映画『君と100回目の恋』のあらすじ・ネタバレ・感想

邦画

「ヒカリヘ」「Faith」などのヒット曲で知られるシンガー・ソングライターのmiwaが主演を務めたことで大きな話題となったラブストーリー。

今回は、映画『君と100回目の恋』の作品概要・あらすじ・ネタバレ・感想をご紹介します。

『君と100回目の恋』の作品概要

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上映日2017年2月4日
上映時間116分
制作国日本
監督月川翔
脚本大島里美
音楽伊藤ゴロー
主題歌葵海 starring miwa「君と100回目の恋」
出演miwa/坂口健太郎/竜星 涼/真野恵里菜/泉澤祐希/太田莉菜/大石吾朗/堀内敬子/田辺誠一

本作で主演を務めたmiwaは、「マエストロ!」以来2作目の映画出演となる。相手役は、NHK連続テレビ小説「とと姉ちゃん」や映画「ヒロイン失格」などで人気を博した坂口健太郎である。

主題歌は、miwaが葵海として作詞・作曲した「君と100回目の恋」である。また、劇中歌としてmiwaと坂口健太郎らが結成する劇中バンド・The STROBOSCORP(ストロボスコープ)の楽曲「アイオクリ」が起用された。

メガホンを取ったのは、2016年から「黒崎くんの言いなりになんてならない」などの長編映画の監督を務め始めた月川翔。本作以降も、「君の膵臓をたべたい」や「となりの怪物くん」など、数々のラブストーリーを世に送り出している。

『君と100回目の恋』のあらすじ

大学生の葵海は7月31日の夜、ライブの帰り道に事故に遭ってしまう。しかし、気がつくと大学の教室にいた。

日付は事故の1週間前。動揺する葵海に、幼馴染の陸が「秘密を教える。俺、時間を戻せる」と伝える。葵海と陸は、お互いに想いを寄せていたが、なかなか気持ちを伝えられずにいた。陸は、時間を遡れるレコードを使い、何度も時を戻していたのだ。

陸は、「運命を変えられた。葵海はもう死なない。絶対に」と葵海に伝える。想いが通じ合った2人は、恋人として日々をやり直すために1年前にもどる。周囲が羨むカップルとして幸せな日々を送るが、陸は重大な秘密を抱えていた。そして再び7月31日。

登場人物紹介

日向葵海(miwa)

児童文学の翻訳家を目指し、大学に通う。幼馴染の陸と、鉄太、直哉の4人でバンド「ストロボスコープ」を結成し、ボーカルを担当する。

長谷川陸(坂口健太郎)

葵海の幼馴染。理工学部に通う大学3年生。特別なレコードを使うことで、人生を好きなタイミングからやり直すことができる。幼なじみの葵海を事故から救おうとする。

松田直哉(竜星 涼)

ストロボスコープのベース担当。秘かに葵海に好意を寄せている。

相良里奈(真野恵里菜)

葵海と同じ大学でバンドメンバーの友人。直哉に好意を寄せている。

中村鉄太(泉澤祐希)

バンド「ストロボスコープ」のメンバーでドラムを担当する。

長谷川俊太郎(田辺誠一)

陸の叔父で、喫茶店「HASEGAWA COFFEE」を営む。10年前に妻を病気で亡くしている。

小原遥(太田莉菜)

理工学部の院生。

大学教授(大石吾朗)

葵海が通う大学の教授。

日向圭子(堀内敬子)

葵海の母。

『君と100回目の恋』のネタバレ

この先、『君と100回目の恋』のストーリーを結末まで解説しています。ネタバレを含んでいるためご注意ください

セトフェスに向けて練習

7月25日、葵海は大学のミヒャエル・エンデの「モモ」の講義中に居眠りをしていました。居眠りを教授にとがめられた葵海でしたが、気を取り直して里奈とバンドの練習に向かいます。

葵海と陸、鉄太、直哉たち4人のバンド「The STROBOSCOPP(ストロボスコープ)」は、7月31日に出演するイベント「セトフェス」に向けて練習を重ねていました。陸は、遅れて部室にやってきて、4人は練習を始めます。

完璧な陸

陸には不思議な能力がありました。陸が「シンバル」と指摘すると、鉄太の手元のシンバルを支えていたスタンドが倒れてしまいます。あたかも未来に起きることが予知できるように、陸は要領がよかったのです。

