映画『インセプション』のあらすじ・ネタバレ・感想

洋画

2010年に公開の映画。脚本はクリストファー・ノーラン監督自らが書き上げ、完成に20年の歳月を費やした。

人の夢の世界に入り込む企業スパイが、危険なミッションに挑む姿を描いたSF作品。クリストファー・ノーラン監督独自の、こだわり抜いた映像世界に引き込まれること間違いなし。

今回は、映画『インセプション』の作品概要・あらすじ・ネタバレ・感想・視聴方法をご紹介します。

『インセプション』の作品概要

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上映日2010年
上映時間148分
制作国アメリカ/イギリス
監督クリストファー・ノーラン
脚本クリストファー・ノーラン
音楽ハンス・ジマー
主題歌エディット・ピアフ「水に流して」
出演レオナルド・ディカプリオ/渡辺謙/ジョセフ・ゴードン=レヴィット/マリオン・コティヤール/トム・ハーディ/マイケル・ケイン

2010年公開のSFアクション映画作品『インセプション』。本作は、他人の夢に入り込んでアイデアを盗むという高度な技術を持つスパイのコブ(レオナルド・ディカプリオ)が、仲間と共に危険なミッションに挑むストーリーとなっている。

『インセプション』のあらすじ

産業スパイのコブとパートナーのアーサーは、サイトーの夢の中に入り込み、情報を盗み出そうとしていた。しかし、サイトーに見破られ、作戦は失敗してしまう。

サイトーはコブとアーサーに、ライバル企業の次期社長にインセプション(アイディアの埋め込み)を依頼する。この作戦が成功すれば、アメリカに残している子供たちと再会できるとコブ思ったコブは、この依頼を引き受ける。

登場人物紹介

ドム・コブ(レオナルド・デカプリオ)

人の夢から情報を盗み出す産業スパイ。妻のモルを殺害した疑いをかけられたため、2人の子供を残して逃亡を続けている。

サイトー(渡辺謙)

日本のビジネスマン。コブたちにライバル企業を解体するためのインセプション(情報の埋め込み)を依頼する。

アーサー(ジョセフ・ゴードン=レヴィット)

コブの相棒。コブと妻とのことも知っており、サイトーの依頼に協力する。

モル・コブ(マリオン・コティヤール)

コブの亡き妻。コブと50年間夢の中で暮らし、夢と現実の区別がつかなくなり、2人の子供を残し自殺する。

アリアドネ(エレン・ペイジ)

パリで建築を学んでいる。コブの依頼を受けて、インセプションでの夢の中の構築を担当する。

[出典:https://warnerbros.co.jp/home_entertainment/detail.php?title_id=4244/mainsite/]

『インセプション』のネタバレ

この先、『インセプション』のストーリーを結末まで解説しています。ネタバレを含んでいるためご注意ください

情報を抜き出すためにサイトーの夢の中へ

コブ(レオナルド・ディカプリオ)は夢の中に潜入し情報を盗み出すという特殊な産業スパイであった。

コブと日本人男性サイトー(渡辺謙)は、ある部屋で会食をしていた。コブはサイトーに「夢の中のアイデアを盗まれたくないならば、私に協力して欲しい」と言うが、サイトーはコブの話を信じるわけでもなく、はぐらかす。ここはサイトーの夢の中だったのだ。

コブはサイトーのアイデアを盗もうとするが、サイトーは何層にも重なったの夢の中へ逃げていってしまう。コブはサイトーの夢の中を彼を追いかけるが、サイトーが夢の中にいることに気付いたため作戦は失敗してしまう。

作戦に失敗したコブは、依頼主のコボル社から逃げるため遠くへ向う。しかし、そこにサイトーが現れる。サイトーはコブの腕を見込んで、ライバル企業の会長子息にインセプション(人間の無意識にとある記憶を植え付けること)をし、ライバル企業を解体するように仕向けることを依頼してくる。

 

