映画『借りぐらしのアリエッティ』のあらすじと感想|ネタバレあり

アニメ

多くの俳優陣が声優として参加したことで話題になった『借りぐらしのアリエッティ』。

あらすじと感想、作品情報などをご紹介していきます。

『借りぐらしのアリエッティ』のあらすじ

映画『借りぐらしのアリエッティ』のあらすじを結末まで解説しています。 この先、ネタバレを含んでいるため、ご注意ください。 (※ネタバレの箇所は赤文字で表記しています。)

小人が暮らす家

心臓が生まれつき悪い翔は、手術前の一週間、療養の為に祖母の家で暮らす事になりました。家に着いて早々、飼いネコのミーヤが何かを狙っているのを見つけて近づくと、慌てて姿を隠す小さな女の子の姿を見つけます。

彼女はアリエッティといい、夜の間に生活に必要な物を人間の家からこっそりと借りてきて暮らしていました。「決して人に姿を見られてはいけない」という小人の掟を守りながら、彼らは人間に見つからない様に生活をしているのです。

アリエッティ、人間に見つかる

翔が祖母の家に来た日、アリエッティは父と一緒に初めてこの家で借りをします。借りは人間が寝静まった夜に行われます。母の心配をよそに借りは順調にいきました。しかし、最後にティッシュペーパーを取って帰ろうとした時、アリエッティは、眠っていた翔に姿を見られてしまいます。

その拍子に、せっかく手に入れた角砂糖を床に落としてしまいました。アリエッティは、人間に存在を知られてしまったことや、始めての借りが上手く行かなかった事にひどく落ち込みました。

翔との会話

翔は翌日、アリエッティが落とした角砂糖に手紙を添えて床下の出入り口に置きました。それを見つけたアリエッティが、両親にその事を伝えると、父と母は決して手を出してはいけないとアリエッティに言いました。しかしアリエッテイは、手紙を読んで翔と話す決心をします。

アリエッテイは翔がいる部屋へ向かい、角砂糖を部屋へと投げ入れました。立ち去ろうとするアリエッティに翔は「行かないで」と声をかけます。アリエッテイは「もう私たちに構わないで」と言い放ちました。アリエッティは自分が犯した罪を重く受け止めているので、心を開こうとしません。

その時、カラスが網戸を突き破って部屋へ入ろうとしました。その勢いで飛ばされそうになるアリエッティを翔が助けます。騒ぎに気づいたお手伝いのハルが部屋に入ってきたのを見て、アリエッテイは家に帰りました。

引っ越し

翔の部屋から戻って来たアリエッティを見た父は、彼女を叱ります。そして「お前は家族を危険にさらしている。二度と関わるな」と厳しく諭します。父は人間に見られた以上、別の場所に引っ越しさなければならないと2人に伝えます。今までの生活を気に入っていた母は、残念がります。

一方で翔は、祖母に部屋に置いてあるドールハウスの話を聞きました。それは祖母の父が小人たちのために作らせたものだったのです。祖母の父はこの家で、翔と同じようにこの家で小人を見ていました。

しかし彼は、その後小人を見る事は二度となかったのだと言います。祖母は、「もうこの家には小人はいないのかしらね」と悲しげに言いました。

小人のスピラー

父は新しく暮らす家を探す為に出かけましたが、なかなか帰ってきません。すると、足をくじいた父が小人の少年に連れられて帰ってきました。小人の生き残りは自分達だけだと思っていた家族は、スピラーの存在を知って喜びます。

人間を否定する父に、アリエッテイは「人間がみんな危険だとは思わない」と主張します。しかし父は、「人間に見られたら引っ越さなければいけない」と考えを改めません。

その時、台所の天井が剥がされて古い台所が取り払われ、代わりに綺麗な台所が置かれました。翔がドールハウスの台所を家族にプレゼントしたのです。母は喜びますが、父はこれ以上この家にはいられないと、翔の祖母の家を離れる決心をします。

