映画『四月は君の嘘』のあらすじ・ネタバレ・感想

邦画

略して「君嘘」とも呼ばれ、社会現象にもなった映画『四月は君の嘘』。

今回は、映画『四月は君の嘘』の作品概要・あらすじ・ネタバレ・感想についてご紹介します。

『四月は君の嘘』の作品概要

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東宝
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上映日2016年9月10日
上映時間121分
制作国日本
監督新城毅彦
原作漫画 四月は君の嘘
脚本龍居由佳里
音楽吉俣良
主題歌いきものがかり「ラストシーン」
出演広瀬すず/山崎賢人/石井杏奈/中川大志

この映画の原作となっている漫画版の『四月は君の嘘』は、2012年度のマンガ対象にノミネートされていたり、2013年講談社漫画賞少年部門を受賞したりするなど、とても人気のある作品です。

また、アニメ映画化や舞台化など様々な方法で演じられている他、有名なクラシック曲がところどころに登場するなど、音楽にも力を入れている作品です。

『四月は君の嘘』のあらすじ


天才ピアニストであった有馬公正は、あることをきっかけにピアノから遠ざかり、味気の無い日々を送っていた。そんなある日、彼は宮園かをりというバイオリン奏者に出会う。彼女との出会いがきっかけで、公正は少しずつ変わっていくが、彼女にも秘密があり…

登場人物紹介

宮園かをり(広瀬すず・写真左上)

バイオリンを弾く高校生。ある秘密を抱えている。

有馬公正(山崎賢人・写真右上)

かつて天才ピアニストとして名が知られていた高校生。あることがきっかげで現在はピアノから遠ざかっている。

沢部椿(石井杏奈・写真右下)

公正と幼馴染の女の子。渡にかをりを紹介しようとする。

渡亮太(中川大志。写真左下)

公正、椿と仲の良い青年。サッカー部に所属しており、女子からの人気が高い。

瀬戸紘子(板谷由夏)

公正の家にたまにやってくる女性。公正の母とは大学時代の友人で、仲が良かった。

[出典:四月は君の嘘|東宝WEB SITE]

『四月は君の嘘』のネタバレ

この先、『四月は君の嘘』のストーリーを結末まで解説しています。ネタバレを含んでいるためご注意ください

かをりとの出会い

主人公である有馬公正は、幼い頃から天才ピアニストとしてその名が知られていました。しかし、最近ではめっきりピアノを弾かなくなっていました。

 

ある日、椿が渡に紹介したい人がいるといい、土曜日に遊ぶ約束をとりつけます。そこに公正も巻き込まれ、3人は土曜日に公園で待ち合わせをすることになります。

当日、待ち合わせ場所に早く来た公正は、そこでピアニカで演奏をする少女を発見します。彼女が椿が紹介したいと言った本人であり、かをりという名前であることが分かります。

かをりは、その日バイオリンコンクールに出場する予定でした。かをりに連れられる形で、公正たち3人はかをりのコンサートを観に向かいます。

 

かをりの演奏は、楽譜の指示を守っておらず、でたらめなものでした。しかし、とても楽しそうに演奏しており、その姿勢に公正は惹かれます。

コンサートへの誘い

コンサートが終わり、ある日の学校からの帰り道、公正は再びかをりと出会います。

そのまま、かをりに強引に誘われる形で二人はカフェに向かいます。カフェでは、女の子たちがピアノを演奏しており、公正も演奏してみてと、かをりは公正を誘います。

かをりに言われるがまま演奏を始める公正でしたが、曲の途中で突然弾くのを止めてしまいます。そのまま、逃げるような形で公正はカフェを後にします。

公正を追いかけていったかをりは、どうしてピアノを途中で辞めたのかについて公正に尋ねます。公正はそこで、「自分はピアノの音が途中で聞こえなくなってしまう」ということをかをりに告げます。

公正は、以前に母親を亡くしていました。その時のショックなどが原因となり、ピアノを弾けなくなってしまっていたのです。

そんな公正に対し、かをりは自分の伴奏をしてほしいと公正に頼みます。

コンサートへの出演

かをりの申し出に対し、状況が呑み込めない公正は、一度はかをりの申し出を断ります。しかし、度重なるお願いに心を動かされ、ついに伴奏者としてコンサートに出演することを決意します。

迎えたコンサート本番、公正は再び途中で弾けなくなってしまいます。しかし、かをりとの思い出を振り返る中で自分を取り戻し、再び自分の演奏を取り戻します。

 

