映画『名探偵コナン 紺青の拳』のあらすじ・ネタバレ・感想

アニメ

頭脳明晰な小学生探偵・江戸川コナンが、シンガポールにて宿敵・怪盗キッドと共に、事件の解決を目指す映画『名探偵コナン 紺青の拳(フィスト)』

今回は、映画『名探偵コナン 紺青の拳』の作品概要・あらすじ・ネタバレ・感想・視聴方法をご紹介します。

『名探偵コナン 紺青の拳』の作品概要

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上映日2019年4月12日
上映時間109分
制作国日本
監督永岡智佳
原作名探偵コナン(青山剛昌)
脚本大倉崇裕
音楽大野克夫
主題歌HIROOMI TOSAKA「BLUE SAPPHIRE」
出演高山みなみ/山崎和佳奈/山口勝平/松井菜桜子/檜山修之/山崎育三郎

黒ずくめの男に毒薬を飲まされたことで幼児化し、正体を隠しながら事件を解決に導く主人公・江戸川コナンを中心に展開されるアニメ映画。23作品目となる今回は、シリーズ初となる海外で事件に巻き込まれてゆく。

また、コナンの宿敵・怪盗キッドも、今作久しぶりの登場を果たす。キッドとコナンがタッグを組む、という展開に、公開前から話題となった作品だった。

『名探偵コナン 紺青の拳』のあらすじ

 

小学生の体に大人並みの頭脳を併せ持ち、次々と難事件を解決するコナン。そんなコナンの今回の舞台はシリーズ初となる海外、シンガポール。何やら訳ありな宿敵・怪盗キッドと共に、先日発生したという殺人事件に巻き込まれてゆく。

徐々に真実に辿りつくコナンだったが、裏ではとんでもなく大きな陰謀が蠢いており、シンガポール全土を危険に晒しかねない大事件へと発展していくのだった。

登場人物紹介

江戸川コナン(声:高山みなみ)

大人並みの頭脳を持つ小学生探偵。その正体は、高校生探偵として世間を賑わせた工藤新一であり、姿を隠しながら難事件をたびたび解決に導いている。

毛利蘭(声:山崎和佳奈)

帝丹高校に通う、新一の幼なじみ兼彼女。眠りの小五郎こと、探偵・毛利小五郎を父に持ち、同居人のコナンの面倒を見ている。

怪盗キッド(声:山口勝平)

世間を賑わす大怪盗で、コナンの宿敵。今作ではあらぬ疑いをかけられたことにより、コナンの力を借りることに。

鈴木園子(声:松井菜桜子)

世界的な大富豪である鈴木財閥の令嬢で、京極の彼女。蘭とは親友であり、彼女らを連れて京極が出場する空手大会の観戦のため、シンガポールを訪れた。

京極真(声:檜山修之)

空手の達人で、園子の彼氏。空手大会に出場するためシンガポールを訪れていたが、キッドの存在を知り、闘志を燃やす。

『名探偵コナン 紺青の拳』のネタバレ

この先、『名探偵コナン 紺青の拳』のストーリーを結末まで解説しています。ネタバレを含んでいるためご注意ください

コナンのこれまで

難事件を次々解決し、世間の話題となった高校生探偵・工藤新一は、幼馴染みで同級生の毛利蘭と遊園地に遊びに行った際に、黒ずくめの男の怪しげな取引現場を目撃する。取引を見るのに夢中になっていた新一は、背後から近づいてきたもう1人の仲間に捕らえられ、毒薬を飲まされてしまう。

しばらくして目が覚めると、命に別状はなかったものの、薬の作用で小学生並みに身体が縮んでしまっていた。

「工藤新一が生きているとばれたら、また命を狙われ、周囲の人間にも危害が及ぶ」という阿笠博士の助言で、新一は正体を隠すため「江戸川コナン」と名乗り、情報を掴むために、蘭の家に転がり込んだ。

 