鉄太と直哉は、陸に弱点はないのか葵海に詰め寄ります。しかし、葵海は「陸は常に落ち着き、成績も優秀で完璧だ」と言います。

陸は、叔父の俊太郎が営むカフェ「HASEGAWA COFFEE」の2階で暮らしていました。最近の陸は寝る間も惜しみ勉強に励み、バンドの練習がそっちのけになる日もありました。

セトフェスの準備

一方、葵海や里奈は浜辺でセトフェスの看板作りをしていました。里奈に「留学したら1年も陸に会えなくなるよ」と陸に想いを伝えるよう急かされる葵海。

それに対し、葵海は「陸は100歳までお前の誕生日を祝ってやる」って言ってくれた仲だと言い返す。葵海と陸は幼なじみで、過去に落ち込んでいた葵海を陸がなぐさめたことで2人は仲を深めていました。

里奈は葵海に、「恋人ととして過ごす夏休みと友達として過ごす夏休みは全く違う」と伝えます。

 

2人が恋話をしていると、陸が登場します。すると近くの海の家にあった水道管が破裂し、葵海たちをビショビショに濡らしてしまいます。

しかし、肝心の看板は陸があらかじめ遠くに避難させてくれたおかげで無事でした。

不安

セトフェスまで残り2日。ストロボスコープのメンバーは部室に集まって練習しようとしますが、そこに陸の姿はありませんでした。しかし、葵海たちが校内を歩いていると、偶然陸を発見します。

陸は美人と評判の大学院生・小原遥と親しそうに話し込んでいました。なぜ練習をサボって女性と会っているのかと、葵海の胸の中に小さな不安が生まれます。

直哉の告白

一方、鉄太に焚きつけられた直哉は、どうにかして葵海の留学前に気持ちを伝えようと想いを寄せる葵海への告白を決めます。

告白前に陸にそのことを伝える直哉に対して、陸は「頼むな」と意味深な言葉を残すだけで止めませんでした。

 

ある日、勉強に没頭する陸を置いて、葵海、鉄太、直哉、里奈の4人は食事へ行きます。

そこで、直哉はどうにか葵海だけを神社に呼び出そうとしますが、葵海は「用があるならここで言って」と譲りません。

そして、直哉は勢い余って「みんなの前で言ったら告白になんないっしょ!」と叫んでしまいます。
沈黙の後、直哉は気まずさに耐えかねてその場を後にします。そして直哉に好意を寄せる里奈は、直哉の気持ちを知って表情をこわばらせます。

謎のレコード

葵海は直哉の告白に呆然としつつ陸と新曲を一緒に作ろうと考え、HASEGAWA COFFEEに向かいますが、不在だったため部屋で待つことにします。

ふと陸の部屋で押入れの扉を開けた葵海は、ラベルのない謎のレコードを偶然見つけます。

その直後、陸が帰宅します。葵海がレコードを触るのを見て、触らないようにと注意をします。葵海は必死に触らないよう止めてくる陸を不思議に思います。

曲作り

葵海は箸袋やレシートの裏など、歌詞を思いついた時に手近にある紙に書き留めるクセがあります。2人で曲を作るときは、その膨大な量の紙片から葵海が順番に歌詞をつなぎ合わせていき、それに陸がメロディを付ける、という方法をとっていました。

ふと、ギターを弾きながら陸は「俺がどっか行っても直哉と上手くやれ」とつぶやきます。

どこか「陸のなかで自分は特別な存在なんだ」と信じていた葵海は、自分の中の陸への想いを押し殺し、動揺を隠すことしかできませんでした。

葵海と里奈の喧嘩

セトフェス前日の7月30日、葵海と里奈は浜辺で看板の仕上げ作業に取り掛かっていました。

話題はこの前の直哉の告白になり、「直哉でいいから付き合っちゃおうかな」と軽口をたたく葵海に対し、里奈は激怒します。

里奈は「直哉が今まで、どれだけ葵海のことを想ってきたのか知ってるの?どれだけ勝手なの」と言い放ちます。2人の間の空気は急激に重くなり、看板を仕上げるまで一言も会話はありませんでした。

