人気アメリカン・コミック『バットマン』の映画は、新旧の2シリーズがあります。今回紹介するのは、新シリーズの「ダークナイト・トリロジー」の1作目『バットマン・ビギンズ』です。
この記事では映画『バットマン ビギンズ』の作品概要・あらすじ・ネタバレ・感想・視聴方法をご紹介します。
このページの目次
『バットマン ビギンズ』の作品概要
上映日 | 2005年 |
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上映時間 | 140分 |
制作国 | アメリカ |
監督 | クリストファー・ノーラン |
原作 | アメリカン・コミック『バットマン』 |
脚本 | クリストファー・ノーラン |
音楽 | ジェームズ・ニュートン・ハワード、ハンス・ジマー |
出演 | クリスチャン・ベール/マイケル・ケイン/リーアム・ニーソン/ケイティ・ホームズ/ゲイリー・オールドマン/キリアン・マーフィー |
バットマン映画の新シリーズとして始まった「ダークナイトトリロジー」の1作目にあたる映画。クリストファー・ノーラン監督により作られた。第78回アカデミー賞撮影賞にノミネートされた。
ちなみに、「ダークナイトトリロジー」は3部作である。
『バットマン ビギンズ』のあらすじ
腐敗した犯罪都市ゴッサムシティ。その場所で本当の正義など存在しない。正直者が馬鹿を見るようなその街で、ブルースは正義を求め続ける。修行の末、彼はダークヒーローとなり、悪へと立ち向かう。
登場人物紹介
ブルース・ウェイン / バットマン(クリスチャン・ベール )
裕福な家に生まれた男。強盗に両親を襲われた経験から、正義を強く求めるようになる。
ヘンリー・デュカード / ラーズ・アル・グール (リーアム・ニーソン)
「影の同盟」のリーダー。ゴッサムシティの破壊を企てる。
レイチェル・ドーズ(ケイティ・ホームズ)
ブルースの幼馴染み。地方検事の補佐。
アルフレッド・ペニーワース(マイケル・ケイン)
ウェイン家の執事。孤児となったブルースの世話をする。
ジェームズ・“ジム”・ゴードン(ゲイリー・オールドマン)
実直な警官。
『バットマン ビギンズ』のネタバレ
両親の死
幼き日のブルース・ウェインは、幼馴染みのレイチェル・トーズと遊んでいるときに誤って井戸の中へ落ちてしまいます。レイチェルは急いで助けを呼びに行きます。
やがて、ブルースは救出されたのですが、井戸の中で見た大量のコウモリの姿を忘れられず、トラウマとなります。
時は進み、ある日のことです。ブルースは両親と共にオペラを鑑賞しに行きますが、作中の演出でコウモリを連想してしまい、気分が悪くなります。
仕方なく会場を抜け出し、帰路に着いた一行ですが、執事であるアルフレッドが車を取りに行っている隙に強盗に襲われ、両親が殺されます。
それから、アルフレッドはブルースの世話をするようになりました。
チルの裁判
大人になったブルースは、両親を殺した強盗のチルの裁判を聴きに行きます。ここで復讐としてチルを殺そうとしたのです。
一方、チルは、「ゴッサム・シティのマフィアのボスであるカーマイン・ファルコーニに不利な証言をすれば釈放する」という条件で裁判に臨んでいました。
そこでブルースは、幼馴染みのレイチェルから「人間の本性は、行動で決まる」と聞かされ、復讐をためらいます。この言葉がブルースに大きな影響を与えたのです。
そのときです。チルは何者かに射殺されました。実はこの裁判は、ファルコーニによる買収で作られたものだったのです。当然、彼の不利なようにはなりません。
ブルースは、世の中の退廃を憂(うれ)い、失望します。
影の同盟
それからブルースは、悪と戦う力を得るため世界を旅します。そして、ヒマラヤでラーズ・アル・グール率いる影の同盟のメンバーに加入することになったのです。
ここでブルースは、恐怖を支配するにはまず恐怖を克服せよ、ということを学びコウモリのトラウマを克服します。
そしてブルースは以前より強くなったのですが、あるとき、影の同盟が故郷であるゴッサムシティを破壊しようとしている、ということを知ります。
これに反対するブルースは館を破壊し、ボスであるラーズ・アル・グール を倒し、立ち去ります。7年にも及ぶ修行が幕を閉じました。
再び、井戸の中へ
