映画『チャーリーとチョコレート工場』のあらすじ・ネタバレ・感想 

洋画

独特の歌と踊りが特徴的な『チャーリーとチョコレート工場』。

今回は、映画『チャーリーとチョコレート工場』の作品概要・あらすじ・ネタバレ・感想をご紹介します。

『チャーリーとチョコレート工場』の作品概要

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上映日2005年9月10日
上映時間115分
制作国アメリカ
監督ティム・バートン
原作ロアルド・ダール『チョコレート工場の秘密』
脚本ジョン・オーガスト
音楽ダニー・エルフマン
出演ジョニー・デップ/フレディ・ハイモア/フィリップ・ウィーグラッツ/アナソフィア・ロブ/ジュリア・ウィンター/ジョーダン・フライ

ロアルド・ダールの児童小説『チョコレート工場の秘密』を映画化した作品として、メル・スチュワート監督の『夢のチョコレート工場』以来、2度目の映画化となる。

ティム・バートン監督によってポップで奇抜な世界が描かれ、大人になりきれなかったウォンカがチャーリーとの出会いで徐々に変化していく様子が描かれる。 

『チャーリーとチョコレート工場』のあらすじ

ウィリー・ウォンカのお菓子は、世界中の子供たちに愛されていた。しかし、その工場の中は完全非公開であり、謎に包まれていた。

ある日、工場長のウォンカは「チョコレートの中に5枚だけ金色のチケットを同封した。それを引いた子供は工場を見学でき、そのうちの1人には素晴らしい特別賞がつく」と発表する。

そのチケットを引いたのは、肥満少年オーガスタス、わがままな少女ベルーカ、勝利にこだわる少女バイオレット、ゲームオタクの少年マイク、家族思いの優しい少年チャーリーだった。 子供たちは、それぞれ付き添いで保護者を1人連れ、工場で不思議な体験をする。

登場人物紹介

チャーリー(フレディ・ハイモア)

主人公。寝たきりの祖父母4人と両親と暮らす少年。貧しい暮らしをしているが、家族思いの優しい性格。

ウォンカ(ジョニー・デップ)

チョコレート工場の工場長。陽気な性格ではあるが、暗い過去を持っており、冷淡な一面もある。

オーガスタス(フィリップ・ウィーグラッツ)

ドイツの肉屋の息子。チョコレートを毎日食べている性格の悪い肥満児。

バイオレット(アナソフィア・ロブ)

アメリカで暮らす少女。空手の達人で、勝つことにこだわる性格。ガムが好き。

ベル―カ(ジュリア・ウィンター)

イギリスでナッツ工場を経営する実業家の娘。非常にわがまま。

マイク(ジョーダン・フライ)

アメリカで地理を教える教師の息子。ゲームをやりこむオタク。

『チャーリーとチョコレート工場』のネタバレ

この先、『チャーリーとチョコレート工場』のストーリーを結末まで解説しています。ネタバレを含んでいるためご注意ください

金のチケット

チョコレート職人ウィリー・ウォンカは、子供たちに受ける斬新なお菓子を発明してきた。しかし、他のお菓子メーカーにレシピを盗まれてしまう。そこで、ウォンカは従業員を全員解雇して、工場を封鎖した。それでも工場は稼働し続けているため、工場は謎に包まれていた。

ある時、ウォンカは「世界中に出荷されるチョコレートのうち、5枚にだけ金のチケットを入れた」と告知する。チケットを手にした5人の子供たちは、工場を見学することができ、さらにそのうちの1人は特別賞が与えられるのだという。

 

やがて、チケットを手にした4人の子供が取材を受けた。1人目は、ドイツの肉屋の息子・オーガスタス。オーガスタスは、いつものようにチョコレートを食べていたら、間違えて金のチケットをかじってしまったと自慢げに話す。

2人目は、イギリスの令嬢ベルーカ。ベル―カは、父親にチョコを買い占めさせ、父の経営する工場の従業員に開封させてチケットを手に入れた。3人目は、アメリカに住むバイオレット。バイオレットとその母親は、特別賞を獲得することに燃えていた。

4人目は、アメリカに住むマイク。天候や株価から予測して買った1枚のチョコレートから、金のチケットが見つかったのだという。「味はどうだった?」と聞いた記者に、「知らない。僕はチョコレートが嫌いなんだ」と答えた。

 

工場の近くにチャーリーは、貧乏な家庭で育った。チャーリーの楽しみは、誕生日にウォンカのチョコレートを買ってもらうことだった。その年もチョコレートを贈られたチャーリーは、恐る恐る開封するが、チケットは入っていなかった。

落ちこんでいたチャーリーは、あるとき道でお金を拾う。それでチョコレートを買い、その場で開封してみると、そこには5枚目のチケットが入っていた。それを見た大人たちは、次々に譲ってほしいと金を差し出す。

