映画『思い出のマーニー』のあらすじ・ネタバレ・感想

映画

『借りぐらしのアリエッティ』の米林宏昌監督が贈る『思い出のマーニー』。

今回は、映画『思い出のマーニー』の作品概要・あらすじ・ネタバレ・感想・視聴方法についてご紹介します。

『思い出のマーニー』の作品概要

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上映日2014年7月19日
上映時間103分
制作国日本
監督米林宏昌
原作ジョーン・G・ロビンソン『When Marnie Was There』
脚本丹羽圭子/安藤雅司/米林宏昌
音楽村松祟継
主題歌プリシラ・アーン「Fine On The Outside」
出演高月彩良/有村架純/松嶋菜々子/寺島進/根岸季衣/森山良子
心を閉ざした少女・杏奈が、海辺の屋敷に住むマーニーとの交流を通じて、心を開いていく様子が描かれている。第88回アカデミー賞長編アニメ映画賞にノミネートされた。

『思い出のマーニー』のあらすじ

中学1年生の杏奈は、学校にも家にも居場所を見つけられず、心を閉ざしていた。養母の親戚の家に療養しに行ったことをきっかけに、不思議な少女・マーニーと出会う。杏奈は、マーニーとの交流を通して、少しずつ素直な心で人と接することができるようになっていく。

登場人物紹介

佐々木杏奈(声:高月彩良)

中学1年生の主人公。自分の養育を押しつけあっている親戚の姿を見たことがトラウマとなっている。

マーニー(声:有村架純)

誰も住んでいない湿っ地屋敷に住む不思議な少女。杏奈が唯一の心を開ける相手。

佐々木頼子(松嶋菜々子)

杏奈の養母。ある出来事がきっかけで杏奈との間に壁ができている。

[出典:http://www.ghibli.jp/marnie/]

『思い出のマーニー』のネタバレ

この先、『思い出のマーニー』のストーリーを結末まで解説しています。ネタバレを含んでいるためご注意ください

海辺の街へ

札幌に住む12歳の佐々木杏奈は、実の両親と祖父母を幼少期に失い、里親の佐々木頼子に育てられている。うまく関係を築いていたが、ある出来事がきっかけで頼子のことを「おばちゃん」と呼び、感情を表に出さなくなる。
 
ある日、杏奈は学校で持病である喘息の発作を起こしてしまった。そのまま早退して主治医の山下医師に診断してもらうが、そこへ鞄を届けに来た同級生たちの態度から、頼子は杏奈が学校で孤立していることを察する。動揺する頼子に、山下は「杏奈を空気の綺麗なところでしばらく療養をさせた方が良い」と言った。
 
 
数日後、杏奈は夏休みの間だけ、頼子の親戚である大岩清正・セツ夫妻の家で過ごすことになった。田舎の海辺町にある大岩家に着くと、杏奈は荷物の中に複数枚のはがきと「何でもいいので、あったことを書いて下さい」と書かれた頼子からの手紙が入っていることに気づく。
 
とりあえず1枚のはがきを書いた杏奈はを郵便局へ行くが、人が近づいてくるのを見て、その場から走り去ってしまう。逃げた先の入り江で、杏奈は古い屋敷を見つけたが、ふと「ここを知っている」と感じた。
 
「湿っ地屋敷」と呼ばれるその家は廃屋のようだが、杏奈はその後、夢の中で何度もその屋敷を訪れた。そしてついに、屋敷の中で金髪の少女を目撃する。

マーニーとの出会い

翌日、杏奈はセツの紹介で知り合った、近所に住む一つ年上の信子とともに七夕祭りに行くことになる。杏奈は、信子の馴れ馴れしい態度に内心いら立っていた。その祭りでは、願いごとを書く短冊が渡された。
 
杏奈がそこに「毎日普通に過ごせますように」と書くと、その短冊を見た信子はその真意を深掘りした。さらに、目の色について聞かれた杏奈は、腹を立てて思わず「太っちょ豚」と叫んでしまう。我に返って焦った杏奈は、思わず逃げ出してしまった。
 
 
そして湿っ地屋敷がある入り江へボートで向かう。しかし、途中でオールが動かなくなるというトラブルに見舞われてしまった。それを助けてくれたのは、杏奈の夢の中に出てきた金髪の少女だった。湿っ地屋敷に住んでいるというその不思議な少女は、自分たちのことを永久に2人だけの秘密にしてほしいと杏奈に頼む。
 