修行を終え、ゴッサムシティに戻ると事態は7年前よりも悪化していました。ブルースは死んだことになり、彼の働いていたウェイン産業は乗っ取られていました。また、以前以上に悪がはびこっていたことにブルースは嫌気が差します。
悪に対抗する術を考えていたブルースは、館の中で1匹のコウモリを目撃します。すると、ウィルスはかつて自分の悪夢であった井戸の中に入ろう、と思い立ちます。
井戸を降りると、そこには洞窟があり、地下へとつながっていました。その巨大なスペースにはコウモリたちが巣を作っていたのです。
バットマン誕生
ブルースは、ウェイン産業へと出向きます。そこで目にしたのが、亡くなった父親の遺したボディーアーマーや装甲車です。
ブルースはこれらの遺品を使うことを決意します。腐敗したゴッサムシティにおいて正義を守るためには、恐怖や暴力といった悪により支配するしかない、と思ったのです。
彼は「バットマン」を名乗り、幼馴染みのレイチェルや、数少ない堅実な警官ジム・ゴードンの手助けのもと悪を成敗します。
また、バットマンは、恐怖による支配を目指しているだけに正体がバレてはいけません。そのため、バットマンの活動は夜だけに限定し、昼はプレイボーイを装いました。
ゴッサムを守るために
バットマンがマフィアを崩壊させようとしたときに、ボスのファルコーニが発狂します。ファルコーニは幻覚剤を盛られていたのです。バットマンは、ファルコーニの上に黒幕がいることを予感します。
幻覚剤について調査していたバットマンですが、調査中に幻覚剤を振りかけられて、2日間意識不明になります。ウェイン産業のフォックスが、ブルースの血をもとに解毒剤を作り、一命を取りとめます。
ブルースはその後も調査を続け、デュカードという男へとたどり着きます。実は彼こそが、影の同盟の黒幕ラーズ・アル・グール であり、以前ブルースが倒した男は影武者だったのです。彼はゴッサムシティに幻覚剤を散布し、都市を崩壊させようとしています。
デュカードはモノレールの下を通る水道管から毒を流し込もうとします。それを予期したバットマンはモノレールに乗り込み、デュカードと戦います。
このとき、人を殺さないことを信条とするバットマンは、自分の手でデュカードを殺しはしませんでした。ですが、落下寸前のモノレールにデュカードを残し、自分は逃げ去ったのです。結果的にデュカードは爆発に飲まれ、亡くなります。
こうして、崩壊を免れたゴッサムシティですが、新たな犯罪者が現れたことを告げられます。その男の名前は、「ジョーカー」でした。
『バットマン ビギンズ』の感想
『バットマン ビギンズ』は、ブルース・ウェインの過去に重きを置かれているため、少し敬遠してしまう方もいるかもしれませんが、物語を深く楽しむための重要な布石となっています。ブルース・ウェインの一貫した正義心や行動理念を理解できるはずです。
バットマン映画としては2シリーズ目となる「ダークナイトトリロジー」ですが、こちらは旧シリーズよりも悪を倒すための悪、というダークヒーロー性に重きを置いています。
まだ観ていないという方は、これを機に初代バットマンを観てみても良いのではないでしょうか。また本作の続編となる『ダークナイト』もぜひ観てみてください。
『バットマン ビギンズ』の視聴方法
『バットマン ビギンズ』はDVDの購入やレンタル、U-NEXTなどの動画配信サービスで視聴することができます。
2020年5月現在、『バットマン ビギンズ』を視聴できるサービスは以下の通りです。
サービス名 | 配信状況 | 月額料金 |
---|---|---|
U-NEXT | 見放題 | 1,990円 |
Hulu | 見放題 | 1,026円 |
Amazonプライムビデオ | 有料レンタル | 500円 |
Netflix | 見放題 | 800円 |
FODプレミアム | 視聴不可 | 888円 |
dTV | 有料レンタル | 500円 |
dアニメストア | 視聴不可 | 400円 |
auビデオパス | 有料レンタル | 562円 |
Paravi | 視聴不可 | 925円 |
NHKオンデマンド | 視聴不可 | 990円 |
TSUTAYAプレミアム | 有料レンタル | 1,100円 |
ディズニーデラックス | 視聴不可 | 770円 |
DAZN | 視聴不可 | 1,750円 |
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