セトフェス当日

セトフェスの当日。直哉の告白、里奈との喧嘩などの人間関係のこじれからか、ストロボスコープの演奏は大失敗に終わってしまいます。

葵海は絶望的な気分のまま、出演者が控えるテントを飛び出します。そのままあてもなく歩いていると、ポケットから歌詞をメモした紙片が落ちてしまいます。

葵海は、風に流される紙を追いかけます。気が付くと車道に出てしまっていた葵海。

ふと目線を上げると、目の前には巨大なトラックが迫っており、葵海は足がすくんで動けず、そのまま意識が飛びます。

タイムリープ

気が付くと葵海は大学の講義中に居眠りをしていました。授業の内容は「モモ」でした。そして、葵海は自分の絶叫する声で目覚めます。トラックに轢かれたはずなのに、なぜ時間が巻き戻っているのかと、葵海は混乱します。

その後もバンドの練習、シンバルのスタンドの故障。過去に経験したはずの出来事が同じように繰り返されます。

葵海は「見たことある。全部見た!」と仲間たちに話しますが、みんな葵海の話に耳を傾けてくれません。

 

そして、海辺の看板作りでの水道管破裂。葵海はとっさに水に濡れないよう陸の方に駆け寄ります。陸はその行動に驚き、葵海になぜ避けることができたのか聞きます。

葵海は、「1週間前も同じことがあったもん。夢じゃない」と言い張ります。

すると、陸は笑い出します。必死に伝えようとしていた葵海は、「もういい」と言い残し、逃げるように去ってしまいます。

レコードの秘密

葵海は、海が見える丘のベンチで1人で座っていました。すると、そこに陸が現れ、「秘密を教えるよ」と伝えます。

そして、陸はHASEGAWA COFFEEの2階にある自室へ葵海を連れてきます。葵海はそこで陸から時間を戻せるという「人生のレコード」の秘密を教えられます。「人生のレコード」の元々の持ち主は叔父の俊太郎。それを店の奥から偶然見つけた陸が現在の持ち主になっていました。

今まで成績優秀、なんでも要領よくこなしていた陸でしたが、それは「人生のレコード」のおかげだったのです。

陸は葵海の手を取り、「人生のレコード」にターンテーブルの針を乗せます。すると再び時間が巻き戻っていきます。

再び

気づくと葵海は、大学の講義中に居眠りをしていました。授業の内容は「モモ」。

レコードの効果で時間が巻き戻ったのです。これで陸の言葉を信じた葵海は、教室から飛び出して陸のもとへ向かいます。そして、陸は「時間を戻せる」って言っただろと伝えます。

回想シーン

幼少期、葵海は父との思い出がつまった「夢で逢えたら」のレコードを壊してしまいました。落ち込む葵海を見て、陸は「人生のレコード」を使って何度もギターの練習を繰り返します。

レコードはもう聴けない。その代わり陸は、ギターの弾き語りで「夢で逢えたら」を葵海に聴かせます。それは葵海にとって最高のプレゼントになりました。

 

他にも葵海の16歳の誕生日、陸は音楽再生もできるレコード型のチョコをプレゼントしますが、葵海は音を再生する前に食べてしまいました。

葵海にチョコ型レコードが奏でる音楽を聴かせるため、陸は何度も時間を巻き戻していました。

さらに陸は、大学でのバンドメンバーも仕込んでいたと告白します。鉄太、直哉がいい奴だと知った陸は「人生のレコード」で時間を巻き戻し、彼らが知り合えるように仲を取り持っていたのです。

繋がる想い

陸は、葵海に今までの全てを打ち明けました。葵海は「いつも余裕な顔して、時間を戻せるんだから当たり前じゃん」と責めるが、陸は「おまえの前で、カッコつけたかったから」と素直に思いを伝えます。

葵海は陸って「私のこと、好きなの?」って聞きますが、陸は「今更それ聞く?」と一度はぐらかします。

しかし、「好きだよ。お前のことが」と長年の思いをようやく伝えます。

 