母、捕まる

お手伝いのハルは以前から小人の話を知っていたので、本当にいるのではないかと思っていました。ある時、ドールハウスからキッチンが無くなっている事に気づき、同時に床下の扉を見つけます。

その扉を開けたハルは、ホミリーを見つけて捕まえ、逃げられないように瓶に入れてしまいます。そして翔の部屋に鍵をかけ、害虫駆除の会社に電話をして、「床下にいる小さな生き物を捕獲して欲しい」と頼みます。

アリエッティは母が居ない事に気づき、翔に助けを求めます翔はハルの仕業だと分かっていたので、台所でホミリーを探します。そしてアリエッティは瓶に入れられていたホミリーを見つけて助け出します。

別れ

翔はミーヤに案内されて、新しい家を探しに旅に出るアリエッティのもとへ向かいます。翔はアリエッテイに角砂糖を渡し、彼女は自分の髪留めを渡します。アリエッテイは新天地へ、翔は病気との戦いに向けてそれぞれの道への第一歩を踏み出しました。 

『借りぐらしのアリエッティ』の感想

精巧な作画

小人の目線で描かれているということで、雑草ひとつ取っても非常に細かく描かれています。特にドールハウスのシーンは、ミニチュアが好きな人はテンションが上がると思います。また、借りてきている人間のものを小人流に使っているのが面白いです。

洗濯バサミは髪留めとして、まち針は剣として、両面テープは高い壁を登るための道具としてそれぞれ使われています。身近にあるものに対して、「小人だったらこう使うかな?」と自由に考えを巡らせることができて、非常に興味深かったです。

豪華な声優陣

主人公のアリエッテイは、女優の志田未来さんが演じます。透明感のある声は、素朴な生活をするアリエッテイにぴったりだと思いました。翔役には、『ハウルの動く城』のマルクルや『千と千尋の神隠し』で坊を演じた神木隆之介さんが抜擢されています。

この2作はいずれも彼が小学生の時の作品ですが、本作では大人になってまた違う顔持った演技を見ることができます。他にもホミリー役で大竹しのぶさん、ポッド役で三浦友和さん、スピラー役で藤原竜也さんなど多くの著名人が参加していて、見応えのある仕上がりになっています。

シンプルな物語

『借りぐらしのアリエッテイ』には大きな事件も大冒険も魔物との戦いもありません。人物の出入りが少なく、舞台は祖母の家で固定されている、閉鎖的な設定です。インパクトのある物語ではないため、その分人物同士の繊細な心の動きが浮き彫りなっています。

そのため、ゆったりと流れる時間を楽しむ映画だという印象を受けました。物語だけでなく、美しい作画や音楽を存分に堪能することができます。

『借りぐらしのアリエッティ』の作品情報

created by Rinker
ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社
¥4,003 (2020/09/25 12:56:59時点 Amazon調べ-詳細)
上映日2010年7月17日
上映時間94分
制作国アメリカ合衆国
ジャンル映画
監督米林宏昌
キャスト志田未来、神木隆之介など
原作メアリー・ノートン『床下の小人たち』
主題歌セシル・コルベル「Arrietty’s Song」

登場人物紹介

アリエッティ(志田未来)

主人公の14歳の少女。翔の祖母が暮らす屋敷の床下に両親と住んでいます。元気で明るく、物怖じしない性格です。

ホミリー(大竹しのぶ)

アリエッティの母。ポッドが借りてきたものを作り変えて、快適な空間を作っています。かなり心配性です。

ポッド(三浦友和)

アリエッティの父。無口で多くは語らない性格ですが、常に家族のことを考えている、頼れる大黒柱です。

翔(神木隆之介)

心臓の弱い少年。穏やかで優しい心の持ち主ですが、大人びていて悲観的に物事を考える節があります。

スピラー(藤原竜也)

小人の少年。一人で野性的な生活を営んでいます。アリエッティ一家の引っ越しの際には、積極的に協力してくれます。

[出典:http://www.ghibli.jp/karigurashi/]