映画『ミッドナイト・イン・パリ』のあらすじ・ネタバレ・感想

洋画

ウッディ・アレンが監督・脚本をつとめたロマンティック・コメディ『ミッドナイト・イン・パリ』。

今回は、映画『ミッドナイト・イン・パリ』の作品概要・あらすじ・ネタバレ・感想をご紹介します。

『ミッドナイト・イン・パリ』の作品概要

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上映日2012年
上映時間94分
制作国スペイン・アメリカ合作
監督ウッディ・アレン
脚本ウッディ・アレン
出演オーウェン・ウィルソン/レイチェル・マクアダムス/マイケル・シーン/マリオン・コティヤール/カート・フラー/レア・セドゥ

ウッディ・アレンが監督と脚本を務め、第84回アカデミー賞、ゴールデン・グローブ賞共に最優秀脚本賞をW受賞。さらには、作品賞、監督賞、美術賞など幾多の賞にもノミネートされた本作。パリを舞台に繰り広げられる時空を超えたロマンチック・コメディ。

『ミッドナイト・イン・パリ』のあらすじ

ハリウッドで売れっ子脚本家のギルは、婚約者のイネズと彼女の両親と共にパリを訪れていた。パリに魅せられたギルは、小説を書くためにパリへの引っ越しを決意する。ところがイネズは全くの無関心。二人の心はすれ違っていく。

登場人物紹介

ギル・ペンダー(オーウェン・ウィルソン)

パリに魅せられる、ハリウッドで売れっ子の脚本家。

イネズ(レイチェル・マクアダムス)

ギルの婚約者。

ポール(マイケル・シーン)

イネズの友人。

アドリアナ(マリオン・コティヤール)

ピカソの愛人。

ジョン(カート・フラー)

イネズの父親。

[出典:https://www.kadokawa-pictures.jp/official/midnightinparis/cast.shtml]

『ミッドナイト・イン・パリ』のネタバレ

この先、『ミッドナイト・イン・パリ』のストーリーを結末まで解説しています。ネタバレを含んでいるためご注意ください

1920年代のパリに強い憧れを抱くギル

ハリウッドでは売れっ子の脚本家であるギルは、1920年代のパリや当時の芸術家たちに強い憧れを抱いています。特に、雨のパリが好きで、いつかパリに住んで小説を書くことを夢見ています。ところが婚約者のイネズとは話が全く合いません。

ギルは、イネズとイネズの両親と共にパリを訪れます。すると、イネズの友人であるポール夫妻と遭遇します。ポールは、イネズが大学時代に夢中になった知的な男性です。

翌日、ギルとイネズはポール夫妻と美術館を訪れます。ポールは自分の知識をひけらかす様に、芸術に対する持論を語ります。ギルはそれを疎ましく思うのでした。

ギルは骨董品店を舞台にした小説を書き、1920年代のパリを敬愛しています。しかしポールはそんなギルに対して、「時代錯誤の考え方をしている」と批判的な意見を言うのでした。

道に迷ったギル

食事の後、イネズとポールたちは「踊りに行く」といいます。しかしワインでほろ酔いのギルは、散歩がてら歩いてホテルに帰ることにします。するとギルは道に迷ってしまいます。

真夜中0時の鐘が鳴ると、古い型式の車が現れ、ギルはその車に乗り込みます。着いたのは古い内装のパーティ会場でした。

パーティ会場では、ミュージカル音楽で有名なコール・ポーターによく似た人がピアノを弾いています。すると、作家のフィッツ・ジェラルドとその妻であるゼルダを名乗る人物がギルに話しかけてきます。彼らは、このパーティが芸術家のジャン・コクトーが開いたものだと言うのです。

ギルは芸術家たちが集うこの光景を目にして、自分が1920年代にタイムスリップしたのだと考えました。

1920年代の有名人に次々と出会う

次の店でギルは、自分も尊敬しているヘミングウェイに出会います。そこで、自分の小説を彼に読んでもらおうと頼んでみますが断られてしまいます。その代わりに、有名な美術収集家のガートルード・スタインに見てもらえることになるのです。

