『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』のあらすじ・ネタバレ・感想

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実在した天才詐欺師と彼を執拗に追ったFBI捜査官の追跡劇を描くクライム・コメディ、映画『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』

今回は、映画『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』の作品概要・あらすじ・ネタバレ・感想をご紹介します。

『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』の作品概要

上映日2003年3月21日
上映時間141分
制作国アメリカ合衆国
監督スティーヴン・スピルバーグ
原作フランク・W・アバグネイル/スタン・レディング
脚本ジェフ・ナサンソン
音楽ジョン・ウィリアムズ
出演レオナルド・ディカプリオ/トム・ハンクス/クリストファー・ウォーケン/ナタリー・バイ/エイミー・アダムス

60年代、FBIを手玉にとって世間を騒がせた実在の天才詐欺師フランク・W・アバグネイルと彼を執拗に追う捜査官との追跡劇を軽妙なタッチで描くスティーヴン・スピルバーグ監督作品。

原作は、現FBIのアドバイザーとして活躍するフランク・W・アバグネイル本人とスタン・レディングによる同名自叙伝。

『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』のあらすじ

両親の離婚を機に家を飛び出した16歳のフランクは生活のため偽造小切手の詐欺を始める。味をしめたフランクは詐欺の手口をエスカレートさせ、パイロットや医師、弁護士に成りすましFBIに追われる身に。FBI捜査官カールは執拗な追跡をするも、フランクは天才的な頭脳で切り抜けていく。

登場人物紹介

フランク・W・アバグネイル(レオナルド・ディカプリオ)

天才詐欺師。16歳で家を飛び出してから21歳までの間に、パイロット、医者、弁護士に成りすまし、偽装小切手を使って大金を手に入れていた。実在する人物。

カール・ハンラティ(トム・ハンクス)

フランクを執拗に追うFBI捜査官。

フランク・アバグネイルの父親(クリストファー・ウォーケン)

フランクの父親。自分の店の経営が傾き、妻とは離婚することになる。口が達者。

ポーラ・アバグネイル(ナタリー・バイ)

フランクの母親。フランスの小さな村出身。息子にいつも優しいが少しだらしないところがある。

ブレンダ・ストロング(エイミー・アダムス)

フランクが恋に落ちる看護師。アトランタの病院に勤めている。

『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』のネタバレ

この先、『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』のストーリーを結末まで解説しています。ネタバレを含んでいるためご注意ください

家を飛び出した少年

1969年、フランスのマルセイユ。FBI捜査官のカール・ハランティは勾留所にいた詐欺師フランク・W・アバグネイルの引き渡しに現れた。体調不良を訴えるフランクは倒れ、医務室に運び込まれる。フランクは一瞬のうちに逃走するもすぐ捕まり、ふたりはアメリカへ帰国の途につく。

 

遡ること1963年、ニューヨーク州のニュー・ロッシェル。少年フランクは両親の愛情をたっぷりに受け、幸せに暮らしていた。

しかし、父親の経営する店に脱税容疑がかけられ、家族は突然、困窮した生活を余儀なくされる。母親のポーラは父親の友人と不倫していた。公立学校に転校したフランクは、初日から教師のふりをして学校側に問題児と見られる。

そんな中、フランクは16歳の誕生日を迎える。フランクは父から個人名義の小切手を与えられた。

ある日、フランクは両親が離婚すると聞かされる。母親か父親、どちらと一緒に住むか決断を迫られる。事実を受け入れられず、フランクは家を飛び出す。小切手を使って列車に乗り込み、安ホテルを転々とした。

パイロットに変装

未成年が不渡りの小切手を出しても使えなかった。そこでフランクは小切手を偽装し始める。年齢を詐称し、“フランク・テイラー”と名前を変えて、自分を偽り、なんとか換金しようとするが上手くいかない。

