映画『ヒロイン失格』のあらすじと感想|ネタバレあり

邦画

旬の俳優が勢ぞろいしていることで話題になった、ラブコメディ映画『ヒロイン失格』。

あらすじと感想、作品情報などをご紹介していきます。

『ヒロイン失格』のあらすじ

映画『ヒロイン失格』のあらすじ(ストーリー)を結末まで解説しています。 この先、ネタバレを含んでいるため、ご注意ください。 (※ネタバレの箇所は赤文字で表記しています。)

ヒロインの座、奪われる

高校生の松崎はとりは、幼馴染の寺坂利太(てらさか りた)を10年間想い続けています。しかし、彼女は自分からはそんな素振りは一切見せません。はとりは「自分は恋愛物語のヒロインだ」と思い、利太から告白を受けるのを待っていたのでした。

そんなある日、学食で不良に絡まれていた同級生の安達未帆(あだちみほ)を助ける利太を見て、はとりは改めて惚れ直します。未帆は利太に助けてもらったお礼を言い、なおも優しくしてくれる利太に「こんな私に関わっていたら、迷惑になる」と言いました。

 

利太は、「周りの目など気にすることはない」と未帆を説得します。それを見ていたはとりの親友・中島杏子(なかじま きょうこ)は、「利太と未帆がいい感じだ」とはとりに伝えました。はとりは、自分を卑下して話す暗い印象の未帆に、利太が惹かれるわけはないと思っていました。

しかしその後、利太は未帆から告白され、2人は付き合うことになります。それを知ったはとりは、「利太はいじめられている未帆を放っておけず、告白されて断れなかったのだろう」と考えました。

利太は帰宅途中、不良に絡まれて殴られそうになりました。その瞬間、未帆が助けに入ります。そして不良を倒した未帆と並んで帰る利太を見て、はとりは「自分はヒロイン失格だ」と悟ります。

Wデート

自分がヒロインだと思っていたはとりは、未帆にヒロインの座を奪われたショックから立ち直れません。はとりは杏子から、「はとりも未帆のように自分から告白をすべきだった」と言われてしまいました。はとりはヒロインを奪還すべく、未帆に利太との絆の深さを見せつけようとします。

はとりは幼馴染の特権を利用して、利太のことなら何でも知っていると未帆にアピールします。しかし未帆は全く動じません。 悔しいはとりは、つい未帆の悪口を言ってしまいました。しかし、それを未帆に聞かれてはとりは焦りますが、未帆は「気にしないから」と言い放ちます。はとりはその態度に余計に腹を立てます。

 

追い打ちをかけるように、利太と杏子が手をつないでいるところを見てしまい、はとりは気を落とします。そこに、プレイボーイの同級生・弘光(ひろみつ)が近づいてきました。そしてはとりは告白され、いきなりキスをされました。最初はからかわれているのだと思いましたが、弘光は本気だと言います。

キスのことは利太に内緒にして欲しいと必死に頼むはとりに、口止めとして利太と未帆・弘光とはとりでのダブルデートをすることになりました。はとりと弘光が仲良くするのを見て、利太は嫉妬します。そんな利太を見て、弘光は余計にはとりと仲良くします。

利太の本心

次の日、はとりは未帆から「話がある」と呼び出されました。夏休みに海外に行く間、利太のことを1人にしないで欲しいとお願いされたのです。はとりは、利太を取り返すチャンスだと思いました。

しかし杏子のアドバイスで、しばらくは利太と連絡をとることを控えます。あえて距離を置き、向こうから連絡が来るのを待つというのです。1人が嫌いな利太は、寂しがって連絡をよこすだろうとはとりは予想していましたが、連絡は来ません。業を煮やしたはとりは、利太に連絡して花火大会に誘ってしまいます。

 

祭りの当日、待ち合わせ場所にはなぜか弘光が現れます。利太は弘光に「はとりに近づくな」と注意しますが、逆に弘光から「お前が言える立場ではない」と言われてしまいます。 幼い頃に母親に見捨てられた利太は、自分に自信がなく、自分は空っぽな人間だと思っているので、その言葉に傷つきます。

