映画『ビリギャル』のあらすじと感想|ネタバレあり

邦画

実話ということで話題になり、書籍の累計発行部数は100万部を超えた『ビリギャル』。

あらすじと感想、作品情報などをご紹介していきます。

『ビリギャル』のあらすじ

映画『ビリギャル』のあらすじを結末まで解説しています。 この先、ネタバレを含んでいるため、ご注意ください。 (※ネタバレの箇所は赤文字で表記しています。)

中高一貫校に入学

さやかは小学生の頃、周囲に馴染めずに友達ができませんでした。心配していた母親は、ある中学校の制服を見て目を輝かせているさやかを見て、その私立高校に入学させることにします。

中高一貫の学校だったため、「好きなことをして6年間楽しめばいい」と言われたさやかは、中学・高校と全く勉強をしませんでした。学年でビリの生徒となったさやかは、友達と遊ぶことに夢中になっていました。

 

そんな高校2年生のある日、鞄から煙草が見つかったことがきっかけで、さやかは停学処分になってしまいます。心配した母親は、彼女に塾に通うことを勧めました。そこで出会ったのは、坪田という先生でした。先生に「大きな目標を持つべきだ」と言われ、さやかは慶応義塾大学を目指すことにしました。

停学から復帰したさやかは、担任からクズ呼ばわりされた悔しさから「慶応を目指す」と宣言します。担任は、「さやかが受かれば裸になって逆立ちで校庭を歩く」と言いました。そのやり取りがきっかけで、さやかは本気で勉強を始めました。

周囲の応援

本気になったさやかは、小学4年生のドリルから勉強をやり直しました。友達と遊んでいる間もドリルを解き、着実に知識を蓄えます。言われたことを素直に受け止めて実行する素直さが、彼女の学力を伸ばしていきました。

一方でさやかの父は、さやかの弟を甲子園に行かせようと昔から熱血指導をしていました。そのため、さやかが慶応大学を受験すると言っても興味を示さず、「受かるわけがない」と一蹴するだけでした。

さらに、さやかの担任は坪田の元を訪れます。さやかが学校の授業そっちのけで受験勉強をするため、困っていたのでした。「変な期待をさせないでほしい」と言う担任に、坪田は「さやかの可能性を信じている」と話します。それを聞いていたさやかは、より勉強に打ち込みます。

 

そんな中、坪田はさやかの母親を呼び出しました。スタートが遅すぎたため、このままでは受験に間に合わないというのです。坪田は、「合格のために塾の回数を増やしたらどうだ」と提案します。

常にさやかを応援していた母親は、貯金を下ろし、親戚に借金してまで塾の費用を準備しました。さらに、足りない分は夜に働いて補てんすることにしました。

受験勉強を頑張るさやかの姿を見ていた友人は、受験が終わるまでさやかと遊ばないことを決心します。さやかはその応援にも応えるべく、遊びたい気持ちを抑えることに努めました。

受験前の恐怖

受験勉強に夢中になるあまり、さやかは学校の授業中に寝ていることが増えてしまいます。そのため、母親が学校に呼び出されました。母親は、「塾から帰ってからも寝ないで勉強しているので許してほしい」と言うと、担任は、「せめて目立たない様に寝てほしい」と折れました。

母親の応援のおかげもあり、30だった偏差値が60まで伸びました。ところが、模試判定はなかなか合格圏内に届きません。家庭では、弟が野球をやめたいと言い出し、父と喧嘩をしていました。そしてさやかにも、「受かるわけがない慶応受験なんて止めればいい」と言いました。

 

依然として模試判定はEで、合格圏内のB判定になりません。本当に受かるのか不安になってきたさやかは、坪田に「慶応を諦めたい」と言いました。母は、そんなさやかに「辞めてもいい」と伝えます。

そんなとき、さやかは坪田に「慶応大学を見に行ってみたらどうか」と言われたことを思い出します。そして活き活きとしている学生達を見て、慶応大学に入りたいという強い気持ちを思い出し、もう一度頑張ることを決めました。

受験結果

さやかの模試判定はCまで上がっていました。文学部と総合政策学部を受けることにしていましたが、総合政策学部は記念受験で、本命は文学部です。

滑り止めで受ける大学の受験当日、大雪で交通機関が止まっていました。その時、驚くことに父親が「さやかを送っていく」と言い出しました。さやかのことを見直し、自分が間違っていたと認めたのです。父親は、会場に向かうさやかの後ろ姿に声援を送ります。

 

そして、ついに慶応大学文学部の受験日がやってきました。ところが、缶コーヒーを一気飲みしたことによる腹痛で、試験中に何度もトイレに駆け込むという事態に見舞われてしまいます。そのせいで、試験は集中できずに終わってしまいました。

翌日は総合政策学部の試験です。配点が高いと言われている論文が始まった時、坪田から言われたアドバイスを思い出して集中しました。そして同時に、自分を信じてくれた坪田の言葉も思い出しました。

慶応義塾大学の文学部は、不合格でした。坪田に電話で報告した後、母親や友人に励まされて1日を過ごします。しかし、翌日の総合政策学部の発表では、見事に合格していました。さやかは真っ先に坪田に報告し、応援してくれた周囲の人達とも涙を流して喜びました。

『ビリギャル』の感想

可能性

たった1年で偏差値を40上げて慶應大学に合格するということは、にわかには信じられない事実です。ですが、どれだけ確率が低くても、「可能性はゼロではない」ということは事実です。

この状態の時は、まだ実現可能な余地があります。完全に可能性がゼロになってしまうのは、あきらめた時だと思います。さやかは一度あきらめかけました。ところが先生のおかげで軌道修正をして、見事慶応大学に合格することができました。

可能性は誰にでも与えられているので、それをものにするのは自分次第だということに気づけた映画でした。

一人じゃない

受験するときは1人ですが、そこにたどり着くまでにはたくさんの人の支えがあることを改めて考えさせられました。さやかには、勉強の邪魔にならないように遊びに誘うことを止めようと言った友人や、寄り添ってくれる塾の先生、さやかを金銭面と精神面から支えてくれた母親がいました。

疎遠だった父親も、最終的には応援してくれていました。受験の時に限らず、日常生活でも自分を支えてくれる人に感謝しながら生きたいと思いました。

『ビリギャル』の作品情報

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東宝
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上映日2015年5月1日
上映時間117分
制作国日本
ジャンル映画
キャスト有村佳純、伊藤淳史
原作坪井信貴『学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話』
主題歌サンボマスター「可能性」

登場人物紹介

工藤さやか(有村佳純)

主人公の女子校生。当時偏差値は30しかありませんでしたが、講師の坪田の提案で慶応義塾大学を目指し始めます。

坪井義孝(伊藤淳史)

予備校「青峰塾」の講師。どんな生徒にも可能性があると信じ、1人1人の生徒の性格や個性に合った指導を行います。

森玲司(野村周平)

さやかと同時期に青峰塾にやってきた生徒。最初は嫌々通っていましたが、さやかから刺激を受けて父親を見返すために受験勉強をし始めます。

[出典:http://birigal.jp/]