映画『バーレスク』のあらすじ・ネタバレ・感想

洋画

セクシーでゴージャスなダンスで観客を魅了するエンターテインメント・クラブを舞台にした映画『バーレスク』。

今回は、映画『バーレスク』の作品概要・あらすじ・ネタバレ・感想・サウンドトラック解説をご紹介します。

『バーレスク』の作品概要

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上映日2010年12月18日
上映時間120分
制作国アメリカ合衆国
監督・脚本スティーヴン・アンティン
音楽クリストフ・ベック
出演シェール/クリスティーナ・アギレラ/エリック・デイン/カム・ジガンデイ/ジュリアン・ハフ/アラン・カミング/ピーター・ギャラガー/クリステン・ベル/スタンリー・トゥッチ

スターを夢見るヒロインと経営不振のショー・クラブ “バーレスク” で再生を目指す人々が織りなす人間模様を華麗なステージ・パフォーマンスとともに描く映画作品。芸歴50年以上の大御所歌手シェールと映画初主演の人気シンガー、クリスティーナ・アギレラが主演を務める。

バーレスクとは?

バーレスクとは、もともとヨーロッパで発展した有名な作品を風刺したり、その作品のテーマをこっけいに描いたりする文学・戯曲・音楽のジャンルのこと。

1900年代になってアメリカにバーレスク文化が伝わると、キャバレーやクラブで華やかなダンサーがセクシーな衣装や仕草で観客を魅了するパフォーマンスとして人気を博し、現在の形ができた。

『バーレスク』のあらすじ

田舎町に住むアリは歌手になる夢を追いかけてロサンゼルスへ旅立つ。アリがそこで出会ったのは、セクシーなダンサーたちがゴージャスなショーを繰り広げる大人のためのエンターテインメント・クラブ “バーレスク・ラウンジ”。

アリはそのステージに立ちたいという一心でテスが経営するバーレスクで働き始める。やがてアリの抜群の歌唱力と突出したダンスの才能が話題となり、クラブは大盛況を極めていく。しかし、クラブは経営危機に陥っていた。

登場人物紹介

テス(シェール)


ロサンゼルスのショー・クラブ “バーレスク・ラウンジ” の経営者で自身も歌手である。バーレスクの全ての曲を歌唱しており、長年のファンも多い。クラブの人間を家族のように大切にする。

アリ(クリスティーナ・アギレラ)


圧倒的な歌唱力とダンスの才能を持つヒロイン。アイオワ州の田舎町からスターになる夢を追い求めてロサンゼルスにやって来て、バーレスクで働く決意をする。

ジャック(カム・ジガンデイ)


バーレスクで働くバーテンダー。作曲家になる夢を求めてロサンゼルスにやって来た。同じ田舎出身のアリと意気投合する。

ショーン(スタンリー・トゥッチ)


バーレスクのダンサーの衣装担当。口は悪いがテスの仕事面も精神面を支える良きパートナー。

マーカス(エリック・デイン)

ロサンゼルスの不動産王。テスに共同経営を持ちかけるふりをしてバーレスクを買収しようとする。クラブの花形ダンサー・ニッキの常連客だが、アリの才能に目をつけアプローチするようになる。

ニッキ(クリステン・ベル)

バーレスクの花形ダンサー。お酒に依存し、ショーに遅刻ばかりするが絶大な人気を持つ。メイク道具を触られたり、周りから男だと勘違いされたりすることによく怒る。

ジョージア(ジュリアン・ハフ)

バーレスクの人気ダンサーのひとり。クラブの花形ダンサー・ニッキの代役でセンターも務めることもあるが、妊娠してステージから降りることになる。

アレクシス(アラン・カミング)

バーレスクの受付でチケットを販売する従業員。パントマイムで大人向けのコメディショーも行う。

ヴィンス(ピーター・ギャラガー)

テスの元夫でバーレスクの共同経営者。クラブの借金のことを現実的に考えないテスとしばしば衝突する。

[出典:https://www.sonypictures.jp/he/859797]

『バーレスク』のネタバレ

この先、『バーレスク』のストーリーを結末まで解説しています。ネタバレを含んでいるためご注意ください

バーレスクとの出会い

アイオワ州の田舎町に住むアリは、歌手になる夢を追いかけて憧れのロサンゼルスにやって来ます。アリはダンサーやバックコーラスの求人を回りますが、雇ってくれるところはありません。

日も暮れた頃、アリはたまたま見つけた “バーレスク・ラウンジ” に入ります。そこはセクシーなダンサーたちがゴージャスなショーを繰り広げる大人向けのクラブでした。アリはテスの歌に合わせて踊るダンサーたちのショーに感動し、「自分もそのステージに立ちたい」と強く思います。

アリはバーテンダーのジャックに教えられた楽屋へ行って、クラブの経営者のテスにダンサーとして働かせてほしいと頼みます。しかし、テスにも衣装担当のショーンにも相手にしてもらえません。そこで、アリは置いてあったトレイを持つと、ホールで勝手にウェイトレスとして働き始めます。