そんな時、目に止まったのはパイロットだった。フランクはステータスの高いパイロットに成りすますことを思いつく。

フランクは高校の新聞記者を装い、取材という名目でパイロットの仕事について聞き出す。若い副操縦士のふりをして「ホテルで制服を失くされた」と嘘をついてパンナム航空のパイロットの制服を手に入れた。

 

パイロットの格好をしていると偽装小切手を切るのもお手のもの。個人用小切手だけでなく、おもちゃの飛行機にプリントされた航空会社のシールを使って給料小切手も偽装した。

さらに、パイロットが業務の移動目的で旅客機に便乗できる「デッドヘッド」という仕組みを知り、アメリカを飛び回る。小切手に識別番号を印字する機械も中古で入手し、決済する銀行の場所を自由に変えられるようにした。

一方で、父親には「パイロットになって上手くやっている」と嘘をついた手紙を送り続けた。 ある日、フランクは父親と再会する。高級車をプレゼントしようとするが、父親は受け取らなかった。

FBI捜査官のカール

ワシントンDC、FBI本部。捜査官のカールは最近多発している小切手偽装の犯人を追っていた。

カール率いる捜査班は小切手偽造事件の犯人が最近小切手を切ったばかりのハリウッドへ向かう。犯人はまだホテルに滞在していた。カールは銃を持って犯人が泊まる部屋に侵入する。

部屋の中にはフランクがいた。しかし、フランクはシークレットサービス(秘密検察局)の “バリー・アレン” を名乗り、「自分も捜査に来てちょうど犯人を捕まえたところだ」とカールを騙す。

フランクは証拠品として印字機と小切手を持って部屋を出る。カールは一度は信じたものの、フランクから預かった財布に身分証明書はなく、まんまと騙されたことに気づく。

 

フランクのパイロット詐欺師は正体不明の “空の泥棒” として紙面を賑わせていた。 お金はいくらでも手に入ったが、フランクはどこか寂しさを感じ続けていた。

クリスマス・イヴの夜、フランクは思い切ってカールに電話をかける。カールは「誰かと話したいがために電話をかけてきた」とフランクの本心を見抜いた。この年から、毎年クリスマス・イヴはフランクとカールが話す日になった。

カールはフランクの話した内容から、ニューヨークに住む子どもだろうと検討をつける。カールは捜査を進め、フランクの母親に接触する。カールはフランクの卒業アルバムの写真を見て、犯人はフランクだと確信する。

医者と弁護士にまで擬装

ジョージア州、アトランタ。フランクはブレンダという看護師の女性に恋に落ちる。フランクはブレンダに近づくために、経歴を詐称し “フランク・コナーズ” という名の医者に成りすましブレンダと同じ病院で働き始める。

フランクは医療ドラマを見て手術の仕方を覚える。しかし、緊急処置室に呼ばれたフランクは、血を見て吐き出しそうになる。他の医師に治療を任せて洗面台に駆け込んだ。

一方、カールはフランクの父親にも接触する。父親はフランクをかばうが、カールはフランクが父親に宛てた手紙をこっそり盗み見て、アトランタの住所を特定した。

 

しかし、同じ頃、フランクはニュー・オーリンズにあるブレンダの実家にいた。ブレンダとの結婚を認めてもらうためだ。ブレンダの父親が検察官と知って、フランクは自分も弁護士の資格があると言い出す。

フランクはブレンダの父親に気に入られる。フランクはどういう手を使ったのかルイジアナ州の司法試験も合格。ブレンダの父親が薦めた法律事務所で働き始める。

フランクは幸せな家庭を築こうと固く決意していた。フランクは父親に再会し、婚約パーティーに招待する。父親はポーラが再婚し、カールもやって来たことを教える。フランクは「足を洗え」という言葉を待っていたが、父親はそうは言わなかった。

とうとう逮捕

その年のクリスマス・イブ、フランクはまたカールに電話をかける。今度は、カールは他の同僚も待機させていた。 フランクは「足を洗いたい」と本音をこぼす。追いつ追われつを続けていたふたりの間には不思議な信頼関係が芽生えていた。

