映画『君の膵臓を食べたい』のあらすじ・ネタバレ・感想

邦画

住野よるによるベストセラー小説『君の膵臓をたべたい』が待望の実写映画化。

今回は、映画『君の膵臓を食べたい』の作品概要・あらすじ・ネタバレ・感想・視聴方法をご紹介します。

『君の膵臓を食べたい』の作品概要

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上映日2017年7月28日
上映時間115分
制作国日本
監督月川翔
原作住野よる
脚本吉田智子
音楽松谷卓
主題歌Mr. Children「himawari」
出演北村匠海/浜辺美波/小栗旬/北川景子/大友花恋/矢本悠馬/桜田通

「住野よる」のデビュー作『君の膵臓をたべたい』は“泣ける小説”として話題になり、2016年本屋大賞第2位を受賞し、瞬く間にベストセラー小説となった。刺激的なタイトルからは想像も出来ない物語の展開に、誰もが涙する。

『君の膵臓をたべたい』のあらすじ

主人公の春樹が病院で偶然拾った1冊の「共病文庫」。そこには、クラスの人気者「山内桜良」の誰にも言えない秘密が記されていた。

その日をきっかけに春樹は、「山内桜良の死ぬ前にやりたいこと」に巻き込まれていく。 正反対の性格の2人は、互いに憧れを持ち惹かれあいながら、次第に心を通わせてていく。しかし、誰もが予想しない結末が待ちうけているのだった。

登場人物紹介

「僕」/ 志賀春樹(学生時代:北村匠海)(12年後:小栗旬)

友人や恋人などの関わり合いを必要とせず、他人に興味がない。小説を読むのが好き。桜良との交流により、徐々に人を認め、人と関わり合う努力を始める。

山内桜良(浜辺美波)

クラスの人気者のヒロイン。よく笑い、表情豊かな少女。膵臓の病気のため、春樹と会った時には余命1年になっていた。

滝本恭子(学生時代:大友花恋)(12年後:北川景子)

桜良の親友。桜良と春樹の交流を快く思っていない。

宮田一晴(学生時代:矢本悠馬)(12年後:上地雄輔)

すがすがしいほどの無粋な物言いをするが素直な性格のクラスメイト。恭子のことが好き。

隆弘(桜田通)

桜良の元カレ。「僕」と桜良の仲を疑っている。

[出典:https://www.toho.co.jp/movie/lineup/kimisui.html]

『君の膵臓をたべたい』のネタバレ

この先、『君の膵臓をたべたい』のストーリーを結末まで解説しています。ネタバレを含んでいるためご注意ください

蘇る記憶

僕(春樹)は、男女共学の高校で国語教師をしている。とても内気で、寡黙な性格で、教師という職を続けるか悩んでいた。

ある日、母校でもあった勤務先の高校の図書館が老朽化の為に取り壊される事になってしまう。 そのことを知った春樹は、図書委員をしている男子生徒の栗山と共に本の整理をすることにした。

その時、女の子の聞きなれた声がどこからか聞こえてきたのだ。その声をきっかけに、高校時代の僕(春樹)の「ある記憶」が蘇った。

文庫本に隠された秘密

春樹は、高校二年の四月、盲腸の手術後の抜糸で病院を訪れた。そこで、ロビーのソファに置かれた一冊の文庫本を見つけた。 その本には、太いマジックで「共病文庫」という文字が書かれていた。

春樹がページをめくると、そこには「膵臓の病気で数年内に死んでしまうこと・家族以外には内緒にしていること」が書かれていた。

焦って本を閉じると、後ろから声を掛けられた。 振り向くと「共病文庫」の持ち主であるクラスの人気者「山内桜良」が立っていた。

彼女は「共病文庫に書かれていることはすべて真実であり、クラスメイトには内緒にして欲しい」と告げた。そして、何でもない様子で病院を後にした。 その底抜けな明るさと屈託ない笑顔の裏には、膵臓(すいぞう)の病気と闘う彼女の姿があった。

縮まる二人の距離

翌日、桜良は春樹と同じ図書委員に立候補し、それから二人の交流が始まっていく。春樹は他人に興味がなく、桜良のことを「君」と呼んでいた。桜良はそんな春樹をおもしろがって「これで勉強しなさい」と言って星の王子様の本を渡したのだった。

桜良は書庫の本を順番に整理せず、時々春樹を困らせた。「頑張って探したほうが楽しいでしょ?宝探しみたいで」そう笑う桜良は、残り少ない命など感じさせない無邪気な少女だった。