はとりはそんな利太を一人にしたことを謝り、利太に一生ついていくと宣言しました。それを聞いた利太は、はとりにキスをしました。チャンスと思ったはとりは、利太に告白させようとします。しかしそこへ海外から未帆が帰って来ました。利太は、はとりに未帆と別れることを約束しました。

ヒロイン合格

次の日、利太は未帆に別れ話を切り出そうとしますが、未帆は話を聞いてくれません。祭りの日、利太がはとりにキスしたと聞いた未帆は、急に倒れてしまいます。そして病気だと嘘を付き、未帆は必死で利太を繋ぎ留めようとします。利太は未帆を放っておけず、はとりとの交際を断りました。

ショックを受けたはとりに、弘光が優しく言葉を掛けたことで、2人の交際が始まります。修学旅行でスキーに行ったはとりは、弘光との幸せな時間を過ごします。ところが、はとりはやはり利太を忘れられません。

一方で利太も、はとりへの気持ちを隠しきれず、未帆も利太を騙している罪悪感に耐えかねていました。そしてついに病気は嘘だと打ち明けました。はとりも利太もお互いのことを想い、自分の正直な気持ちと向き合います。そして、利太から告白されたはとりは、ようやくヒロインになることができました。

『ヒロイン失格』の感想

振り切った演技

世界で8位の美しい顔に選ばれた、桐谷美玲さんの全力の変顔が見られるのはこの映画だけだと思います。恋愛映画の主人公にも関わらず、はとりは非常に腹黒い人物として描かれています。美しい顔をゆがませることで、内面の醜さを表現するのは、彼女にしかできないことです。

ラブコメなので、適度に笑いの要素が入っていて終始飽きず観ることができました。美男美女でがちがちに固められたストーリーよりも、このくらい緩い方が見る人に受け入れられるのではないかと思いました。リアルとコミカルのバランスがよかったので、笑いもありつつ胸キュンできる映画だと思いました。

「自分が好きな人か、自分を好きな人か」

「自分が好きな人か、自分を好きな人か」というキャッチコピーが映画に合っていると思いました。はとりへの気持ちはありつつ、自分に好意をもつ未帆と付き合うことにした利太。利太を取られたショックでやけくそな恋愛に走るはとり。自分に対して気持ちが向いていない相手と恋愛をする未帆と弘光。

つかず離れずの彼らの複雑な恋愛模様を追っていくのが面白かったです。またはとりと利太は、幼馴染だからこそ距離感がうまくつかめていないところがあります。嫉妬なのか、恋なのか、そのはざまで揺れるもどかしさも楽しむポイントだと思います。

『ヒロイン失格』の作品情報

created by Rinker
バップ
¥3,961 (2020/11/01 07:41:53時点 Amazon調べ-詳細)
上映日2015年9月19日
上映時間112分
制作国日本
ジャンル映画
キャスト桐谷美玲、山崎賢人
原作幸田もも子『ヒロイン失格』
主題歌西野カナ「トリセツ」

登場人物紹介

はとり(桐谷美玲)

主人公。夢見がちな性格で、利太に告白されることを待ちわびています。しかし、ひょんなことからヒロインの座を未帆に奪われることになります。

利太(山崎賢人)

はとりの幼なじみ。未帆と付き合い始めて、改めて昔からはとりのことが好きだったと自覚します。

弘光(坂口健太郎)

はとりの彼氏。当初は自分を特別なヒロインだと思い込んでいるはとりへの興味と、利太をからかうつもりで付き合い始めました。しかし、徐々にはとりに本気で惹かれていきます。

未帆(我妻美輪子)

利太の彼女。見た目は地味で冴えないが、真面目な性格。少し空気の読めない無神経なところがあります。

[出典:http://wwws.warnerbros.co.jp/heroine-shikkaku/index.html]