そんな中、フランクとブレンダの婚約パーティーが開かれる。しかし、そこにカール率いるFBIがやって来る。フランクは慌てて隠れ、ブレンダに嘘をついたことを明かす。ブレンダと「2日後に空港で落ち合う」と約束して、フランクは大金を持って逃げ出す。

2日後のマイアミ空港。ブレンダは約束通り空港に到着する。フランクは車を降りて迎えに行こうとするが、大量のFBI捜査官が張っていることに気づく。

 

フランクはブレンダを置いて作戦変更。新しい採用プログラムと称して大学を訪問し、女子大生から客室乗務員を選出する。選ばれた女子大生に客室乗務員の制服を着させ、自分はパイロットとしてマイアミ国際空港に堂々乗り込む。

さらに空港の外にパイロットの制服を着させたおとりを待機させて、FBIを誘導。その間にフランクは飛行機で飛び立った。偽装小切手を使って、今度は世界中を飛び回る。

カールは偽装小切手のインクの特徴から、ヨーロッパにわずかに残る古い印刷機を使っていることを突き止める。カールはフランクが母親の故郷であるフランスの小さな村にいると睨んだ。

クリスマス・イヴ、カールはフランスの印刷工場にいたフランクを追い詰めた。カールは「フランス警察が外で待ち構えている。逃げても無駄だ」と告げる。嘘だと思ったフランクだったが、カールの言葉を信じ、自ら手錠をかけた。

犯罪を摘発する側に転身

回想が終わり現在。フランクはアメリカへ帰る飛行機の途中で、カールから父親が亡くなったことを知らされる。フランクはショックのあまり機内のトイレにこもる。

着陸が近づき、カールがフランクを呼びにトイレを開けると、なんとフランクはトイレの個室から逃走していた。

フランクはそのまま母親の家に向かい、窓から中をうかがう。そこには母親が再婚した男性との間にできた幼い女の子がいた。フランクは母親が既に別の人生を歩んでいることを悟り、追いついたFBIに捕まった。

 

フランクは12年の禁固刑を言い渡される。クリスマスの日、カールが面会に来た。カールは捜査していた偽装小切手を見せると、フランクはすぐに手口を暴いた。カールはフランクの身柄引受人となり、フランクをFBIの金融犯罪課で働かせる。

職に就いたフランクだったが、週末になると再びパイロットのふりをして逃亡しようとする。しかし、空港にはカールがいた。カールはフランクが必ず戻ってくると信じて送り出す。

週明けの月曜日、フランクは就業時刻を過ぎてもやって来なかった。心配したカールだったが、証拠品を見ているときにフランクは現れた。カールが「どうやって司法試験を通ったか」尋ねると「2週間勉強したら合格した」とフランクは答えた。

エンディング。現在のフランクは幸せな家庭を築き、フランクとカールは仲の良い友人関係を保っていることが分かる。フランクは偽装のできない小切手を作り出すなど多大な貢献をしてきた。

『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』の感想

主人公フランクが、パイロット、医者、弁護士と次々に成りすまし、偽装した小切手で大金を稼ぐさまが鮮やかでした。その大胆かつ巧妙な手口に舌を巻いてしまいますね。これが実話だということも驚きです。

「Catch me if you can(捕まえられるもんなら捕まえてみろ)」のタイトルの通り、追いかけっこをするうちに、フランクとカールの間に芽生える信頼関係も素敵でした。本当にお互いのことを知っているのが、逃げる者と追う者というのが面白いですね。

フランクはいつも大人を欺きうまく逃げ切りますが、家族とのつながりを求めている寂しがり屋の子どもらしい一面も描かれていました。

主演のレオナルド・ディカプリオは公開当時28歳でしたが、16歳の少年を演じても違和感がなくて流石だと思いました。