結果として、コンサートでかをりは落選してしまいました。しかし、かをりの功績が認められ、新たなコンサートに招待されます。

かをりは、再び公正に伴奏をお願いします。しかし、公正はその申し出を断ります。

2度目のコンサート

かをりは諦めきれず、何度も公正を誘い、ついに公正も再びコンサートに出ることを決意します。

演奏する曲を決めるために公正の家にやってきたかをりは、そこで“愛の悲しみ”という曲の楽譜を見つけ、演奏曲をそれに決定します。

“愛の悲しみ”は、公正にとって思い出の曲であると共に、トラウマの原因ともなった曲でした。

 

この曲は、母が病気の際に、公正が母を元気づけようと思ってコンクールで演奏した曲でした。そのコンクールで公正は見事優勝するも、演奏内容を母にダメ出しされてしまいます。

公正は、母の為に弾いた曲が母に届いていないことにショックを受け、「お前なんか早く死んじゃえばいいんだ」と母に言ってしまします。その夜、母親は本当に亡くなってしまいました。このことが、公正のトラウマに大きく関係していました。

この曲を弾くことを躊躇する公正でしたが、様々な人に励まされ、演奏することを決意します。

 

迎えたコンクール当日、大きな事件が起こります。なんと、かをりがコンクール会場に到着しなかったのです。

ここで公正は、かをりの代わりに自分が一人で演奏するということを思いつきます。

公正の演奏は、とても見事なものでした。彼はこのコンクールの中で、自分のトラウマを払拭することに成功しました。

かをりの病気

その頃、かをりは病院に運ばれていました。彼女は元々病気がちで、抱えていた持病が悪化していたのです。

椿や渡はかをりを心配して何度もお見舞いに向かいます。しかし、公正は一向にお見舞いに向かう気配を見せません。

 

そんなある日、学校から帰る公正のもとにかをりが姿を見せます。彼女は退院したといい、公正と一緒に遊びに行きたいと告げます。

そのままデートを楽しんでいた2人ですが、デートも終わりかけで夜になったころ、かをりはカバンを忘れたことに気づき、「学校に取りに帰りたい」と公正に告げます。そのまま、2人は夜の学校に忍び込みます。

教室にたどり着いた公正は、かをりの様子が何やらおかしいことに気が付きます。

 

かをりは、本当はカバンを忘れてはいませんでした。そして、公正に自分が本当は退院していないこと、自分の病気が深刻であることを告げます。

それでも強気に振る舞うかをりでしたが、帰り道に突然倒れ、病院へと運ばれます。

 

病院に運ばれたかをりは、公正を呼び出します。そこでかをりは公正に対し、今までたくさん迷惑をかけたことを謝ると共に、「これだけ迷惑をかけるなら、私たち出会わなかったほうが良かったね」と告げます。

公正はその言葉に対し、何も言い返すことが出来ませんでした。そのまま、逃げるようにして病室を後にします。

和解

公正は、かをりに何も言ってあげることが出来なかったことを後悔し、かをりの見舞いにもまたいけなくなってしまいます。

そんな公正を、椿や渡など、様々な人が叱咤激励します。彼らの言葉に影響され、公正はかをりのお見舞いに向かいます。

 

お見舞いの場で公正は、東日本ピアノコンクールに出場するということをかをりに伝えます。公正はかをりとの出会いをきっかけに、前に進もうとしたのです。

そんな公正に対し、かをりは、「死ぬことが怖い」ということを告げ、涙を流します。そんなかをりに対し、公正は「自分が側にいるから大丈夫」と告げると共に、かをりのことが好きだということを伝えます。

そして、そのお見舞いの後、かをりは手術を受けることを決意します。

かをりの思い

ピアノコンクールに出場した公正は、見事な演奏を披露します。今までのかをりとの思い出を振り返りながら、かをりに自分の音を届けたいという強い思いで演奏を行います。

 

しかし、かをりは亡くなってしまいました。

 

かをりの死後、公正はかをりが遺した手紙を読みます。そこには今までのかをりと公正の思い出が綴られていると共に、公正のことが好きであるというメッセージが遺されていました。

こうして、かをりの死後、二人の思いは繋がったのです。

『四月は君の嘘』の感想

『四月は君の嘘』は、恋愛ものというジャンルではありますが、胸キュンのようなシーンはあまり多くないと感じました。

公正がどのようにトラウマを克服していき、人間として変わっていけるかというところに焦点を当てられている作品であると思われるため、恋愛ものが苦手であるという人でも、ヒューマンドラマが好きな人には特におすすめできる作品であると思います。

また、音楽が題材になっているということもあり、ところどころにクラシック音楽が登場して物語を盛り上げるため、音楽に注目して観てもとても楽しめる作品であると感じました。