映画『ラ・ラ・ランド』のあらすじと感想|ネタバレあり

洋画

今回ご紹介する映画は、『ラ・ラ・ランド』です。 2016年に公開され大ヒットを果たし、アカデミー賞をはじめ、あらゆる映画賞を総なめにしたミュージカル・コメディ映画です。

作品情報・あらすじ・見どころ・感想などを解説していきます。

『ラ・ラ・ランド』のあらすじ

ジャンル名『ラ・ラ・ランド』のあらすじを結末まで解説しています。
この先、ネタバレを含んでいるため、ご注意ください
(※ネタバレの箇所は赤文字で表記しています。)
ラ・ラ・ランドのストーリーは全部で5章に分けられています。1章は2人が出会う「冬」、2章は「春」で2人が再会します。3章「夏」では2人の夢が叶っていき、4章の「秋」で2人はすれ違い、離れ離れに。そして5章の「冬」では5年後の2人が描かれています。  

「冬」〜2人の出会い〜

主人公のミアは女優になるという夢を抱く女性です。

大渋滞の高速道路で、彼女はその日に控えたオーディションの台本に夢中になっていました。すると、後ろの車に乗る男性からクラクションを鳴らされ、ミアは怒りをむき出しにします。

その後、彼女は田舎から夢を叶える街、ロサンゼルスにやってきました。映画スタジオの入居するビルのカフェで働きながらオーディションを受ける日々でしたが、なかなかチャンスをつかめずにいました。

 

そんなある日ミアは場末のバーを訪れ、とあるジャズミュージシャンのピアノ演奏に心を動かされます。演奏していたのは、前に高速道路でミアにクラクションを鳴らした男性、セバスチャンでした。レストランのオーナーは、セバスチャンがジャズを選曲したことに怒り、彼をクビにします。

演奏を聴いて感動したミアは、なんとかセバスチャンに声をかけようとします。しかし彼はそれどころではなく、ミアを無視してバーから出て行きました。  

「春」〜2人の再会〜

2人が再開したのは、とあるパーティー会場でした。セバスチャンはミアに以前の無礼を謝ります。そしてミアがうさんくさい脚本家に声をかけられそうになると、セバスチャンとミアは一緒にパーティー会場を抜け出します。

そして2人は夜景を見ながら歌い、ダンスをします。互いに惹かれ合いそうになるも、まだ踏み込めずにいる2人。するとミアのボーイフレンドのグレッグから電話がきて、ミアは帰ってしまいます。

その後もミアはオーディションを受け続けますが、相変わらず結果は出ないままでした。そんなミアの元へ、セバスチャンが尋ねてきます。2人で散歩をしながら、ミアは女優を目指したきっかけを、セバスチャンは古き良きジャズの良さを、それぞれに語り合います。

 

そして、実はジャズが嫌いだというミアを連れて、セバスチャンはジャズバーに行きます。そして、自分の夢は本格的なジャズバーを持ち、本物のジャズを復活させることだと熱く語ります。ミアはそんなセバスチャンの想いに胸が熱くなります。

セバスチャンもまた、脚本もかける女優になりたいというミアの強い思いに尊敬の念を抱きます。こうして互いに夢を持つ2人は意気投合します。そしてある日、セバスチャンはオーディションに向けて演技を学ぶためと、ミアを映画に誘いました。

しかし映画の約束の当日、ミアはもともと恋人グレッグとその兄らと会食の約束をしていたことを思い出します。仕方なく会食に参加していると、レストランのスピーカーから、ふいにセバスチャンが弾いていた曲が流れ出します。ミアは退屈な会食から抜け出し、セバスチャンの元へ向かいました。

一緒に映画を見る2人はとてもいい雰囲気になります。しかし、2人がキスをしようとしたその時、なんと機械の故障で上映が中止に。ミアは「いい考えがある」と言い2人で映画に出てきた「グリフィス天文台」へと向かいます。その天文台の中でキスを交わし、2人は恋人同士になります。  