そうして始まった、コナンとしての生活だったが、その中で出会った仲間たちや、阿笠博士のひみつ道具、そして持ち前の推理力を生かし、次々と難事件を解決。

キッドとの対決もありながら、自らの体を幼児化させた、黒ずくめの男たちの正体を追っている。

事件発生

舞台はシンガポール、かの有名なマリーナベイ・サンズホテルのインフィニティプール内のバーラウンジにて、女性弁護士シェリリン・タンは、1人の男を待っていた。

その男とは、経営コンサルタントで犯罪行動心理学者のレオン・ロー。2人はバーにて密約を交わすも、交渉は決裂、ローの態度に憤ったシェリリンはその場を後にする。

しかしその後、エレベーターを降りた後の彼女の足取りはどこかふらついており、ショッピングモール内で倒れてしまう。シェリリンの背中にはナイフが刺さっており、そのまま絶命、それと同時刻に、駐車場にあるシェリリンの車も爆破されるのだった。

 

パニックになった現場にやってきたレオンは、現場保全のため遺体に白い布を被せるなど、その場の指揮を取る。そうしているうちに、マーク・アイダン警部補と、予備警察官でレオンの元弟子であるリシ・ラマナサンが登場、捜査が開始されるのだった。

レオンと警察が改めて現場を調査すると、エレベーターの壁に、血に染まった怪盗キッドのカードが残されているのを発見した。

その頃広場では突如マーライオンが赤い水を吐きだし、まるでこれから起こる悲劇を告げているかのようであった。

誘拐されたコナン

場面は変わり、日本。コナンは友人で協力者の灰原哀に、一時的に身体をもとに戻せる解毒剤をくれるよう頼みこんでいた。

というのも、シンガポールで行われる空手の大会に、園子の彼氏である京極真が出場するため、同じく同行する蘭に観戦を誘われていたのだ。しかし、コナンが出国するには、新一のパスポートを使わなければならないため、一時的に元の姿に戻る必要があったのである。

 

しかし灰原はその頼みを拒否。これまでも何度もその薬を飲み、正体がバレてしまう危険を起こしていたコナンにその薬はもう渡すまい、と意思は固いようだった。

とぼとぼと蘭の家まで戻るコナンだったがその途中、コナンは何者かが自分の跡をつけていることに気づく。その正体は、蘭の姿をした怪盗キッドであり、変装に油断したコナンは、キッドに眠らされてしまう。

 

目を覚ましたコナンはなぜか自分が、袋のようなものの中にいることに気づき、外に出る。するとそこに広がっていたのは、マリーナベイサンズホテルなど、シンガポールの街並みであり、自分がシンガポールへと連れ去られたことを悟るのだった。

秘密道具も奪われ、周囲の状況がいまいち飲み込めないコナンだったが、そこに蘭と園子、そして自分自身であるはずの新一らしき姿を確認し、今までの経験から、今回の一連の犯人はキッドであることを確信する。

 

新一らしき人物に接近すると、やはりその正体は怪盗キッドであり、コナンはキッドから大まかな事情を聞くことになる。なんでもキッドは「紺青(こんじょう)の拳(フィスト)」と呼ばれる、ブルーサファイアを狙っており、空手大会の優勝ベルトに埋め込まれているのだそう。

しかし、その過程で厄介な事件に巻き込まれてしまい、コナンの力を借りるため、シンガポールまで連れてきたのだった。事情を聞いたコナンは、自身が窃盗の協力をするのはごめんだと思い、蘭たちに自らの正体を明かそうとする。

しかし、キッドが特殊なスーツケースを使用して入国したコナンにとって、ここで正体を明かしても自身の帰国が難しくなるだけ。渋々自身の状況を飲み込んだコナンは、蘭に名前を聞かれとっさに
アーサー・ヒライと名乗り、蘭やキッドたちに同行することになるのだった。

レオンとの出会い

一行は、大会に出場する京極とも合流する。そして、ホテルへと歩いていると、予備警察官のリシが小五郎の姿を追ってやってくる。なんでも小五郎に協力して欲しい事件があるらしく、キッドの予告状を見せられた一同は、リシについていくのだった。

リシに連れられレオン邸を訪れたコナンたちは、キッドの「紺青の拳」への犯行予告、そしてその宝石がレオン邸の地下金庫に保管されていることを知る。

地下金庫の様子も見せてもらうことになったが、その厳重な警備に、流石のキッドも警戒を強めるのだった。

1度目の侵入

その夜、キッドは再びレオン邸を訪れ潜入を開始、昼間に入手したレオンの指紋も活用し、順調に警備を掻い潜っていく。

しかし金庫室にてキッドを待ち受けていたのは、レオン本人と、ボディガードのヘッズリ・ジャマルッディンだった。レオンはテーザー銃をキッドに発射、キッドは終始圧倒されてしまう。