コブ達は通常、エクストラクトという無意識の中から情報を盗み出す行為を専門にしてたが、インセプションはエクストラクトより困難であり、コブはサイトーの依頼を断る。

しかし、コブの過去を調査していたサイトーは、コブの犯罪歴を消して子供の元へ帰ることができるようにしてやると提案した。サイトーの提案に惹かれたコブは、依頼を受けることにする。

準備として、コブは仲間を集めはじめる。夢の中で他人に成りすます偽装師イームス(トム・ハーディ)、夢に入るための薬を調合する調合師ユスフ(ディリープ・ラオ)、夢の世界の構造を作る設計士の女子学生アリアドネ(エレン・ペイジ)を引き入れ、困難なミッションに臨む。

コブとミッションについて

インセプション依頼の目的は次のようなものだった。エネルギー市場を独占しているライバル企業の社長、モーリス・フィッシャーの死期が近い。死亡したら息子のロバートが会社を継ぐため、そのロバートに企業をつぶさせるようなアイデアを植え付ける(インセプション)というものである。

コブには家へ帰れないもう一つの理由があった。それは自殺した妻が、コブが子供たちに会えないよう弁護士に「私が死んだら夫のコブを疑って」と言い残して死んだためである。これによってコブは社会的には妻を殺した事になっているのである。

かつて、コブと妻のモルは仕事を共にしていた。モルはコブとともに夢の中の夢、さらにその下の潜在意識へと、自分とコブたちだけの世界を作るために潜っていった。その中でモルは現実と夢の区別がつかなくなってしまい、現実の世界へ戻ることを拒否し始めたのだ。

 

コブの説得により一旦現実世界に戻ってきたモルだが、さらに精神を病んでいく。そして夢の中で死ねば、夢から覚め、現実へ戻れるというシステムがあることによって、現実へ戻ってもここは夢だと思い込んでいるモルは、一緒に死に夢から覚めようとコブに言い張る。

そして、コブが後戻りできなくするために弁護士に前述の話をして、最終的に一人でコブの目の前でホテルの窓から飛び降り自殺したという経緯があった。

コブと仲間たちはインセプション計画を次のように立てる。調べによるとロバートと父親には確執があり、父親よりも右腕であるピーターを信頼していた。

そこで、ロバートの夢の第1階層で折り合いの悪かった父親との仲を壊すように仕向ける。第2階層ではピーターが裏切り者だと刷り込み、第3階層で「父親とは違う道、自分の思う道を進め」というインセプションを行うというものです。

 

作戦開始

夢の中へ入っていったコブ達のチームは、ロバートの夢の中で武装化した人間から攻撃を受ける。ロバートは夢への侵入を防ぐ訓練を受けており、眠っていても意識を武装化させ、スパイの侵入を防ぐことができた。

この武装部隊の攻撃で胸に被弾したサイトー。本来は夢の中で死ねば目が覚める。しかし今回の場合はより深い場所に潜り込むために強い鎮静剤を使用していたため、仮に夢の世界で死ねば、さらに下層の「虚無」という階層へ落ち、精神が正常に戻らなくなる。

しかし、計画を成功させるため、コブ達は作戦を進める。コブたちは急いでロバートを誘導し、父親の暗証番号を聞き出そうとするが、そこにも武装部隊が近づいてくる。さらに下の階層を目指し大型のバンに乗っていたコブたちは、作戦成功と同時にすぐ起きれるように、バンを川へ放りだす。

第2階層、衝撃によりコブたちが目覚めると、そこはホテルの一室だった。コブはチャールズという名前でロバートに接触する。そして上手くロバートを誘導し、ピーターが裏切り者だという猜疑心を生まれさせるように仕向ける。

 

第3階層、目覚めたところは雪の中に佇む要塞であった。ロバートの夢を防衛する部隊は、コブたちを襲撃してくる。コブたちが逃げようとすると、その目の前にモルが現れ、ロバートを銃撃してしまう。ロバートは夢の中で死に、虚無の世界に落ちていった。

作戦に失敗したコブは全ての作戦を終了し、強制的に現実世界に戻ろうとするが、「設計士」アリアドネの提案で、第3階層とロバートの遺体はイームスに任せ、次の階層にいくことになる。

