映画『アオハライド』のあらすじと感想|ネタバレあり

邦画

中高生を中心に絶大な人気を誇った『アオハライド』。

あらすじと感想、作品情報などをご紹介していきます。

『アオハライド』のあらすじ

映画『アオハライド』のあらすじ(ストーリー)を結末まで解説しています。 この先、ネタバレを含んでいるため、ご注意ください。 (※ネタバレの箇所は赤文字で表記しています。)

夏祭り

双葉は、男の子が苦手な中学1年生です。しかし、そんな双葉には唯一話せる男の子がいました。それは田中洸という少年です。双葉と洸は両想いでしたが、そのことをお互いに告げることはしませんでした。

ある日、2人は夏祭りに行く約束をしました。しかし、時間になっても洸は現れません。双葉は、「洸に嫌われたのではないか」と思いました。そのまま二学期を迎えて学校へ行くと、洸は転校していました。

転校生

高校に入ってからも、双葉は洸への想いを引きずっていました。そんなある日、馬渕洸という男子生徒が転校してきます。彼は、あの田中洸でした。

しかし、苗字が変わっていることや、温厚で人懐っこかった性格から別人のように冷たくなっていたので、双葉は戸惑います。今の洸に昔の洸の姿を見つけようとする双葉に対して、洸は「田中洸はもういない。昔の俺を探すな」突き放しました。

そんな時、双葉が昼休みに売店でご飯を買っていると、店のおばさんから「お金を払ってない」と疑われてしまいました。双葉の友人は助けてくれません。困っていると、洸が助けてくれました。そして、洸に「軽い友達付き合いだ」と指摘されます。双葉はその言葉を受けて、話を合わせるだけの友達関係を止めることにしました。

2回目の約束

ある日、双葉は学校行事を取りまとめるリーダーに抜擢されました。しかし、副リーダーになってくれる人は一向に現れません。すると見かねた洸が立候補してくれました。2人は、他のクラスのリーダーと一緒に行動するようになりました。

その中で、双葉はこの4年の間に何があったのかを洸に聞きます。すると、洸の重い口が開かれました。中学1年生の時、両親の離婚がきっかけで洸は母親と長崎へと転校したのです。洸は1年前に東京に戻ってきました。母親が病気で亡くなったため、兄と父親と住むことになったからです。

 

洸は母親の死を経験して、大事なものを作るのが怖くなってしまったのだと言います。洸が笑わない理由は、自分が笑っていて幸せでいると、母親に悪いと思っていたからでした。そして、双葉の「もう洸はみんなの大事な人だよ」という言葉に、洸の心は大きく揺れます。

そして2人は、4年前に果たせなかった夏祭りの約束をしました。しかし夏祭りの当日、「急用で行けなくなった」と電話があり、洸は現れませんでした。結局夏休みの間は洸と連絡が取れなかったので、双葉はまた洸がいなくなってしまうと不安におそわれました。

複雑な関係

二学期が始まると、教室には洸の姿がありました。しかし、洸は二学期が始まってからずっと誰かとメールをしているようです。

ある日、双葉が1人でファーストフード店にいると、洸がやってきました。彼は「この前の埋め合わせがしたい」と言い、双葉を連れ出そうとします。しかし、その時洸の携帯に成海(なるみ)という女の子から電話が掛かってきました。結局洸は帰ってしまい、双葉は落ち込みます。

 

そこに、別のクラスの菊池が現れました。落ち込んでいた双葉の心は、菊池との楽しい会話で晴れやかになりました。そして菊池は、双葉に告白をしました。双葉は、「洸の事を忘れるチャンスかもしれない」と葛藤します。

それから菊池と双葉は行動をともにするようになりますが、洸は2人を見るたびに嫉妬します。しかし成海からの連絡は途絶えません。複雑な思いを抱いたまま、高校生活の大イベントの修学旅行を迎えました。

双葉と洸

修学旅行中、洸は自分の過去と向き合いました。洸は双葉に背中を押され、思い出の地に足を踏みいれます。そして、洸と母親が暮らしていた家に行き、2人で暮らしていたことを思い出しました。そして「なんでだろう、思い出すのは母親が笑っている姿だけだ」と言います。

それから2人は教会に行きました。洸の母親はよくここに来て、自分の病気が治るように祈っていたのです。そこに神父が現れて、母親の願い事がつづられたノートを渡しました。そこには洸の事ばかりが書いてあり、それを見た洸は泣き崩れます。

それから洸は成海のもとへ、双葉は菊池のもとへ向かいます。そしてそれぞれ「一緒にいることはできない」と告げました。その後洸は双葉を呼び出し告白をし、2人は朝焼けを見ながらキスをしました。

『アオハライド』の感想

一途な青春映画

ハッピーエンドを迎る王道の青春ラブストーリーです。本田翼さんの可愛さや、東出昌大さんのクールさの組み合わせがよく合っていると感じました。

双葉も洸も、他人には言えない苦しい過去の持ち主です。たくさん苦労し、傷つき、それを乗り越えていく過程に心が動かされます。

また、高校生ならではの一途な恋愛が上手く描かれていると感じました。ラストの「私なんかでいいの?」という双葉の問いかけに、「わかんないよ。お前しか好きになったことないから」と洸が答えるところに、それが良く表れています。学生に戻って恋愛がしたくなる作品です。

成長物語

中学時代に女子から仲間外れにされた双葉は、高校では同じことを繰り返さないように、話を合わせたりしてうまく付き合うことに必死になりました。そのような描写が非常にリアルですし、洸に指摘されてそんな関係を壊そうと覚悟できたのが良かったと思います。

両親の離婚や母親の病死など、中高生がするには少しハードな経験をして、洸は心を閉ざします。ですが母親の本心に触れて素直な気持ちになり、洸は生まれ変わりました。青春映画ですが、一人の人間の成長がきちんと盛り込まれている点がすごいと思いました。

『アオハライド』の作品情報

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東宝
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上映日2014年12月13日
上映時間122分
制作国日本
ジャンル映画
キャスト本田翼、東出昌大
原作咲坂伊緒『アオハライド』
主題歌いきものがかり「キラリ」

登場人物紹介

双葉(本田翼)

主人公。中学時代の初恋の相手と再会しますが、彼の性格の変わりように驚きます。

洸(東出昌大)

双葉の初恋の相手。中学時代は明るく爽やかな少年でしたが、両親の離婚や母の死をきっかけにふさぎ込んでいきます。 

菊池(千葉雄大)

双葉とは別のクラスの生徒。双葉が洸に好意を抱いていると知りつつも、積極的にアプローチしていきます。

成海(高畑充希)

洸の長崎での友達。洸のことが好きで、様々な手段で洸の気を引こうとします。