「夏」〜それぞれの夢〜

セバスチャンとの交際は順調で、ミアは幸せいっぱいでした。セバスチャンのアドバイスもあり、ミアは自ら脚本を書き上げ、秋には1人芝居の舞台を企画していました。オーディションを受けることなく、脚本家と女優の両方ができる1人芝居は、ミアにとってとてもやりがいがありました。

そんなある日、セバスチャンは昔のジャズバンド仲間のキースから、バンドでキーボードを演奏してほしいと頼まれます。自らの目指す古き良きジャズとはスタイルの異なる音楽性でしたが、自分の夢とミアとの生活のためにも、セバスチャンはバンドに加入することを決めるのです。

そして、そのバンドは大成功します。セバスチャンは瞬く間に人気者になり、家を留守にしがちになります。セバスチャンの好きな音楽を知っているミアは、バンドの音楽性の違いに戸惑い、寂しい気持ちも抱くようになります。  

「秋」〜すれ違い、別れ〜

ある日、多忙なセバスチャンがサプライズでミアと会う時間を作り、2人は近況を話し合います。セバスチャンは、ミアにツアーに同行して欲しいと頼みますが、ミアは1人芝居の舞台が近づいていたため、それを断ります。

バンドが成功したセバスチャンは「大人になる時が来た」と、どんどん現状に妥協していきます。ミアは「ジャズバーを開くという夢はどうするの」と、彼にもどかしい気持ちをぶつけます。2人は大喧嘩になり、セバスチャンはミアを泣かせてしまいます。

そんな中、ミアの1人芝居の舞台の当日になります。セバスチャンは仕事が終わり慌てて駆けつけましたが、すでに舞台は終わっていました。舞台は酷評され、ミアは深く落ち込みます。セバスチャンが止めるのも聞かず、ミアはそのまま実家に帰ってしまいます。

 

しかしその後、ミアの1人芝居を見ていた映画関係者がミアにオーディションの話を持ちかけます。セバスチャンに説得され、ミアはオーディションを受けることに決めます。

ミアはこのオーディションで、確かな手応えを感じます。もしも合格したらパリに行くということをセブに伝えますが、セブは自分の店を開くため、この街に残ると言いました。そして、セバスチャンと話し合い、お互いの夢を優先して2人の関係を保留にすることにしました。  

「冬」〜5年後の冬〜

ここから5年後のシーンになります。オーディションに合格したミアは、ハリウッド女優として大成功を収めました。そして、ミアはセバスチャンではない男性と結婚し、子供も生まれていました。一方、セバスチャンも、ジャズバーを開くという夢を実現していました。

ある時、ミアが夫とハリウッドのイベントに出かけた帰り道、とあるジャズバーに立ち寄ります。すると、中ではセバスチャンがピアノを演奏しようとしていました。そして、観客席にミアを見つけると、ミアとの思い出の曲を演奏し始めます。そこから走馬灯のような空想シーンへと繋がります。

 

その空想の中では、もしもお互いが一緒になっていたら、という実際の2人とはまるで違う2人の姿が映し出されます。実際には初対面ではすれ違うだけであった2人ですが、その空想の中では、出会ってすぐ恋に落ち、キスを交わします。

セバスチャンはやりたい音楽ではないバンドの仕事を断り、ミアの1人芝居は満員御礼。セバスチャンは舞台の最前列でスタンディングオベーションをしています。

オーディションに合格したミアは、セバスチャンとともにパリへ行き、彼もまたパリで演奏家として仕事を始めます。2人の夢は叶い、ミアは女優に、セバスチャンはジャズバーのオーナーになります。2人は結婚して、子供を授かります。そして、幸せな日々を送っています。

 

そこで、空想は終わり、セバスチャンの演奏も終わりました。ミアは夫と静かに席を立ち、2人で、ジャズバーを後にします。店を出る時、ミアは後ろを振り返り、セバスチャンと見つめ合い、ここで物語が終わります。