「残り少ない時間をこんな事に使っていいのか」と感じる春樹と裏腹に「君に私の残り少ない人生の手助けをさせてあげます」と桜良は言い出すのだった。

「人はいつ死ぬか分からないから、1日の価値は同じ」という桜良は、その日も明るく笑顔だった。

死ぬまでにしたいこと

クラスの中でも目立たない孤独な春樹、明るく無邪気で自由奔放な桜良、正反対の2人は徐々に心を通わし始めた。

桜良は「死ぬまでにしたい事」を共病文庫に記しており、春樹は秘密を知った責任として、その実行に付き合わされるのだった。 桜良は、ホルモンやラーメンを食べに行ったり、カフェに春樹を誘ったりした。

そしてある日、桜良は何の打ち合わせもなく春樹を新幹線で旅行に連れ出した。2人は観光を楽しみ、宿泊予定のホテルにチェックインするが、ホテル側のミスで予約していた部屋がいっぱいになってしまう。

代わりにかなりグレードを上げた部屋を利用することになったが、そこは2人部屋だった。

 

桜良はホテルで「真実か挑戦」ゲームというものを始めた。 それはトランプを1枚づつ引いていき、大きい数字が出たほうが相手に「必ず真実を答えなければならない質問」か「必ず実行しなければいけない挑戦を指示する」というゲームだった。

2人は時にふざけながらもお互いの本音を吐き出しあった。 桜良は自分の闘病日記である「共病文庫」を「自分が死んだら君だけには読む権利を与えます」と春樹に告げた。春樹は無難な質問を繰り返した。

桜良が10回戦目に勝ち「本当は死ぬのがめちゃくちゃ怖いって言ったら、どうする?」と春樹に質問した。 しかし、春樹は答えることができなかった。

桜良は春樹に「私が死んだら、私の膵臓を君が食べてもいいよ。人に食べてもらうとね、魂がその人の中で生き続けるんだって」「私生きたい、大切な人たちの中で」そう告げた。

二人の意思

旅行明けに学校に行くと、どこからか桜良と春樹が一緒に旅行に行ったことが漏れていた。そして、嫌がらせとして春樹の持ち物が隠されるようになった。 それでも春樹は気にしなかった。ある日、春樹は桜良の家にある「星の王子様」を借りるために桜良の家に行くことにした。

桜良は家に来た春樹に、死ぬまでにしたいこととして「恋人でも、好きでもない男の子と、いけないことをすること」と伝えた。桜良ははじめて、春樹にハグをした。 しかし、恥ずかしさを誤魔化すように冗談だと言い出すのだった。

春樹は悪ふざけをする桜良に怒りを覚え、彼女を押し倒してしまう。桜良は、困惑するように涙を流した。その瞬間、春樹の中にあった怒りは消え失せ、桜良の家を後にしたのだった。

 

帰り道、春樹はクラスメイトの学級委員長に声を掛けられた。明らかに春樹のことを目障りに感じていて、桜良に執着しているのは一目瞭然であった。春樹は何の気なしに、桜良がしつこい人は嫌いであることを伝えると、委員長は怒り狂って春樹に殴りかかった。

春樹を追いかけてきた桜良は、その場面を目撃し「二度と近づかないで」と学級委員長に言い渡った。彼は、桜良の元彼だったのだ。

2人は濡れた服を着替えるために、家へ戻った。春樹は桜良に「自分よりも桜良のことを本気で想ってくれる人と一緒にいた方がいい」と告げた。

しかし、桜良は「2人の出会いは偶然ではなく、それぞれ無数の選択を重ねて、自分たちの意思で出会った」と考えるのだった。 春樹はそんな桜良に、また惹かれていった。

命というもの

ある日、桜良は学校を休んだ。春樹は、噂で彼女が入院したことを知った。桜良は恭子たちに盲腸の手術と嘘をついているため、本当の理由を知っているのはの桜良の家族と春樹だけだった。

それから、春樹は何度か桜良のお見舞いに行った。いつも明るく振る舞う桜良だったが、ある日のお見舞いで桜良の笑顔がぎこちないことに気が付く。 桜良はどうしても春樹に訊きたいことがあり、『真実か挑戦』ゲームに全てを委ねた。

しかし、春樹が勝利してしまい「生きるって、どういうこと?」と質問するのだった。 それに対して、桜良は「人と繋がること」と答え、「自分がもうすぐ死んでしまうこと」を受け入れられないことに気付くのだった。 帰ろうとした春樹を、桜良はぎゅっと抱きしめた。

運命と死

2週間後、予定通り桜良は退院した。春樹は「退院したらデートをしよう」と約束していたため、待ち合わせの店で桜良を待っていた。 2人は、メールで会話を交わしていた。たわいもない会話から、桜良は唐突に「罰として私を褒めなさい!」と言い出す。