杏奈はそれを引き受け、2人は次第に仲良くなった。彼女はマーニーという名で、杏奈はマーニーとピクニックやパーティーを楽しんだ。普段は感情を表に出さない杏奈でも、マーニーといるときだけは素直に感情を表現することができるのだった。

サイロにて

しかしある日、突然マーニーは杏奈の前から姿を消した。そして湿っ地屋敷はすでに人の手に渡っていて、新しい住民が引っ越してくるのだという。
 
杏奈は、東京から湿っ地屋敷に引っ越してきた彩香という少女から、この家で見つけたというマーニーの日記を見せられる。自分が体験したマーニーとの思い出が書かれたその日記を見た杏奈は、マーニーは自分が想像で作り上げた友達なのだと思うようになった。
 
 
杏奈はマーニーの正体を疑問に思いながらも、再びマーニーと出会い、互いの悩みを打ち明け合った。そして杏奈は、マーニーが幼少期のトラウマからサイロ(貯蔵庫)を恐れていることを知る。
 
それを克服するために、2人は嵐の夜にサイロに向かった。2人は疲れ果てサイロの中で眠ってしまうが、杏奈が目覚めるとそこにはマーニーの姿がなかった。
 
 
夜のサイロに置き去りにされた杏奈は怒り悲しみながら、嵐の中を走り続けた。そして、杏奈は発熱して倒れていたところを彩香たちに助けられる。熱にうなされながら見た夢の中で、杏奈はマーニーと再会した。マーニーは突然別れを告げ、この身勝手を許してほしいと杏奈に言った。
 
杏奈はそれに応じ、マーニーのことと彼女と一緒に過ごした思い出を忘れないと約束する。するとマーニーは、微笑みながら光の中へと消えていった。

マーニーの過去

サイロのことを何も覚えていない杏奈に、彩香が日記とともに見つけたという「to Marnie from Hisako」と書かれた湿っ地屋敷の絵を見せた。久子という人は、以前杏奈が知り合った画家の老婦人の名だった。杏奈は、マーニーの友人だったという久子の話から、マーニーの生涯を知る。
 
 
幼いころから両親や家政婦に冷たく接されていたマーニーは、その後札幌に移り住み、幼馴染の和彦と結婚した。2年後、1人娘の絵美里が生まれるも和彦が病気で亡くなってしまう。
 
そのショックから、マーニー自身も心身を壊して療養所に入った。その影響で絵美里は全寮制の小学校に入れられてしまったため、13歳で戻ってきたときには母マーニーのことを恨んでいた。
 
その後、絵美里は家出をして結婚後子供を産むが、夫婦揃って交通事故で亡くなってしまう。絵美里の娘はマーニーが引き取って大切に育てていたが、翌年マーニーは病気でこの世を去ってしまった。語り終えた久子は、「あなたもマーニーに会ったのね」と呟いた。

マーニーの正体

夏休みが終わりに差し掛かり、頼子が迎えにきた。杏奈は、自分の養育費の補助が自治体から出ていることを知って頼子と距離を置くようになったので、2人は改めてそのことについて話し合った。頼子が自分を大切に思ってくれていることを実感した杏奈は、頼子に理解を示す。
 
そして、杏奈は杏奈の祖母のものだという湿っ地屋敷の写真を受け取る。杏奈は、写真の裏に「私の大好きな家 マーニー」と書かれていたことから、マーニーが自分の祖母であることに気づき、涙を流した。
 
頼子とともに札幌の自宅へ帰る途中、杏奈は湿っ地屋敷の窓から自分に向けて手を振るマーニーの姿を見てはっとする。しかしそれは、風に揺れるカーテンだった。

『思い出のマーニー』の感想

夢と現実が入り混じった不思議な物語だと思いました。マーニーの正体は亡くなった杏奈のおばあさんなので、マーニーは実在する人物ではありません。
 
しかし、杏奈は確かにマーニーと触れ合い、心を通わせます。夢と現実をはっきりかき分けないでその境界を曖昧にすることで、マーニーとの交流をより自然なものにしているのだと思いました。
 
 
そのようなこともあって、全体的に夢物語のような印象を受けました。現実からは少しだけ離れた場所で繰り広げられる物語は、自然に囲まれた幻想的な仕上がりになっています。
 
本作は『借りぐらしのアリエッテイ』を手掛けた米林宏昌監督の作品ですが、彼は自然の中の物語を描くことが得意なのかもしれません。

『思い出のマーニー』の視聴方法

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