なんとか脱出したキッドだったが、さらにそこで、レオンの家でトレーニングしていた京極と鉢合わせてしまい、戦闘が始まってしまう。

京極の圧倒的な身体能力に、ここでも苦戦を強いられるキッドだったが、協力を強いられているコナンが遠くから蹴飛ばしたサッカーボールにも助けられ、なんとかレオン邸から脱出するのだった。

キッドの真相

コナンの元へとなんとか脱出してきたキッドはコナンに、なぜシンガポールへと連れてきたのか、その真相を打ち明け始める。その鍵を握っていたのは、今回のターゲットである「紺青の拳」だった。

遡ること数年前、レオンは海底に沈んだとされている「紺青の拳」の捜索を行っていた。しかし、その引き上げ直前に何者かが引き上げ予定地をリーク、あと一歩の所で現在の所有者である「ジョンハン・チェン」に先を越されてしまうのだった。

そしてそのリークの容疑者としてレオンが最も疑っていた人物こそ殺害されたシェリリン・タンであり、レオンは当然殺害の容疑がかかるはずだった。

 

しかし、ここで冒頭にもあった血塗られたキッドカードが現場から発見されたことにより、突如キッドは殺人の容疑をかけられてしまい、その疑いを晴らすべく、コナンをシンガポールまで連れてきたのだそう。

宿敵でありながらも、キッドが殺人をする人間ではないと知るコナンは協力を決意、真犯人の捜索に乗り出すのだった。

時を同じくして小五郎の周りでも変化が起こる。レオンの秘書であるレイチェルが、後日相談したいことがあるという口実で小五郎に接近、美女に目がない小五郎は彼女の名刺を受け取るのだった。

大会の開幕

そして翌日、大会は決行され、レオンのボディーガード・ジャマルッディン、そして京極は順調に勝ち上がっていくのだった。

その途中、観戦していたコナンやキッドたちはリシに合流、地下保管庫へと向かい警備体制の説明を受ける。また、その場で小五郎は昨晩、レイチェルから会う約束を受けていたことを思い出し、その場を離れた。

それを見たキッドは何かを思いついたように、不敵な笑みを浮かべるのだった。

 

試合を終えた京極には、レオンが接近。「その強さは誰のためにあるのか」と意味ありげな揺さぶりをかける。

一方、キッドはレイチェルに変装し保管庫の進入に成功。宝石に手をかけようとしたその時、レイチェルの遺体を発見し、退却を余儀なくされ、逃走中に腕を負傷してしまう。

コナンがリシとともに現場に戻るとそこにはレイチェルの死体と、「she」というダイイングメッセージが残されていた。そしてキッドにはシェリリンに加え、レイチェル殺害の嫌疑までもがかけられてしまい、真相はより混迷を極めるのだった。

園子の負傷

レオンとの会話を終えた京極は園子と合流、食事をともにするがその矢先、街でギャングたちの襲撃にあう。ギャングは撃退したものの、京極のそばを離れてしまった園子は暴走する車に轢かれ、負傷してしまうのだった。

責任を感じる京極の前にレオンが再び接近、さらなる揺さぶりをかける。レオンは京極の拳にミサンガを巻くと、「ミサンガが外れるのは心技体が備わるときであり、外れるまでは拳をふるってはならない」と言い残し、その場を去っていく。

その後、つきっきりで看病をしていた京極の前でその子は意識を取り戻す。しかし、見慣れないミサンガや、大会を棄権した理由を問いただすも、レオンとの一件があるためか沸きらない様子の京極に園子は憤慨、部屋から追い出してしまうのだった。

徐々に明かされる真相

一方のコナンはその晩にリシに接近、彼の自宅に泊めてもらうことに成功する。そこでコナンは、リシの父親が海洋学者で、5年前に亡くなっていると知る。コナンは麻酔銃でリシを眠らせ、パソコンを拝借して、操作資料などを調べ始める。