『ラ・ラ・ランド』の感想

もっとも心動かされたシーン

この映画の中でもっとも心動かされたのは、1番最後のシーンでした。2人の思い出の曲とともに2人の幸せそうな空想シーンが走馬灯のように流れ、グッときました。

互いに夢を語り合い、理解し合った2人だからこそ、互いの夢を尊重するがゆえに別れてしまうという結末が切ないです。夢が叶うタイミングが少し違ったことも、物理的に会えないことに繋がり、すれ違いの原因になってしまったのかもしれません。

夢と恋愛の両立の難しさ、忙しさゆえにすれ違う恋愛の切なさ、あるいは恋愛における女性の切り替えの早さなど、このシーンは観る人によってさまざまな捉え方ができるのではないかと感じました。またこの作品は、何度か見ることによってより深みが増す作品だと感じました。  

ミュージカル好きでなくても楽しめる

『ラ・ラ・ランド』は、往年のミュージカル映画をいくつかオマージュして作られており、ミュージカル映画が好きな方はどこか懐かしい感覚のする映画かもしれません。観たことのあるシーンを発見するというような楽しみ方もできる、ミュージカル映画好きにはたまらない映画です。

一方で、映画全体を通して、歌だけではなく、セリフもしっかりと入っているので、ミュージカル映画をあまり見ない方でも楽しめます。ミュージカルのシーンはコメディっぽく仕上げられており、ミュージカルが苦手でも楽しめます。

また、美しい背景とともに2人が歌って踊るミュージカルシーンは、見ても聞いても楽しめる演出になっています。夜景をバックに踊るシーンは、躍動感があってとても綺麗でした。  

豪華なセットと衣装

映画全体を通して、豪華なセットや衣装にとてもワクワクしました。街並みのレトロな雰囲気と、時折登場するスマートフォンの現代っぽさ。映画全体を通して、時代のあいまいさ、タイムスリップしたかのような不思議な異次元さが感じられます。

また、2人でいろいろなところに出かけるシーンでは、インスタ映えしそうなセットが沢山盛り込まれていて、とてもかわいらしいです。それぞれのシーンの背景、色彩の美しさはこの映画の見どころの1つです。

豪華なヒロインの衣装にも注目です。映画の中では50回ほども衣装替えが行われているそうです。ヒロインの感情に合わせて衣装がカラフルになったり、落ち着いた色になったり、という工夫がされているそうで、衣装の変化からも目が離せません。  

まとめ

ミュージカル映画が好きな方もそうでない方も楽しめる作品で、何度見ても飽きない映像の美しさも魅力的です。恋愛と仕事の両立に悩んでいる方や、ロマンチックな映画が見たい方など、多くの方にぜひおすすめしたい映画です。

『ラ・ラ・ランド』の作品情報

上映日2016年12月9日
上映時間約128分
製作国アメリカ合衆国
ジャンル映画
監督デミアン・チャゼル
脚本デミアン・チャゼル
キャストライアン・ゴズリング、エマ・ストーンなど
主題歌『ラ・ラ・ランド』の出演者たち「アナザー・デイ・オブ・サン」
映画賞アカデミー賞、ゴールデングローブ賞

登場人物紹介

セバスチャン(セブ)・ワイルダー(ライアン・ゴズリング)

セバスチャンは、古き良きジャズを愛する、売れないピアニストでした。彼の夢は、自分のジャズバーを持ち、大好きなジャズを演奏することです。

そんなセバスチャンを演じたのは、映画『ドライブ』などにも出演していたライアン・ゴズリングです。

ライアン・ゴズリングは1980年にカナダに生まれ、『きみに読む物語』(2004年)の大ヒットで一躍人気俳優になりました。その後、『Half Nelson』(2006年)でアカデミー賞にノミネートされ、その後も幾度となくゴールデングローブ賞の主演男優にノミネートされました。

