映画『紅の豚』のあらすじ・ネタバレ・感想

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「飛べない豚はただの豚」というセリフが有名な『紅の豚』。

今回は、映画『紅の豚』の作品概要・あらすじ・ネタバレ・感想についてご紹介します。

『紅の豚』の作品概要

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スタジオジブリ
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上映日1992年7月18日
上映時間93分
制作国日本
監督宮崎駿
原作宮崎駿『紅の豚』
脚本宮崎駿
音楽久石譲
主題歌ル・タン・デ・スリーズ「さくらんぼの実る頃」/加藤登紀子「時には昔の話を」
出演森山周一郎/加藤登紀子/岡村明美/桂文枝/上條恒彦/大塚明夫
魔法で豚の姿になった賞金稼ぎの飛行艇乗りポルコ・ロッソは、空賊マンマユート団と攻防戦を繰り広げていた。その空中戦や、ジーナと恋愛、少女フィオを賭けた争いが描かれている。

『紅の豚』のあらすじ

ポルコロッソは、イタリアのアドリア海の小島で暮らしていた。そして、街を脅かす空中海賊から市民を守ることで賞金を得て、生計を立てている。
ある日、ポルコは空賊に襲撃された後に、宿敵のカーチスから決闘を申し込まれる。彼が出した条件は、ポルコが勝ったら飛行艇の修理代をカーチスが払い、ポルコが負けたらポルコの飛行艇を直した17歳の少女・フィオを嫁としてもらうことだった。

登場人物紹介

ポルコ/マルコ(声:森山周一郎)

36歳の主人公。自分自身に魔法をかけ、豚人間になった。イタリア空軍入隊後、第一次世界大戦ではエース・パイロットとして活躍していた。引退した現在は、空賊を相手にした賞金稼ぎとして生活している。

ジーナ(声:加藤登紀子)

ホテル・アドリアーノを経営する未亡人の女性実業家。ポルコの昔馴染みで、彼を本名の「マルコ」で呼ぶ人物でもある。

フィオ(声:岡村明美)

17歳の飛行機設計技師。父親は元空軍のパイロットで、大戦中はポルコと同じ部隊に所属していた。

『紅の豚』のネタバレ

この先、『紅の豚』のストーリーを結末まで解説しています。ネタバレを含んでいるためご注意ください

アドリア海の飛行艇乗り

真っ赤な飛行艇を操る豚のポルコ・ロッソは、かつてイタリア空軍のエースとして活躍していた。今はアドリア海の小島でひっそりと暮らし、空中海賊の退治を請け負って賞金稼ぎをしている。
ある晩、ポルコは亡き戦友の妻で昔馴染みのジーナが営むホテル・アドリアーノを訪れた。そこでポルコは、アメリカの若い飛行艇乗り・カーチスに出会う。カーチスは、空中海賊が雇った用心棒だった。

17歳の技師・フィオ

ある日、ポルコは愛艇の整備のためにミラノに向かって飛んでいた。そこへ突然カーチスが襲ってくる。整備前でエンジンが不調の状態だったため、ポルコは撃ち落とされてしまった。
ポルコが大破した愛艇をミラノの工房・ピッコロ社に持ち込む。ところが、修理をする男達は皆出稼ぎに出ていて、残っているのは女性ばかりだった。そして飛行艇の設計を担当することになったのが、ピッコロの孫で17歳のフィオだと知ると、ポルコは修理を断る。
しかしフィオの熱心さと確かな技術を認めて、設計を任せることにした。修理費用が増すことに内心焦りながらも、カーチスの飛行艇と同レベルの性能に仕上がった。
一方で、カーチスは美しいジーナにプロポーズをしていた。ジーナはそれを断り、バルコニーでミラノにいるポルコへ想いを寄せた。
そして政府に非協力的なポルコは、秘密警察や空軍に狙われていた。ポルコがミラノにいることを知ったイタリア空軍は、ポルコの元へ向かう。ポルコはピッコロ社から直接飛び立つことを決め、フィオもポルコとともに旅立つ。

ポルコ vs カーチス

昔の戦友のおかげで、ポルコとフィオはなんとかポルコが暮らす小島に着陸した。ところがそこには、マンマユート団率いる空賊連合が待ち構えていた。ポルコを捕まえて飛行艇を壊そうとするマンマユートたちをフィオが一喝して止める。フィオは「飛行艇乗りは空と海をまたにかけた凛々しい男達だ」と説き、彼らの卑怯な行いを非難した。
そこで、カーチスが現れてポルコと一騎打ちを持ちかける。ポルコが勝てば愛機の修理代をカーチスが支払い、負ければカーチスがフィオを嫁に貰うことになった。
決戦当日、ポルコはアドリア海の飛行艇乗りの名誉を賭けて、アメリカのカーチスとの戦いに臨んだ。激しい空中戦が繰り広げられたが、互いの銃弾が切れたため、最終的には着地して殴り合いにもつれ込む。
その頃、ポルコの戦友から、イタリア空軍がアドリア海に向かっているとジーナに電信が届いた。ジーナは慌てて対戦場に行き、それを皆に知らせた。
ポルコとカーチスの殴り合いは、なおも続いており、激しい決戦の末、2人とも海に沈んでしまった。しかし最後の力を振り絞ったポルコが浮かび上がって、ポルコの勝利となった。

その後

イタリア空軍が迫っているために散り散りに解散する中で、ポルコとフィオにも不意に別れが訪れた。そして数年後、ジーナとフィオはホテルアドリアーノで話していた。
カーチスはアメリカに帰って俳優になったという。ポルコはあれから姿を消してしまったが、ジーナはそれでもポルコを待ち続けている。遠くにはポルコの紅の愛艇が見えていた。

『紅の豚』の感想

「飛ばねえ豚は、ただの豚だ」というポルコの言葉が有名な本作ですが、映画の中で実際に言われると、妙に説得力があると感じました。「豚」というのは、ポルコだけではなく自分自身にも当てはまると思います。今後、なにか新しいことを始める時に尻込みする場面で、背中を押してくれる言葉だと思いました。
また、この作品は宮崎監督の作品の中でも一風変わっています。子供が喜ぶ物語というよりは、むしろ大人が楽しめる映画です。ジーナの歌うシャンソンがとてもおしゃれで、イタリアが舞台の本作にぴったりです。
彼女は3人の飛行艇乗りと結婚しますが、その全員が亡くなっているという悲壮感も相まって、ジーナの持つ美しさには惹かれずに入られません。「アドリア海の飛行艇乗りは、みんなジーナに一度は恋をする」と言われるゆえんが理解できます。

『紅の豚』の視聴方法

現在、『紅の豚』を視聴できる動画配信サービスはありません。DVDの購入やレンタルでのみ視聴できます。