映画『告白』のあらすじ・ネタバレ・感想

邦画

年齢制限が設けられたことで話題になった『告白』。

今回は、映画『告白』の作品概要・あらすじ・ネタバレ・感想・視聴方法をご紹介します。

『告白』の作品概要

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東宝
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上映日2010年6月5日
上映時間106分
制作国日本
監督中島哲也
原作湊かなえ『告白』
脚本中島哲也
音楽金橋豊彦
主題歌レディオ・ヘッド「ラスト・フラワーズ」
出演松たか子/岡田将生/木村佳乃/芦田愛菜/西井幸人/藤原薫

「私の娘は、この中の誰かに殺されました」という、女教師の衝撃の告白から始まり、2010年に大ヒットしたミステリー映画。湊かなえの同名小説を映画化した作品。

殺人事件に関与した人物の独白で構成され、女教師が事件の真相に迫る。

『告白』のあらすじ

終業式、中学校教師の森口は、「生徒はこのクラスの誰かに殺された」とホームルームで告げる。森口は、犯人を少年A・少年Bと呼び、「2人の牛乳にHIV感染者の血を混ぜた」と言って学校を去った。

新学期になり、少年Bこと下村直樹は不登校になってしまった。一方、少年Aこと渡辺修哉は学校に通い続けるも、クラスメイトから壮絶ないじめを受けるようになる。森口は、あらゆる手を使って直樹と修哉に復讐を試みる。

登場人物紹介

森口悠子(松たか子)

シングルマザーの教師。娘の愛美が学校のプールで溺死してしまうが、殺人であることに気づいて復讐を始める。

寺田良輝(岡田将生)

教師を辞めた森口の代わりに、B組に来た教師。自分のことを「ウェルテル」と呼ぶよう生徒に求める。熱血教師に憧れ、生徒には明るく接する。

渡辺修哉(西井幸人)

科学の才能に優れている生徒。クラスメイトのことを下に見ており、関わろうとしない。

下村直樹(藤原薫)

元テニス部の生徒。成績が振るわず、クラスでも目立たない存在。

北村美月(橋本愛)

ひそかに凶悪犯罪に憧れる生徒。修哉と仲良くなる。

『告白』のネタバレ

この先、『告白』のストーリーを結末まで解説しています。ネタバレを含んでいるためご注意ください

殺人事件

1年B組の担任・森口は、終業式の日のホームルームで「私は今月いっぱいで教師を辞めます」と話した。

そして、森口は黒板に「命」と書いて告白を始める。森口は、婚約者がHIVに感染したため、結婚はせずシングルマザーとして愛美という娘を育てていた。森口は、愛美を保育所に預けるようになり、18時以降は学校の近くに住む竹中さんの家で預かってもらっていた。

ところが、竹中さんは体調を崩して入院することになったため、帰りが遅くなる水曜は、愛美を保健室で過ごさせるようになった。

そして、事件は2月13日に起こる。その日、愛美は行方不明となり、プールで遺体となって発見されたのだった。警察は事故死と判断したが、森口は「犯人はこのクラスにいる」と告げた。

少年A・B

竹中さんは、愛美の遺品だと言って、愛美が好きだった「わたうさちゃん」というウサギのポシェットを差し出した。ところが、それは森口が買い与えたものではなかった。

そして、森口は犯人をA・Bと呼ぶことにする。Aは成績優秀だが、動物を虐待した様子を撮影し、ホームページにアップするような人物だった。また、科学の才能に優れていて、財布の金具に触れると電流が流れる「盗難びっくり防止マシーン」を開発し、コンテストで優勝したこともあった。

Bは、運動部を辞めた後、成績が上がらない生徒だった。ある日、塾をさぼってゲームセンターにいたところ、補導されてしまう。この時、Bを迎えに行ったのは担任の森口ではなく、A組の戸倉だった。Bは、このことを不満に思っていた。

 

その上で、森口はAがBに殺人事件を起こそうとそそのかしたのだと推測する。まず、ターゲットは戸倉と森口になった。森口は「盗難びっくり防止マシーン」のことを知っているため、その娘の愛美が標的になった。

そして事件当日、AとBは「盗難びっくり防止マシーン」を仕込んだわたうさちゃんのポシェットを愛美に渡し、愛美を感電させた。

人から注目されたいAは、Bに「このこと、言いふらしていいよ」と言って立ち去る。しかし、Bは自分も関与していることがばれることを恐れ、事故死に見せかけようと愛美をプールに落とした。森口は、ポシェットにはそこまでの殺傷能力はないため、愛美の死に直接かかわったのはBだと言った。

すべてを話し終えた後、森口は「私はAとBの牛乳に、HIV感染者である夫の血を混ぜました。2~3か月後に検査してみてください。では、有意義な春休みを過ごしてください」と告げて去って行った。

少年A・Bのその後

春休みが終わり、始業式を迎えた2年B組には、明るく若い男性教師・寺田良輝が赴任してきた。寺田は、生徒たちに自分をウェルテルと呼ぶように呼び掛けた。

少年Bこと下村直樹は、新学期から不登校になっていた。自分はHIVに感染したと思い込み、母・優子に感染させることを恐れて、引きこもるようになった。過保護の優子は、直樹が悪いとは思っておらず、そそのかされただけの被害者だと思っているほどだった。

 