チャーリーは、家族のことを考えてチケットはを売ろうと考えたが、店員に「これは君のものだ」と言われ、工場へ行くことを決める。

第一の脱落者

工場見学の当日。5人の子供たちは、保護者を連れて工場に入る。不思議なオープニングショーの後、どこからともなくウィリー・ウォンカが現れ、工場の中を案内し始めた。

工場の中にはチョコレートの川が流れていたり、お菓子でできた草木があったり、不思議な光景が広がっていた。そして、そこではウンパ・ルンパという小人が働いていた。危険な熱帯地域で生活していたウンパ・ルンパを、ウォンカが雇ったのだった。

 

そんなとき、夢中で工場のお菓子を食べていたオーガスタスが、チョコレートの川に落ちてしまう。そして、チョコレートごと吸い上げられてしまうが、パイプに詰まってしまった。するとウンパ・ルンパが大勢出てきて、歌とダンスを披露する。

そうしているうちに、オーガスタスはチョコレート・ファッジのコーティング工場へ流されてしまった。

オーガスタスも母親が「息子はチョコ・ファッジになって出荷されるのですか?」とウォンカに聞くと、ウォンカは「オーガスタス味のファッジなんて売れない」と言う。そして、ウンパ・ルンパに母親をオーガスタスのところまで案内させた。

消えていく子供たち

ウォンカが次に案内したのは、新商品を開発する研究所だった。ウォンカが「噛むだけでフルコース・ディナーが味わえるガム」を紹介すると、ガムが大好きなバイオレットは飛びついた。

バイオレットは、次々と味を変えるガムに喜ぶが、ブルーベリー味になったときに異変が起きる。バイオレットの皮膚が青くなり、顔や体がまん丸に膨らんで、ブルーベリーのようになってしまった。ガムはまだ試作品だったのだ。

そして、どこからともなくウンパ・ルンパたちがやってきて、歌いながらバイオレットをジュース室に連れて行ってしまった。

 

次に案内されたのは、ナッツの選別室。従業員は、なんと訓練を受けたリスだった。それに感動したベル―カは、「あのリスが欲しい」と父親にねだる。父親はウォンカにその旨を伝えるが、ウォンカはあっさり断った。

怒ったベルーカは、「自分で獲りに行く」と言って加工室に侵入し、1匹のリスを捕まえようとする。その途端、リスたちが一斉にベル―カに飛びかり、ベルーカはダストシュートに落とされてしまった。同時に、助けに行った父親も落とされてしまう。

 

テレビ室では、テレビを通して家庭にチョコレートを届ける研究がされていた。そのようなテクノロジーをチョコレートに使うことにあきれたマイクは、無理やり転送機を動かしてテレビ内に入ってしまう。

マイクの父親がテレビから救い出すものの、体は縮んでしまった。「伸ばせば背丈は元通りかもよ、薄くはなるけど」とウォンカが提案し、マイクと父親はキャンディー伸ばし機の部屋に連れて行かれた。

家族

残ったチャーリーに、ウォンカは特別賞として工場をプレゼントすると言った。ウォンカは、工場の後継者を探していたのだった。チャーリーは喜ぶが、家族と離れて暮らさなければならないと聞いて断る。ウォンカは驚き、寂しげに去って行った。

 

ウォンカはそれ以降、新商品の売り上げを伸ばせずにいた。ウォンカは、靴磨きをするチャーリーのもとに現れ、「落ち込んだ気分をどうすればいい?」と聞く。チャーリーは、「家族が必要だ」と答えた。

ウォンカは、父親と連絡を取っていない状態だった。歯医者だったウォンカの父親は、虫歯の原因となるお菓子を嫌ったため、それに反発したウォンカは家出をしたのだった。

チャーリーに説得されたウォンカは、父親の家を訪れる。そこには、ウォンカの功績に関する新聞記事が所狭しと張られていた。父親は、ウォンカのことをずっと応援していたのだ。こうして、ウォンカと父親は和解する。

その後、チャーリーは家族と離れないことを条件に工場を継ぐ。チャーリーの家は工場内に移され、ウォンカも 加えた家族一緒に食卓を囲むのであった。

『チャーリーとチョコレート工場』の感想

「心のきれいな貧乏少年が成功する」というストーリーはいたって普通なのですが、この映画が唯一無二なのは、その世界観とキャラクターだと思います。

ティム・バートンによって描かれた奇妙で奇抜な工場は、ファンタジーなのに黒い部分があって非常に魅力的です。具合が悪い時に見る夢のような、気味悪さがあると感じました。ウォンカの「大人になり切れてない感」も、この奇妙さを助長しています。

また、耳に残るウンパ・ルンパの音楽も印象的です。ウンパ・ルンパを演じたディ―プ・ロイは、楽器を演奏したり、先住民として活動したり、ダンスを踊ったり、ひとりで様々な動きをします。その意味で、1番大変な役なのではないかと思いました。

ティム・バートンとジョニー・デップの作品に、はずれはないと改めて思わせてくれる映画です。