嬉しくなって急いで自分の小説を取りに戻ろうと店を出ると、もうそこは1920年代ではなく現代の店になっていたのでした。

 

次の日ギルは、イネズをヘミングウェイ達に会わせようと、彼女を連れて昨日車が来た場所にやってきます。ところが、なかなか車が来なくて待ちくたびれたイネズは先に帰ってしまいます。すると、真夜中0時の鐘が鳴り、とうとうあの車がやって来ました。

車にはヘミングウェイが乗っていて、そのままスタインのサロンへ行ったのでした。そこでは、スタインがピカソの絵を批評していました。その絵は、ピカソの愛人のアドリアナを描いたものでした。ギルはアドリアナと会うと、話も合って美しい彼女をすぐに気に入るのでした。

次の日、ある蚤の市の店からコール・ポータの音楽が流れてきます。ギルは女店主のガブリエルに「ポーターは仲間なんだ」と自慢げに話すのでした。

アドリアナとの再会

夜になり、ギルはアドリアナと再会します。アドリアナと夜のパリを散歩しながら、彼女は「1890年代のベル・エポックこそが黄金時代だ」と語りました。すると、話の流れでギルが婚約していることがバレてしまいます。そして、アドリアナは悲しげに去っていくのでした。

その後にギルが会ったのは、サルバトーレ・ダリでした。次の夜もスタインのサロンを訪れたギルでしたが、アドリアナとヘミングウェイがアフリカ旅行へ出かけたことを知り、ギルは落ち着きません。しかし、スタインは自分の小説を褒めてくれました。

翌朝、ギルは蚤の市に行き、またガブリエルと盛り上がりました。そして、アドリアナの著書を見つけます。その本には、「ギルに惹かれている。ピアスを贈ってもらい、私たちは愛し合った」と書いてあったのです。ギルは興奮して落ち着きがなくなります。

アドリアナのためにピアスを買ったギルは、再び1920年代に向かいます。

別れと出会い

ギルは、アドリアナに自分の思いを伝え、ピアスを贈り、口づけをします。すると二人の前に、今度は馬車が登場します。馬車を降りると、そこはアドリアナが憧れている時代のベル・エポックでした。そこには、画家のロートレック、ゴーギャン、ドガがいました。

すっかりこの時代の虜になってしまったアドリアナは、1890年代に残ると決断します。ギルは泣く泣くアドリアナと別れました。

ギルはスタインのサロンに戻り、書き直した小説も褒められます。しかし、「主人公が婚約者の浮気を見抜けないところが納得いかない」と指摘されます。実は、ギルは私小説を書いていたのですが、イネズの浮気を認めたくなかったのです。

 

現代に戻り、イネズを問い詰めると、彼女はあっさりポールとの浮気を認めました。パリに残ると決心したギルは、イネズとの別れも決断します。

ギルが散歩していると、ガブリエルと遭遇します。雨が降り出すのですが、「雨のパリが一番素敵なの」と、傘をさそうとしません。意気投合した二人は、雨の中濡れながら夜のパリを歩くのでした。

『ミッドナイト・イン・パリ』の感想

道に迷ってしまい、夜のパリを当てどもなくさまよう主人公のギル。真夜中の鐘が鳴ると同時に、古い型式のプジョーがやって来て、ギルはその車に乗り込みます。するとギルは、1920年代のパリにタイムスリップしたり、タイムスリップした先で恋をしたりします。

そんなことは絶対にあり得ないシチュエーションなのですが、それをみじんも不思議に感じさせないところがウッディ・アレンのすごい所だと思います。

ウッディ・アレンの映画に特有の、ロマンチックな雰囲気作りももちろん健在です。最後には、見ている人をほんわかした幸せな気分にさせる楽しい映画です。