映画『僕の初恋をキミに捧ぐ』のあらすじ・ネタバレ・感想

邦画

病気と恋愛がテーマの切ないストーリー。

今回は、映画『僕の初恋をキミに捧ぐ』の作品概要・あらすじ・ネタバレ・感想をご紹介します。

『僕の初恋をキミに捧ぐ』の作品概要

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上映日2009年
上映時間122分
制作国日本
監督新城毅彦
原作青木琴美「僕の初恋をキミに捧ぐ」
脚本坂東賢治
音楽池頼広
主題歌平井堅「僕は君に恋をする」
出演井上真央/岡田将生/杉本哲太/森口瑤子/細田よしひこ/原田夏希

『僕の初恋をキミに捧ぐ』の青木琴美による原作は、単行本全12巻の累計が750万部を超える大人気少女漫画。

監督の新城毅彦は、「Life 天国で君に逢えたら」などを担当し、生と愛について考えさせられる作品に定評がある。主演の井上真央と岡田将生は2人とも当時大注目の若手俳優。

『僕の初恋をキミに捧ぐ』のあらすじ

医師の父親を持つ繭(まゆ)は、父が勤める病院に入院生活する逞(たくみ)と出会う。8歳の繭と逞は、互いに恋心を抱き始めるが、逞が20歳まで生きられない重い病気を抱えていることを知る。2人は叶うかわからないが、大人になったら結婚しようという約束をする。

登場人物紹介

垣野内逞(岡田将生)

心臓の病気を抱えている。病気を患っていても常に明るい性格。

種田繭(井上真央)

父親が心臓外科医。父親が逞の主治医であることがきっかけで逞に出会う。

垣野内 稔(杉本哲太)

逞の父親。

鈴谷 昂(細田よしひこ)

繭と逞の高校の同級生。繭のことが好きになるが、諦める。

『僕の初恋をキミに捧ぐ』のネタバレ

この先、『僕の初恋をキミに捧ぐ』のストーリーを結末まで解説しています。ネタバレを含んでいるためご注意ください

逞の決断

8歳で出会って恋に落ちた逞と繭。繭は、逞が心臓病のために20歳まで生きられないという事実を知ってしまいます。2人は成長して中学3年生になります。逞と繭はいつも一緒に過ごしていたため、有名カップルになります。

しかし、逞は高校進学と同時に繭に別れを告げることを決意していました。繭をこれ以上自分のことで悲しませたくないと思っていたからです。そこで、全寮制の紫党高校を受験することを決めました。

逞の両親は、重い病気をもつ逞が全寮制の高校に入学することを反対します。逞の母・涼子は繭が紫党高校を受験するから逞も受験することにしたのだと勘違いします。涼子が繭の元を訪ねたことがきっかけで、繭は逞が紫党高校を受けることを知ります。

逞は偏差値のとても高い紫党高校に合格しました。そして迎えた中学卒業の日。繭は受験する気がなかったので、全部高校に落ち、就職しようかなと話します。2人は校門の前で「さようなら」と言って別れます。

高校生活

そして逞が迎えた紫党高校の入学式の日。新入生代表の挨拶で登壇したのはなんと繭でした。挨拶では逞に向かって「私を見下すのは百年早い」と言って怒鳴り散らかします。全校生徒に2人は結婚する気でいることが知れ渡ってしまいます。

そうして始まった高校生活。繭は弓道部に入部します。2人で病院に行った日に、逞と一緒に子供の頃から治療を受けてた照と再会します。仲よさそうに話す2人の様子をみて、繭は嫉妬します。逞は、寮を抜け出して照のお見舞いに行くようになります。

 

照は誰とも恋愛もキスもしたこともないまま死ぬのはいやだからキスをして欲しいと逞に頼みます。そして照と逞はキスをしてしまいます。

逞は1人になりたくて理科準備室にやってきます。そこに繭がやってきて、逞は照とキスをした話を繭にします。話し合った結果、別れることになった2人。

後日、逞が照の元を訪れると、照が亡くなったことがわかりました。繭は学校一のイケメンの昂から告白されます。「私は逞が好きだから」と答える繭に、昂は「あいつは死ぬよ」と言います。昂は「逞が死んだときに悲しむ繭を見たくない」と言います。

2人の最後

逞は繭に言い寄る昂に対して、百メートル走の勝負をしようと持ちかけます。昂が勝てば繭を譲り、逞が勝てば繭に昂は近づかないという約束のもとの勝負です。結果、逞が勝利します。これがきっかけで昂は逞に友達になろうと話します。

昂には女子大生の彼女ができ、彼女に会いに行くと話していました。ある日、逞に心臓提供のドナーが現れたと医師から報告を受けます。しかし、その心臓が昂のものであったことを知りました。昂は交通事故に遭い、脳死判定が出ていたのです。

昂の心臓であると知った逞は、臓器提供を断ります。逞と繭はデートに出かけますが、突然逞に発作が起こります。逞の一命を取り止めることができず、逞は亡くなってしまいます。

繭は逞の遺骨を持って1人教会に向かい、ウェディングドレスを着て結婚式を迎えました。そして繭は「やっと夢が叶ったね」と逞に語りかけるのでした。

『僕の初恋をキミに捧ぐ』の感想

子供の頃からの幼馴染の2人が高校生になっても思い続けているという、一途な恋愛物語です。一般的な恋愛ストーリーであれば、他に好きな人ができて障害を乗り越る場面などが登場しますが、この映画では病気と恋愛の心苦しさが描かれていました。

病気の逞のことを側で支え続けて、いつか死んでしまうかもしれないとわかっていても、誰よりも逞が好きな繭の一心な姿には非常に胸を打たれます。2人が明るくふざけあって会話をしているシーンを後から思い返すと、切ない気持ちが蘇ります。

最後にウェディングドレスを着た繭が逞に話しかける場面で、「生まれ変わってもあなたに恋をする」というセリフが印象的でした。好きな人が死んでしまっても、好きになったことを後悔しない。強く生きようと思える映画です。