 

それからアリはバーレスクでウェイトレスとして働きます。バーレスクのトップダンサー・ニッキは、お酒に依存し遅刻ばかりしてテスに叱られることが増えていました。しかし、ニッキが一度舞台に立つと観客を魅了します。それに刺激されたアリはますます踊りたい気持ちが強まるのでした。

一方で、バーレスクには借金がありました。ニッキの常連客で不動産王のマーカスは、借金を肩代わりしてバーレスクを買い取ると提案します。テスの元夫で共同経営者のヴィンスは賛同しますが、テスは大切なクラブを手放したくありませんでした。アリは3人の会話を盗み聞いてしまいます。

アリがジャックの家に住むことに

アリはなんとしてもステージに立つきっかけが欲しくて、テスの歌声をダンサーが口パクするのではなく、ダンサーが生歌を歌ったらどうかと楽屋で提案します。しかし、ショーンは「往年のスターの歌声を変えるつもりはない」とアリを楽屋から追い出します。

その夜、アリが滞在していたホテルに帰宅すると部屋が荒らされ、隠していた現金も盗まれていました。住む場所がなくなって途方に暮れたアリはジャックの家に一晩だけ泊めてもらいに行きます。アリはそこでジャックが自分と同じように田舎から出て作曲家を目指していることを知ります。

翌朝、ゲイだと思っていたジャックが異性愛者でニューヨークにナタリーという婚約者がいることを聞いて、アリは土砂降りにも関わらず、慌てて家を出ようとします。しかし、行くあてがないとわかっていたジャックは親友としてアリがしばらく家に住むことを承諾します。

憧れていたステージへ

ある日、人気ダンサーのひとり・ジョージアの妊娠が分かります。ジョージアは父親に知らせることを不安に思います。テスは「どんな状況になっても面倒を見る」とジョージアを安心させます。

テスとショーンは急遽ダンサーのオーディションを開催しますが、なかなか良いダンサーが見つかりません。

そこへ早く店にやって来たアリがオーディションを受けさせてほしいと頼みます。テスが仕方なく曲をかけると、アリはキレキレのダンスを見せて周囲を驚かせます。踊れるダンサーが他にいなかったため、テスは舞台に立たせてほしいと懇願するアリをバックダンサーにしました。

 

こうして、アリは昼間ダンスの練習をしては、夜バーレスクでバックダンサーとして舞台に立つようになりました。テスもアリの才能を認め始めますが、アリはなかなか周りのダンサーに溶け込めません。

ある夜、アリがひとり楽屋に残っているとテスが現れます。アリに家族がいないと知って、テスは自前のメイク道具を使ってメイクの仕方を教えます。テスはすぐに仲間に入れると安心させます。

アリは新居を見つけ次第、ジャックの家を出ていく予定でした。しかし、ジャックは婚約者ナタリーのニューヨーク公演が延びて、家賃を全て支払う必要がありました。そこでジャックはアリに寝室をあげる条件で家賃をシェアしてもらい、ふたりは共同生活を続けることにします。

アリが生歌を披露

ある日、ニッキはまたお酒に酔ってショーに遅刻してきました。ニッキの勤務態度に耐えきれず、テスはニッキの代わりにアリをセンターとして舞台に立たせます。しかし、アリが可愛がられていることを快く思っていないニッキはバックステージに入ってショーの途中で音楽を止めてしまいます。

スタッフは幕を下ろそうとしましたが、アリは力強い歌声でアカペラで歌い始めます。アリはそのまま歌い続け、バンドやバックダンサーも加わります。アリの圧巻のステージに観客たちだけでなく、ジャックやテスを含むスタッフも魅了され、演奏後はスタンディングオベーションでした。

トラブルを回避して、さらに歌の才能を見せつけたアリをみんなが褒め称えます。テスは翌日からアリを主役にして、アリの歌声に合わせて演奏するショーに切り替えることを決めます。一方、ジャックは婚約者がいながらも、どんどんアリの魅力に惹かれていくのでした。

スターへの道を駆け上がるアリ

それからアリの人気はみるみるうちに上がり、バーレスクはアリをメインにした生歌のパフォーマンスで連日にぎわいます。アリとジャックは一緒に過ごす時間が長くなって距離が縮まり、お互いに惹かれ合います。

しかし、マーカスもアリの才能に目をつけます。マーカスはアリを自身のパーティー会場に連れていき、ロサンゼルスの絶景を見せます。マーカスはロサンゼルスにあるモールの上に高層ビルを建てることができる「空中権」を持っていることを説明します。

それからマーカスはアリと一緒に食事に行ったり、新聞の一面を飾るよう記者に働きかけたりして積極的にアプローチします。嫉妬したジャックはアリに「マーカスに気をつけろ」と言います。テスも「マーカスは信用できない」とアリに忠告します。

 

アリのおかげで売上は伸びていたものの、店の借金返済の見通しは立っていませんでした。さらにテスのもとに借金を月末までに返済しなければならないという通達が来ます。テスは客がいなくなったステージ上で、お店を失いかける困難な状況でも屈しないという心境を力強く歌い上げます。