また、キッドの方も、レオンが地元の海賊と密会している様子をカメラに治めることに成功、徐々に真相に近づき始める。

翌日、合流した2人は、謎解きを開始。昨晩リシの家で見た操作資料や、レイチェルが残したダイイングメッセージ、レオンと海賊の密会、そして日本にいる灰原の協力も得ながら、徐々にレオンの陰謀を解き明かしていくのだった。

コナンとキッドの推理

 コナンとキッドの推理によれば、事件の犯人はレオンであり、その協力者が、殺害された秘書のレイチェルであった。最初のシェリリンの殺害時、自身のアリバイ工作のためにレイチェルには、刺された後のシェリリンに変装させていたのだった。

そして自らのアリバイを完全なものにした後、現場保全のために周囲の人々を引き離し、白い布を被せる裏で、スーツケースに隠していた本物の遺体とレイチェルをすり替え、カモフラージュのために爆発を起こしたのだった。

そしてレオンの本当の狙いを知ったレイチェルが、恐怖から小五郎に相談を持ちかけたことを把握すると、レオンはキッドの犯行に見せかける形でレイチェルも殺害、見事に自分のアリバイを証明した上で二つの事件をやってのけたのだった。

 

またレオンが今回の事件を引き起こした本当の目的にも、2人は感づいていた。そのヒントになったのが、レイチェルが残したダイイングメッセージの「she」であり、この「she」は「彼女」ではなく、「船」を意味していた。

彼らによれば、レオンの本当の目的は「紺青の拳」なんかではなく、シンガポールのリセットだった。そのために「紺青の拳」を用いて海賊を利用し、日本有数の海運業を営む中富とも手を組んで、タンカーを街に突っ込ませることを計画していたのだった。

 

さらにこの事件にはもう1人、裏で動いていた人物がいることを、コナンとキッドは見抜いていた。その人物は、予備警察官として推理に協力していたリシである。

リシは、海洋学者だった父を手にかけたレオンに憎しみを抱いており、彼の計画もろとも崩壊させるため、血糊を塗ったキッドカードを現場に置き、混乱に乗じてレオンに復讐を果たそうとしていたのだった。

決着

レオンとリシ、そしてコナン・キッドの三者はついにマリーナベイサンズ屋上のプールで相見える。その下では、暴走するタンカーや、マリーナベイサンズめがけて突き進む海賊の登場に、街は混乱に陥っていた。

コナンとキッドはレオンやリシを捕縛することに成功するも、海賊がマリーナベイサンズでも暴れ出したことでさらに事態は悪化する。リシはその海賊を利用し、巨大財閥令嬢である園子を人質に収めようとしていた。

 

事態を察した京極は園子を守るため、海賊に応戦するも、レオンに巻かれたミサンガが仇となり、思うように戦うことができない。その様子を見ていたキッドはミサンガをトランプ銃で切断、京極の力も借りて、事態の鎮圧に成功する。

しかしホテル屋上のプールは、巨大船のような不安定な形状をしており、戦闘の衝撃で崩壊を始めてしまう。一同は絶体絶命の危機に陥るが、奇跡的に水面に着水、窮地を脱することに成功し、今回の首謀者であるレオンやリシ、そして海賊たちは逮捕されるのだった。

 

園子と京極の関係悪化も、誤解が解消したことで修復され、事態は全て解決。一同は日本へと帰国する。しかし空港で待っていたのは、キッドを逮捕せんと集まった日本の警察だった。

というのも蘭は、小五郎の呼び方の違和感から新一の正体がキッドであることを見抜いていた様子。
たまらずキッドは退散し、その隙にコナンはケースから出て、蘭を迎えに現れたふりをし、またいつも通りの日常へと戻っていくのだった。

『名探偵コナン 紺青の拳』の感想

シリーズ史上初となる海外が舞台となった今作は、歴代の作品の中でもかなり規模が大きかったように思います。中でもクライマックスシーンの迫力はシリーズ1と言っても過言ではありません。

加えて、普段は敵同士であるコナンとキッドが手を組んで真相究明に当たる姿も印象的です。互いを敵として認め合っているからこそ、コンビを組んだときの安心感は強いものがあるのでしょう。

また、今作は新一と蘭が交際を初めて以来初の映画作品になっています。京極・園子カップルだけでなく、変化した2人の関係性からも、終始目が離せませんでした。

『名探偵コナン 紺青の拳』の視聴方法

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