少年が現れて、雫は中に案内される。そして雫は、今まで散々嫌な思いをさせてきた彼が「天沢聖司」だと知ってショックを受けた。
ところが、聖司がヴァイオリン職人を目指してイタリアに修業をしに行こうとしていることを知った雫は、彼の意外な一面に触れて聖司を見直していく。
次の日の昼休み、聖司は雫を呼び出して、イタリアで修業することが決まったと伝えた。目標に向かって進んでいく聖司に対し、進路が全く決まってない自分に焦りを感じた雫は、物語を書いてみることを決心する。
雫は早速、司朗からバロンを物語に登場させるための交渉をしに行き、許可を得た。そして図書館で情報収集していると、目の前に聖司が現れ、翌日イタリアに旅立つのだと告げられた。帰り道、2人は互いの目標に向かって頑張ることを約束して、別れた。

夢を追う

季節が夏から秋へと変わった。雫は物語を書くことに夢中で、家に帰ってからひたすら部屋にこもって物語を書いていた。そんなとき、雫の母親は担任から呼び出され、雫が中間テストで大幅に順位を落としていることを告げられる。その事実を知った姉は雫を強く責め、2人は喧嘩になってしまった。
夜になって帰ってきた父親が喧嘩を仲裁したのち、雫は両親と今後のことを話し合った。そして、物語の執筆を最後までやることを認めてもらう。
秋も深まった頃、ようやく物語を書き終えた雫は地球屋を訪れた。そして司朗に読むように頼んだ。読み終わった司朗は、「ありがとう。とても良かった」と感想を言うが、物語の出来に自信のない雫は、正直な感想を言って欲しいという。そんな雫に、司朗は「荒々しくて素直で未完成で、聖司のヴァイオリンのようだ」と感想を述べた。
そして慌てずに、時間をかけて自分の才能を磨くようにと諭した。それを聞いた雫は、この物語と向き合った数ヶ月間を思って号泣した。その後、司朗はバロンを譲り受けた経緯を話す。それは雫が書いた物語と不思議なほど似ていた。地球屋から帰宅した雫は、母親に受験生に戻ることを宣言する。
翌朝、目を覚ました雫が何気なく窓の外を見てみると、下の道路に聖司がいた。驚いた雫は、慌てて外に飛び出した。聖司は雫を自転車の後ろに乗せ、「秘密の場所」へと向かう。そこは朝日に照らされた街を見下ろせる高台だった。
そこで聖司は真剣な顔で「俺と結婚してくれないか」とプロポーズをする。「嬉しい。そんな風になれたらいいなと思ってた」と雫は答えた。それを聞いて喜んだ聖司は、「雫、大好きだ!」といいながら、雫を強く抱きしめた。

『耳をすませば』の感想

アナログな出会いに、心を震わされました。小学生の頃、図書館の本に貸出カードが入っているのを見たことがあります。その時はもう使われてはいませんでしたが、以前の名残でまだカードが残っていたようです。
小学生の頃の私も、雫と同じように何気なく貸出カードの名前を眺めていました。その貸出カードに同じ名前が書いてあったら、「気になってしまうのも無理はないな」とふと想像してしまいました。
また人物が等身大で、多くの人の共感を呼ぶのではないかと思いました。雫は中学3年生の受験生です。この時期は、それまで打ち込んでいたものと決別して、一旦は勉強に集中しなければならなくなります。
このギャップに苦しめられた人は多いのではないでしょうか。実際雫は、本が大好きな女の子でしたが、勉強一本にならざるを得なくなります。しかしそれを全く悲観的に描かないのが良いと思いました。母親に「受験生になる」と宣言したシーンを見て、素直に応援したくなりました。

『耳をすませば』の視聴方法

現在、『耳をすませば』を視聴できる動画配信サービスはありません。DVDの購入やレンタルでのみ視聴できます。