ミア・ドーラン(エマ・ストーン)

女優になる夢を抱き、大学を中退し、ロサンゼルスにやってきたミア。カフェで働きながらオーディションを受ける日々ですが、いつも落選してばかりでした。そんなある日、セバスチャンと運命の恋に落ちます。

ミアを演じたのは、今もっともアメリカで注目を浴びている女優、エマ・ストーンです。大ヒットシリーズ『アメイジング・スパイダーマン』(2012年)に出演し、一躍有名になりました。『バードマンあるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』(2014年)では数々の賞にノミネートされました。

舞台でも活躍し、ロブ・マーシャル演出のブロードウェイ・ミュージカル『キャバレー』ではサリー・ボウルズ役を演じました。彼女の演技は、ニューヨーク・タイムズから「激しく人の心を揺さぶり、一度観たら忘れられない」と絶賛されました。

キース(ジョン・レジェンド)

キースは、セバスチャンの旧友のジャズミュージシャンで、セバスチャンにバンド加入の話を持ちかけます。キース役を演じたのは、R&B歌手のジョン・レジェンドです。彼は1978年にアメリカのオハイオ州に生まれ、2004年、アルバム『Get Lifted』でデビューを果たしました。

ジョン・レジェンドは、2006年のグラミー賞では最優秀R&Bアルバム賞、最優秀新人賞、最優秀男性R&Bボーカル・パフォーマンス賞などを受賞しました。翌年、シングル『Heaven』でグラミー賞最優秀R&Bパフォーマンス賞を受賞し、さらに人気が高まりました。

ビル(J・K・シモンズ)

ビルは、セバスチャンの働くレストランのオーナーで、セバスチャンの弾くジャズに文句を言います。ビル役を演じたのは映画『スパイダーマン』(2002年)に出演していたJ・K・シモンズです。映画『セッション』(2014年)で注目を浴びアカデミー賞はじめ数々の助演男優賞を総なめにしました。

1955年にアメリカ、ミシガン州に生まれ、大学で作曲を学んだあと、俳優活動を始めます。ジェイソン・ライトマン監督の作品に多く出演しており、『サンキュー・スモーキング』(2006年)、『JUNO/ジュノ』(2007年)、『マイレージ、マイライフ』(2009年)など数々の作品で知られています。

ケイトリン(ソノヤ・ミズノ)

ミアのルームメイト、ケイトリン役を務めたのは、イギリスの女優、ソノヤ・ミズノです。彼女は1988年に東京都で生まれ、イギリスのサマセットで育ちます。バレリーナとして活動を始めた後、シャネルやサン・ローラン、ルイ・ヴィトンのモデルも務めました。

2015年の映画『エクス・マキナ』に出演し注目を浴びました。エマ・ワトソン主演の『美女と野獣』(2017年)や、ナタリー・ポートマン主演の『Annihilation』(2017年)などにも出演しており、今もっとも注目を浴びる女優の1人です。

[出典:http://gaga.ne.jp/lalaland/index.html]

『ラ・ラ・ランド』の視聴方法

『ラ・ラ・ランド』はレンタルや購入、動画配信サービスなどの方法で視聴することができます。   2020年5月現在、『ラ・ラ・ランド』を視聴できる動画配信サービスは以下の通りです。

サービス名配信状況月額料金
U-NEXT見放題1,990円
Hulu見放題1,026円
Amazonプライムビデオ見放題500円
Netflix見放題800円
FODプレミアム見放題888円
dTV見放題500円
dアニメストア視聴不可400円
auビデオパス有料レンタル562円
Paravi視聴不可925円
NHKオンデマンド視聴不可990円
TSUTAYAプレミアム有料レンタル1,100円
ディズニーデラックス視聴不可770円
DAZN視聴不可1,750円
  • 見放題無料レンタル:会員であれば無料で視聴・レンタルできます。
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