その後、テスが帰宅しようとしたところ、駐車場で待ち伏せていたニッキがアリを主役にするなと主張します。しかし、テスはいつも酒に酔って問題ばかり起こすニッキに辞めろと言います。ニッキはテスに捨て台詞を吐いて車で去ります。

アリとジャックのすれ違い

アリが深夜遅くに帰ってきた次の日の早朝、マーカスと仲良くするアリを快く思わないジャックは口論します。そんな中、妊娠していたジョージアが無事に結婚することになります。結婚式に招待されたバーレスクの面々は披露宴を楽しみます。

ジャックは披露宴会場でナタリーから電話で別れを告げられます。アリは振られてやけ酒を飲むジャックを励まします。お互いに惹かれ合う気持ちを抑えていたアリとジャックは、帰宅したその夜ついに結ばれます。

しかし翌朝、ナタリーが突然家に帰って来て、アリとジャックが二人でいるところを目撃します。アリはきちんと別れを告げていなかったジャックに怒って家を出ます。ジャックは結局ナタリーと別れ、すぐにアリを探します。しかし、既にアリはマーカスのところへ行ったと知ります。

バーレスクの借金返済

アリは食事に誘われてマーカスの自宅に行きます。アリはそこで、マーカスがバーレスクを買収して店舗の跡地に高層ビルを建設する予定だと知ります。アリはクラブの従業員を大切にしないマーカスに愛想をつかします。アリはバーレスクへ直行し、諦めかけていたテスに自分の意見を聞かせます。

翌日、アリとテスはバーレスクの真向かいに完成予定の高層マンションのオーナーのもとへ行きます。ふたりはバーレスクの土地の「空中権」を売ることをオーナーに交渉します。空中権がなければ、マーカスはバーレスクの跡地に高層ビルを建設できません。

そして、ロサンゼルス一の眺めをうたうマンションの価値が下がることもないため、オーナーにとっては好条件でした。こうしてマンションのオーナーに高額で売却した空中権のお金でテスは借金を返済し、マーカスにバーレスクを売却することもなくなりました。

バーレスクの存続

交渉後、テスとアリはクラブに戻ります。テスはすっかり疲弊していたヴィンスに「借金の心配はもういらない」と伝えます。ニッキも自らの行いを改め、バーレスクに戻りたいとテスに謝り、舞台に復帰します。そして、ニッキとアリはお互いのことを認めるようになります。

ジャックは楽屋にいたアリに謝り、ふたりは仲直りしました。ジャックは完成した曲の楽譜をアリに渡します。ジャックが作った曲をアリが歌い、ゴージャスなパフォーマンスで満員の観客を魅了します。こうしてバーレスクの夜は更けていくのでした。

『バーレスク』の感想

全体を通してセクシーでゴージャスな歌と踊りに魅了される作品でした。バーレスクで歌って踊りたいという信念を貫き通す主人公アリの姿に元気がもらえます。

アリを演じた人気歌手クリスティーナ・アギレラの迫力あるパフォーマンスに感動しました。アリが音響トラブルでアカペラで歌いだすシーンは、その一声だけで観客の心を引き込む圧倒的な歌唱力でした。

クラブの存続危機という困難にくじけそうになりながらも、クラブの人間を家族のように大切にし、ショーに情熱をそそぐテスも人間味あふれていました。テスを演じたシェールがステージ上で複雑な心境を歌い上げるシーンは圧巻でした。

『バーレスク』のサウンドトラック解説

映画では、バーレスクでのパフォーマンス曲がストーリー展開やアリを中心とした登場人物の心情を描写するのに効果的に用いられています。

「バーレスク オリジナル・サウンドトラック」に収録されている曲が、劇中どのシーンで使われたかをまとめました。

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『バーレスク』のネタバレを一部含んでいるためご注意ください
 曲名アーティスト名シーン
1サムシングス・ガット・ア・ホールド・オン・ミークリスティーナ・アギレラアリがロサンゼルスへ旅立つオープニング
2ウェルカム・トゥ・バーレスクシェールアリが初めてバーレスクで聴くパフォーマンス曲
3タフ・ラヴァークリスティーナ・アギレラアリが初めて生歌を披露する曲
4バット・アイ・アム・ア・グッド・ガールクリスティーナ・アギレラショートボブのアリが初めて主役になるパフォーマンス曲
5ガイ・ワット・テイクス・ヒズ・タイムクリスティーナ・アギレラアリを主役にしたセクシーなパフォーマンス曲
6エクスプレスクリスティーナ・アギレラアリが椅子を使ったダンスが特徴的なパフォーマンス曲
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9ショウ・ミー・ハウ・ユー・バーレスククリスティーナ・アギレラジャックがアリのために作曲した華やかなパフォーマンス曲
10ザ・ビューティフル・ピープル(fromバーレスク)クリスティーナ・アギレラエンドロール