そして、直樹は優子に「担任にHIV感染者の血入りの牛乳を飲まされた」と告白する。その上で、直紀は殺意を持って愛美をプールに落としたことを告げた。親友だと思っていた少年Aが、事件直後に直樹のことを「できそこない」と言い、腹を立てたからだ。

愛美が、ポシェットの電流だけでは死なないことに気づいた直樹は、「修哉ができなかった殺人をやってみせる」と意気込み、殺意を持ってプールに愛美を落としたのだった。

ショックを受けた優子は、直樹と無理心中することを決意する。しかし、直樹の返り討ちに遭い、優子は直樹に殺されてしまった。直樹は、児童相談所に収容された。

 

少年Aこと渡辺修哉は、学校に通い続けていた。修哉はいじめを受けていたが、北村美月だけはいじめに参加しなかった。修哉は、美月に検査の結果陰性だったことを告げる。美月は、森口は牛乳に血を入れなかったと思っていたため、納得した。

その後、修哉はクラスメイトに復讐を始める。カッターで指を切って、血を相手の頬に塗ったり、リーダー格の生徒にキスをしたりした。それ以降いじめはなくなり、美月と修哉は一気に仲良くなる。

動機

修哉は、美月に自分の身の上を話した。修哉の母は優秀な研究者で、修哉は母のことを慕っていた。ところが、育児に嫌気がさして離婚したあと、母は再び研究者に戻る。そのとき、修哉は何かを失った感覚を味わった。

再婚した父は新しい家庭を築く。そこに居場所がないと感じた修哉は、電器屋の倉庫を部屋代わりにし、母と再会することを夢見る。そこで、注目を集めるためにホームページを作ったり、「盗難びっくり防止マシーン」を作ったりして、何とか目立とうとした。

見事コンテストで優勝し、修哉は新聞に載ったが、その時の新聞に大きく取り上げられたのは、中学生が薬物で一家を殺害したという事件だった。そこで、修哉は殺人をして母の気を引こうと考える。殺人を公にするために、修哉は目撃者として直樹を利用した。

直樹が事故死に仕立て上げたのは想定外だったものの、森口が牛乳に血を混ぜたのは、修哉にとって願ってもいないことだった。驚いた父が母に連絡を取り、母と再会できると考えたからだ。

 

そんなとき、直樹の事件が新聞に載った。思わず「マザコン」と言った修哉に、美月は「修哉こそマザコンじゃん」と言う。怒った修哉は美月を殴り、首を絞めて殺害した。そして、遺体を倉庫の巨大な冷蔵庫に隠した修哉は、母との再会のシーンを新たに思い描く。

復讐

そして、修哉は全校生徒の前で作文を読んだ後、体育館を爆破するというシナリオを思いつく。さっそく計画をホームページにアップし、爆弾の製作に取りかかった。そして、爆破実行の3日前、ホームページには待ち望んでいた母からのメッセージが届く。

当日、修哉は嬉々とした気持ちで作文を読み、「命はどの命も尊く、貴重なのだ」と語った後、「なーんてね」と呟きながら、爆破の起動スイッチになっている携帯の通話ボタンを押す。しかし、爆破は起こらなかった。

 

そして、森口から着信があり、爆弾は預かったと告げられた。実は、美月から修哉が母の愛を求めていることを聞いた森口は、修哉の母になりすましてメッセージを送っていたのだった。

もちろん計画のことも知っており、爆弾は回収したのだという。そして、修哉の母の職場である大学の研究室に向かい、爆弾を母に手渡した。修哉の爆弾は、母の大学の研究室で爆発したのだ。

森口は、美月の遺体が倉庫に隠されていることを通報しており、「警察が迎えに来るでしょう」と告げた。電話を切った後、復讐しても心の傷が癒えない森口は、涙を流すのだった。

『告白』の感想

イヤミスの女王・湊かなえが原作者ということで、非常に胸糞悪い作品でした。小説で読んだ時も、後味悪いなと思いましたが、映画だとそれが格別です。

直樹も修哉も、自分の手で愛する母親を殺してしまうというのが、衝撃的でした。しかも、直樹の場合は「HIV感染者の血を混ぜた」という真っ赤なウソが引き金になっていて、とても面白いです。

直樹と修哉は一見対照的に見えますが、母親にコンプレックスを抱えている点では同じです。過剰な愛も、薄すぎる愛も、青少年の育成には悪影響を及ぼすのだと思いました。

推理やミステリーは、それぞれの行動や利害関係が折り重なるため、複雑になることが多いです。しかし、『告白』は視点人物が入れ替わり、彼らの独白で語られるので、混乱せずに最後まで見ることができました。不安定な中学生特有の残酷さが、見事に描かれている作品だと感じました。

『告白』の視聴方法

『告白』はDVDの購入やレンタル、U-NEXTなどの動画配信サービスで視聴することができます。

2020年5月現在、『告白』を視聴できるサービスは以下の通りです。

サービス名配信状況月額料金
U-NEXT有料レンタル1,990円
Hulu有料レンタル1,026円
Amazonプライムビデオ有料レンタル500円
Netflix視聴不可800円
FODプレミアム有料レンタル888円
dTV有料レンタル500円
dアニメストア有料レンタル400円
auビデオパス視聴不可562円
Paravi視聴不可925円
NHKオンデマンド視聴不可990円
TSUTAYAプレミアム有料レンタル1,100円
ディズニーデラックス視聴不可770円
DAZN視聴不可1,750円
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