陸も葵海の思いを確かめようと、「葵海って俺のこと、好きなの?」と聞きますが、「今更それ聞く?」と笑顔ではぐらかします。そして2人は見つめ合います。

陸は、葵海に「やり直そっか。去年の夏から」と言い、時間を戻します。

カップルとしての時間

大学2年生の夏に戻った陸と葵海は、彼氏と彼女という関係でもう一度1年間を過ごします。

夏祭りやバーベキュー、クリスマスイブや、ライブ鑑賞。葵海にとって、陸の彼女としての大学生活は本当に幸せな時間でした。

しかし葵海はイギリス留学は行くことを決断します。1年間陸と会えなくなりますが、翻訳家になる夢も捨てるつもりはありませんでした。

1年後

そしてタイムリープから1年が経ち、再びの大学3年の夏。

ストロボスコープはセトフェスを前に練習を重ねていました。

そして、葵海が留学前のストロボスコープにとって最後のライブの演奏は大成功に終わりました。メンバーたちは達成感に浸って控室のテントへ行き、ビールで早速乾杯します。陸は、横でその姿を微笑ましそうに見守ります。

陸は司会者に話しかけられ、雑談に付き合わされていました。ふと気づくと、葵海の姿が見えません。陸は慌てて会場を後にします。その時の時刻は18時5分。走る陸の耳に聞こえてきたのは救急車のサイレンでした。葵海はまた事故で亡くなってしまいます。

再びタイムリープ

葵海は大学の講義中に居眠りをしていました。授業の内容は「モモ」。すると、突然教室に現れた陸が、周りを無視して葵海を抱きしめます。

陸は葵海が事故に遭う運命を変える事が出来ませんでした。その後、自分自身を追い詰めていく陸は、どうにか葵海を救おうとして周りが見えなくなっていました。バンドメンバーとも度々衝突するようになります。

 

ある日、葵海は陸と遥を目撃します。遥に必死に追いすがる陸と、それを相手にしない遥がいました。

 

夜、葵海はHASEGAWA COFFEEで陸と曲作りをします。いつものように葵海が書いた紙片をつなぎ合わせて、陸がメロディを乗せていきます。しかし、陸は葵海がまだ見せていない歌詞をすでに知っていました。

葵海は、陸が自分に秘密で戻ってることを悟り、陸に問いかけますが返事はありませんでした。

陸と遥の関係

ある日、葵海は遥のもとを訪れます。そこで、陸が量子力学や相対性理論など、「時間」に関する質問ばかりをしていたことを聞きます。陸は、常軌を逸するほど時間にこだわっていたと遥は言いました。

そして、葵海は陸は自分を助けるために時間について必死になって研究していたことを知ります。

陸のノート

ある日、葵海は図書館にいた陸が席を立った隙に、机の上のノートを開きます。すると、そこには、葵海が事故にあった時間までに起きた出来事が事細かに記されていました。加えて、どのページにも事故の後のことが書かれていませんでした。

そして、葵海は陸が自分のために何度も時間を戻していたことを知ります。

陸と俊太郎

その夜、陸はHASEGAWA COFFEEで必死になって葵海を救う方法を考えていました。どんな手段を試ても葵海が死ぬ運命は変えられないことに、疲れ果てていました。

しかし一度だけ、自分が葵海の代わりに死のうとすることで運命にわずかな変化が生まれていました。陸は、そのことから運命を変える糸口を見出そうとしていました。

それは、葵海が事故の記憶を持ったままタイムリープした日です。あの時、葵海の視界に陸が一瞬映りましたが、あれは陸がトラックにはねられた瞬間の映像だったのです。「人生のレコード」を使わずに起きたタイムリープに、陸は「運命を変えられるかも」とわずかな可能性を感じていました。

しかし、そんな淡い期待を抱く陸に対し、俊太郎は「自分の妻のときもだめだった」と話します。その一言で、陸はすべてを悟ります。

 

そして、店の外では、葵海がその会話を聞いていました。

壊れたレコード

セトフェスの2日前。陸は、2人で作ったばかりの新曲の練習がしたいが、時間がないからレコードを使ってまた時間を巻き戻ろうと葵海に提案します。しかし、葵海は、陸の提案が自分を失いたくないからだということに気づいていました。

運命に逆らうために何度も時間を戻すことは、生きていると言えるのか。葵海はタイムリープを拒絶します。そして、時間を戻すための「人生のレコード」を真っ二つに折ってしまいます。