第4階層。アリアドネがかつてコブの精神世界で見た風景であり、そこはコブとモルが何十年と過ごした場所であった。そこにはモルもおり、コブはモルにロバートを返すよう説得する。モルは、コブがこの世界に残る事を条件に引き渡すと言うが、コブはそれを拒否する。

アリアドネに頼み、ポーチにいるロバートを回収してもらう。アリアドネに「一緒に戻ろう」と促されるが、コブは「死にかけていたサイトーが降りてくるかもしれないので、ここでサイトーを待つ」と話す。

インセプションの成功

第3階層に戻ったアリアドネとロバート。ロバートはそこで病床に伏せている父親と出会う。父親はロバートを呼び寄せ、父親を真似たりせず自分らしく生きなさいと話しかける。そしてロバートは父親といると離れたくないと思うようになり、コブ達の作戦は成功に終わる。

第4階層でサイトーを待っているコブ。そんなコブに、モルは「ここに留まろう」と語りかける。コブはモルが目の前で身を投げたシーンを消し去ろうと思い、この世界にモルと一緒に留まっていた。

しかし、コブは「モルと決別しサイトーを探しに行こう」と思った。その瞬間、夢の世界が崩れていった。コブは潜在意識で漂い続けて年老いてしまっていたサイトーと再会し「若い姿でまた会おう」と促す。サイトーはコブの言葉を信じ、銃をこめかみに当て自殺した。

目を覚ました彼らは飛行機の中であった。サイトーはすぐさまコブの犯罪履歴を消去するように手配した。そして入国審査を迎えるコブ。一抹の不安がよぎるが無事入国することができた。

 

ラストシーン、コブは子供たちの待つ家へと帰る。ずっと夢みていた子供達との暮らし。コブは子供達を呼び、嬉しそうに子供達の元へと歩いていく。その前にコブは「トーテム」という夢か現実かを区別するためのコマのような道具を回します。

夢の中だと永遠に回り続けるというその道具、そのトーテムが倒れるか倒れないか、その寸前のところで映画は終わる。それが夢か現実かの解釈は観客にゆだねられたのである。

『インセプション』の感想

他人の夢の中に入り、その人の記憶を操作するという「インセプション」のアイディアはそれほどユニークではないと思います。

しかし、そうしたアイディアからここまで複雑な話を作り、映像化したことは、純粋にすごいと思いました。実際、主演のレオナルド・ディカプリオは、脚本のあまりの難解さに、かなり苦労したそうです。

 

ラストシーンでコブのトーテムがギリギリ回り続けています。映画を見た人たちの中でも、コブが子供たちと再会したことは、夢か現実かで意見が分かれています。

たしかに、気になるところです。しかし、個人的には、コブが回したトーテムを確認せず、子供たちに駆け寄ったことの方が意味があるような気がします。コブが夢か現実かを気にせず、目の前にある幸せを受け止められたのはこのシーンだけだからです。

「インセプション」は非常に複雑な映画で、一回見ただけではよく分からないことも多いかもしれません。しかし、何度も見ていくうちにそのテーマの奥深さに魅了されること間違いなしの映画です。ぜひこの機会に一度視聴してみてください。

『インセプション』の視聴方法

『インセプション』はDVDの購入やレンタル、U-NEXTなどの動画配信サービスで視聴することができます。

2020年5月現在、『インセプション』を視聴できるサービスは以下の通りです。

サービス名配信状況月額料金
U-NEXT見放題1,990円
Hulu見放題1,026円
Amazonプライムビデオ有料レンタル500円
Netflix視聴不可800円
FODプレミアム視聴不可888円
dTV有料レンタル500円
dアニメストア視聴不可400円
auビデオパス有料レンタル562円
Paravi視聴不可925円
NHKオンデマンド視聴不可990円
TSUTAYAプレミアム有料レンタル1,100円
ディズニーデラックス視聴不可770円
DAZN視聴不可1,750円
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