春樹は、桜良が生きるとはどういうことかと語った時に確信したことを、メールに書き綴った。そして、最後に「僕は君の膵臓を食べたい」と添えた。 春樹は、桜良からの返事を待った。

しかし返事はなく、いくら待っても桜良は現れなかった。 春樹が諦めて家に帰ろうとした時、街中のテレビから信じがたいニュースが流れた。

「近頃世間を賑わしていた連続通り魔事件の被害者が出た」というものだった。被害者の名前は「山内桜良」だった。その瞬間、春樹の時が止まった。

桜良の遺書

春樹は桜良のお通夜や葬儀に参加せず、10日間、部屋に閉じこもって本を読んでいた。彼女が自分のことをどう思っていたのか、もう知ることができないと諦めていた。

しかし、不意に「共病文庫」の存在を思い出した。 春樹は「共病文庫」を受け取るために桜良の家を訪れた。春樹は桜良の母親に「星の王子様」の絵本を返した。そして「桜良の病気のことを知っていたこと」「共病文庫を見せて欲しいこと」を伝えた。

すると、桜良の母親の反応が変わった。 母親は生前の桜良に「共病文庫を取りに来る人に渡してほしい」と言われていたのだった。母親は「春樹と出会って桜良は幸せだった」と感謝を伝えた。

共病文庫には「自分の病気と向き合う彼女の気持ち」「春樹への想い」がつづられていた。 春樹は桜良と出会ったことで、人と関わる喜びを知った。桜良と過ごした4ヶ月間で初めてちゃんと「生きる」ことができたのだ。 共病文庫の最後には「君の膵臓をたべたい」そう記されていた。

春樹と恭子

桜良は、恭子にも遺書を残していた。桜良は、恭子と春樹が仲良くなってくれることを強く望んでいた。 桜良を失った悲しみを受け止められない恭子は、病気のことを話してくれなかった春樹を許さなかった。

しかし1年をかけて、少しずつ少しずつ春樹と恭子は友達になった。 2人は一緒に桜良のお墓参りに行くようになった。桜良の母親との1年越しの約束である食事をするために、春樹と恭子は桜良の家に向かうのだった。

時を越えて伝わる想い

月日は流れ12年が経過した。そして、春樹が偶然図書館で見つかった桜良の遺書によって、春樹と恭子は、心の中にかけがえのない桜良の存在を取り戻すことになった。

一時退院し死を悟った桜良は、図書館に遺書を隠していたのだ。 その遺書は次の春を待つ桜の花のように、12年もの間じっと図書館の中で読まれる瞬間を待っていた。

遺書に込められた桜良の最後の想いが春樹と恭子に届いた時、桜良の存在は彼ら2人の心のなかで生き続けていた。 「わたし、生きたい。大切な人の心のなかで」と最後に願った桜良の願いが、12年越しにようやく届いたのだった。

『君の膵臓をたべたい』の感想

2人の心の動きや描写が美しく描かれていて、映画の世界へ引き込まれていきました。生きることの儚さを考えさせられた気がします。 桜良は明るく自由奔放で、笑顔が絶えません。しかし、笑顔の裏には自分の運命を受け入れられないか弱い少女の姿がありました。

映画のところどころで桜良が口にする言葉がとても魅力的であり、彼女の強さを感じる一方で、どこかに悲しさを感じました。

また、2人は直接的な言葉を口にすることはありません。その代わりに、お互いに対して「君の膵臓をたべたい」という言葉を伝え想いを通わせます。そこで初めて、映画のタイトルに隠された本当の意味を知ることができた気がしました。

結末は残酷で、桜良は彼女を苦しめた膵臓がんが原因ではなく、通り魔に襲われてこの世を去ってしまいます。切なすぎる運命と命の儚さを突き付けられ、衝撃を受けました。 『君の膵臓をたべたい』を見て「命の価値」を改めて考えることができました。

『君の膵臓をたべたい』の視聴方法

『君の膵臓をたべたい』はDVDの購入やレンタル、U-NEXTなどの動画配信サービスで視聴することができます。

2020年5月現在、『君の膵臓をたべたい』を視聴できるサービスは以下の通りです。

サービス名配信状況月額料金
U-NEXT見放題1,990円
Hulu見放題1,026円
Amazonプライムビデオ見放題500円
Netflix見放題800円
FODプレミアム有料レンタル888円
dTV見放題500円
dアニメストア視聴不可400円
auビデオパス有料レンタル562円
Paravi有料レンタル925円
NHKオンデマンド視聴不可990円
TSUTAYAプレミアム有料レンタル1,100円
ディズニーデラックス視聴不可770円
DAZN視聴不可1,750円
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