陸は唖然とし、「今まで俺がどんな思いで、何度も繰り返してきたと思ってんだよ」と葵海に強く当たってしまいます。しかし、葵海は「これ以上、陸の時間を奪いたくない」と泣きながら訴えます。葵海にとって、ループする牢獄のような時間よりも陸の未来が大切だったのです。

しかし、陸は葵海の方を見ず、床に落ちたレコードのかけらを拾い集め、元に戻そうと必死になります。

セトフェス当日

7月31日、ついに迎えたセトフェス当日。

陸はどうにか「人生のレコード」を修理しようとしていました。そんな陸の姿を見て、俊太郎は「今、お前が大事にしたい時間はなんなのか」と問いかけます。そこで、陸はようやく今一緒にいる時間を大切に過ごそうと気づくのです。

 

部室で練習をする鉄太と直哉のもとに息を切らせて陸が現れます。そして、この前言い過ぎてしまったことを謝り、一緒にライブがしたいと話します。さらに、「新曲をやりたい」と今になって無謀なことを言い出します。

しかし、鉄太と直哉は陸の必死な姿を見て、新曲の演奏を快諾します。

同時に陸は葵海を捜して走りながら里奈に連絡します。そして一緒に花火を打ち上げてほしいと無謀な頼みごとをします。

 

一方葵海は、お気に入りの丘の上にたたずんでいました。そこに陸が現れます。陸と一緒にいていいのか悩む葵海に対して、陸は「今、この時間、葵海と生きていたい」と告げます。2人はようやく心が通いあい、手を繋いでセトフェス会場へと走ります。

最高のライブ

葵海と陸がライブ会場の控え室に着くと、鉄太と直哉が待ってくれていました。ちょうどストロボスコープが出番だと呼ばれていた時でした。

ライブへ臨む直前、葵海は里奈に「ただの友達で過ごす夏休みと、彼氏彼女で過ごす夏休みはぜんぜん違うよ」と告げます。そして、里奈を抱きしめ「見てて」と伝え、ステージへと向かいます。

 

そして本番、一曲目の準備をしていた葵海に、陸と作った新曲のイントロが聞こえてきます。それは陸が用意した葵海へのサプライズでした。歌の終盤、普段は歌うことを拒む陸が歌い始め、2人で歌うのでした。

ライブは大成功し、同時に客席の後ろで大きな花火が上がります。これも陸からのサプライズでした。陸に頼まれた里奈が、花火大会の実行委員にかけあって花火を用意してくれていたのです。

花火が上がるなか、葵海は「100回目は最高の誕生日だね」と涙ぐみながら伝えます。運命は変えられず、葵海はこの後で事故に遭います。葵海に100歳の誕生日はやって来ないのです。しかし、タイムリープを繰り返して経験した100回目の誕生日は、葵海にとって最高の日になりました。

葵海が残してくれたもの

葵海は亡くなりました。里奈たち友人がまだ現実を受け入れられないなか、陸は出棺を済ませてHASEGAWA COFFEEに帰ってきていました。

俊太郎は、「葵海ちゃんから預かってたものがある」と言い残して店を後にします。

 

しばらく後、レコードプレーヤーから葵海の声が聞こえてきました。以前、陸が葵海にプレゼントしたチョコ型のレコード。今度は葵海が陸にプレゼントしたのです。

レコードから流れてきたのは、亡くなってしまった葵海からの最後のメッセージでした。陸には私の時間をどんどん追い抜いて未来を生きてほしいこと、また、これは陸への100回分のプレゼントだとレコードの中の葵海は言います。

 

その後、陸は鉄太、直哉、里奈とともに、未来を生き始めるのでした。

『君と100回目の恋』の感想

タイトルにあるように、100回も葵海を助けるために奮闘し、葵海を思い続ける陸の姿に胸が痛むと同時に、2人が結ばれてほしいと強く願い、主人公たちに感情移入して観入ってしまいました。

miwaさんの演技がとても主人公の葵海にあっており、歌手以外にも幅広く活躍されている方なんだなと印象が変わりました。

 

また、miwaさんといったら恋愛ソングが思い浮かぶように、とても切ない歌詞で女の子の気持ちを代弁してくれます。

今回の映画のために書き下ろされた「君と100回目の恋」は、タイトル通りこの映画をそのまま表現していると感じました。この曲を聴くだけで、映画のシーンを思い浮かべることができると思います。